決算特別委員会報告(下)
2024年 11月 03日
分科会の質疑が終わる
前回紹介した決算特別委員会での質問の続きです。今回は、生活文化スポーツ局、教育庁への質問です。
都の結婚支援事業
その問題点について問う
知事は、人口は国力、と述べ、結婚から妊娠・出産、子育ての一連の流れを支援するため、マッチング事業にまで踏み出しています。子育て支援や出産に対する支援などは重要です。しかし、多様な生き方を応援すべき自治体が、ひとつの生き方のパターンを推奨する。子どもを産んでもらうために異性婚を前提にした支援をする。…これはどうなのでしょうか。しかも、障害者の方がイベント参加を事業者から断られる事態もおきています。2016年度は2373万9000円だった結婚支援事業の予算が、昨年度は1億8200万円にまで大きく増えているなか、考え方を質しました。
自治体所有のプールやスポーツ施設
維持するために都の支援強化を
都内の自治体所有のプールは、じわじわと減っていて、現在283。この5年間でプールがゼロになったのは1自治体。清瀬市です。清瀬は学校プールも廃止をすすめており、子どもたちの身近にプールがない状態が進行しています。こども都庁モニターアンケートでは、できるようになりたいスポーツのトップは水泳。そして、気軽にスポーツができる場所があることの大事さを7割の子どもたちが回答しています。地域のスポーツ施設を維持していくためには、東京都の支援をもっと強化する必要があると求めました。
朝鮮学校の子どもたちの教育を受ける権利を守れ
外国人学校運営費補助の復活を強く求める
外国人学校運営費補助は、この補助を通じて、外国籍の子どもたち自身を支援する意義があることを確認。それなのに、朝鮮学校だけ排除されています。子どもの教育を受ける権利に、政治的なものをもちこむことは間違いだと指摘。子どもと都民の声を受け止め、補助を復活するよう強く求めました。
放課後等デイサービスと学校の連携を強めて!
「内容に応じて連携していくことが重要」との答弁が
障害のある子どもたちにとっての学童保育である放課後等デイサービス(放デイ)は、第2の家。学校との連携が十分におこなわれてこそ、子どもたちの成長と毎日のくらしを支えることができる。放デイで子どもの気になる様子があったときに、すぐに学校と連絡がとりあえるようにしてほしい…など、放デイの方々の切実な声に学びながら、質問。国からの通知をもとに、連携の大事さを教育庁に初めて確認。「内容に応じて連携していくことが重要」との答弁が。
小中学校 断熱対策の重要性を指摘
調理室のエアコン 「早期に実現することは重要」と答弁
体育館にエアコンがついたのに、小学生が熱中症になった事例もあり、断熱対策の重要性を指摘。また、調理室のエアコン設置について、共産党東久留米市議団の調査にも学び質問。スポットクーラーがあっても室温が下がらない事例も指摘。「調理室に冷房を設置して、安全で安心な給食を提供することにより、良好な教育環境を早期に実現することは重要」との答弁が。補助の継続と拡充を強く求めました。
地域の図書館を守るため、都の支援を!
清瀬市では6館を2館に減らす方針がすすめられている
都の調査では、2016年度に比べ、現在、地域の図書館は6館増えています。しかし、清瀬では6館の地域図書館を2館にする方針がすすめられており、住民のみなさんは、図書館をなくさず充実をもとめるとりくみを広げています。施設が老朽化しても、とくに都からの支援はありません。都立図書館は地域図書館があってこそ、連携して役割を発揮できるのですから、もっと積極的な都の支援が必要ではないか、問題提起。こども図書館の大事さもとりあげました。
by hara-noriko | 2024-11-03 21:48 | 都議会 | Comments(0)