図書館廃止問題で住民投票を求める署名開始 東京・清瀬市
2024年 11月 10日
1万筆の署名を集める取り組みがスタート
11月10日、東京都清瀬市で「住民投票で夢のある図書館を創るきよせの会」による、「住民投票を求める署名キックオフ集会&受任者説明会」が開かれ、私も参加しました。会場は満員で、第2会場まで設けられる状況。現時点で受任者は283人にもなり、今日から1カ月間に1万筆の署名を集めるとりくみがスタートします。事務局を若い世代の方々が中心に担い、これまでのとりくみや、今後の行動についてもわかりやすく提起されていました。
6館ある図書館を2館に減らす計画
3月議会で市民が「勝手に決めないで」と3900人の署名を提出
清瀬市は、6館ある図書館を2館に減らす方針で計画をすすめています。市は今年の3月議会に突然、廃止を盛り込んだ条例改正案を提出。改正案が提出された後に内容を知った市民有志が「私たちの知らないところで勝手に決めないで」と3900人の緊急署名を市長あてに提出。共産、立憲、ネット、無所属の議員ら9人が継続審査の動議を提出しましたが否決され、自民、公明の賛成多数で可決されました。
市民が知らないうちに図書館廃止が決められた
みんなで決めていくために住民投票の実現に協力を、と
印象的だったのは、「署名を集める人数は少なくても大丈夫。ぜひ受任者になってください」「それぞれができる形で集めていきましょう」と呼びかけていること。
また、今回の図書館廃止方針は、市民が知らないうちに決めてしまっていることが問題であり、図書館の廃止に反対している人だけでなく、みんなで決めていくために賛否にかかわらず住民投票の実現にご協力を、と呼びかけていること。
住民投票条例を求める署名は18歳以上の清瀬市民が対象
子ども用の「市長と市議会議員への手紙」を用意
そして、素晴らしいと思ったのは、署名は18歳以上の清瀬の住民に限られるので、子どもたちの意見表明権を保障するために、子ども用の「市長と市議会議員への手紙」を用意し、書いてくれた声を市長と市議に直接渡す、というとりくみを提起していることです。
図書館は子どもから高齢者まで、すべての人の財産であり、図書館の主役はすべての市民です。住民投票の取り組みは大人しかできませんが、自分が利用している図書館について子どもが意見をいえるようにすることはとても大切です。実際に、そこを据えてのとりくみに感動しました。
この運動は、図書館問題を通じて子どもの権利を最大限保障し、民主主義を前にすすめるとても意義の大きいものだと実感しました。
会場からの発言は…
「廃止賛成の市議にも直接意見を聞いた」
会場の発言では…
「自分は小心者で、何ができるか悩んでいたが、思い切って昨日受任者になった。みなみなさんと一緒にがんばる」と若い方からの発言に拍手。
「まだ受任者になっていないが、妻と2人でやろうかなと思っている」
「本屋も駅まで30分かけてこないといけない」
「子どもたちのために、たくさんの本を実際に手にして選ぶ環境を守りたい」
「廃止賛成の市議にも直接意見を聞いた。もっと話し合うべきだといったら、悩んでいる人もいた。反対だったのに、賛成になってしまった人もいた。私は、みんなの意見を聞かないですすめていることはおかしいから、今回参加することにした」
「自分のたくさんのつながりに声をかけて署名を集めたい。1カ月しかないから、いろんな方法でやってみる」
「引っ越してきて、まず近くの図書館に行った。そうしたら廃止予定と知ってびっくり。何を考えているのか、と。プールもなくすし、ひどい」
幅広い方々が参加していることを実感
住民投票実現へ私も応援したいと思います
思想・信条、立場の違いをこえて、活動が広がり、住民投票実現へ私も応援したいと思います。
by hara-noriko | 2024-11-10 22:30 | 活動日誌 | Comments(0)