コロナ対策と都の補正予算案   

9月18日から都議会第3回定例会
都の補正予算案 コロナにどんな姿勢で臨むのか


 9月18日から始まる予定の都議会第3回定例会には、補正予算案が提出されます。コロナ対策がどのように載ってくるかということを私は注目していました。というのは、コロナはいま、終わったかのような雰囲気になっていますが、実際には感染している人が増えたり横ばいとなったりしています。感染がもっと下降していくかどうか、これはまだまだ分からない。東京都がどういう姿勢で臨むのかが問われている、と思うからです。

コロナワクチンの接種
重症化リスクの高い高齢者らに1000円の補助


 そのなかで、東京都としてはコロナワクチンの接種について、特に重症化リスクの高い高齢者の方や持病をもっている方、そういう方々を中心に補助を厚くして、希望しているひとに接種してもらえるようにしよう、という補正予算案が示されました。インフルエンザの予防接種も、各区市町村でみなさんの負担を軽くするように補助を出しながら実施するということですすんでいますけれども、このインフルエンザとコロナワクチンを両方接種した場合でも、5000円以内の負担でできるようにしよう、ということで東京都もわずかですが1000円の支援をするという提案になっています。

高齢者や障害者の施設
感染を広げないために検査キットが必要


 私たち日本共産党都議団は繰り返し要望を出してきていますし、福祉施設の関係者からも声が上がっていますが、コロナ対策として出された補正予算案の中身は、これだけなんです。世の中がコロナが終わったかのような状況になっていけばいくほど、障害者や高齢者の施設ではコロナ感染を施設のなかに持ち込まない、重症化リスクの高い人を感染させない、その注意を本当にやっていかなければいけないという点では非常に大変です。感染を広げないためには、また、重症化リスクの高い人がコロナに感染しないためには、高齢者や障害者の施設のなかでの検査、職員のみなさんの検査を定期的に行う、あるいはちょっとでも心配だったら検査キットを使って検査して、休んだり治療を受けたりできるようにしていく、またショートステイを利用する方に検査してもらう。このことが必須なわけです。

「以前のように検査キットを配って」
施設から要望があったのに1円の予算もつけず

 けれども、東京都は今年の4月から支援をやめてしまいました。どこの施設も自腹で抗原キットなどを買い、なんとか感染者を出さないように頑張っている。そういうなかで実は、何人も感染者が続いてしまった障害者施設、高齢者施設も出ている状況です。ところが、施設から「以前のように検査キットを配ってほしい」「PCR検査を受けられるようにしてほしい」などの要望が上がっていたにもかかわらず、小池知事の補正予算案では1円もつけませんでした。命を守る姿勢に欠けているといわなければいけないと思っています。

コロナ治療薬 「高くて利用できない」
自己負担なく受けられるようにすべきなのに


 私たち日本共産党都議団は先日、東京都医師会の尾﨑治夫会長にもお会いして、コロナ対策についてもお話をうかがってきました。東京都医師会は、コロナの治療薬への支援ついても強く東京都や国に求めてきていました。ところが治療薬の支援についても東京都の補正予算案には計上されませんでした。「治療薬があまりにも高くて利用できない」「お断りする」という人がたくさんいるのに、治療薬を自己負担なく受けられるようにしよう、そのために少しでも東京都が支援しよう、ということが補正予算案では示されず、本当に残念に思っています。

命と健康を守るために
共産党都議団として議論・提案をしていきます


 私たち日本共産党都議団は、定例会のなかでしっかりコロナ対策を改めて議論し、提案し、みなさんの命と健康を守るためにとりくみを強めていきたいと思います。

駅前の宣伝で激励をいただいて
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by hara-noriko | 2024-09-13 18:05 | 東京都政 | Comments(0)

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