第19回東京大集会に参加しました   

第19回東京大集会 知的・発達障害6団体による実行委員会
テーマは「くらしの場を選べる社会を目指して」


 9月6日、第19回東京大集会に参加しました。このイベントは、東京の知的・発達障害6団体(発達障害支援協会、手をつなぐ育成会、知的障害児者入所施設保護者会連絡協議会、自閉症協会、ダウン症協会、東京都社会福祉協議会 知的発達障害部会)による実行委員会で実施されています。
 今年のテーマは、「くらしの場を選べる社会を目指して」。これまで、くらしの場の確保、くらしの場を選ぶ権利など会を重ねるごとに、議論を深め発展させ、今回は暮らしの場を選べる社会にしていこうということに一歩ふみこんだ、と主催者代表からもご挨拶がありました。そして、何よりも、障害当事者の方の目線で考えることが貫かれた素晴らしいものとなりました。以下、私のメモの範囲ですが、障害当事者の方々の発言を紹介します。

当事者の発言
手をつなぐ育成会 22歳の方

 特別支援学校卒業後就職、同時に通勤寮(自立訓練施設)に入り、自立して生活するためのプログラムを受ける。お給料からどうやってお金を使っていくかが、いちばん勉強になった。その後、アパートタイプのグループホームで1年暮らし、現在パートナーと同棲中。ひとり暮らしするか、2人で暮らすか悩んだが、同棲することにした。このとき、職員が自分の考えを尊重してくれたことに感謝している。休日はバスケで仲間とともに楽しんでいる。

当事者の発言
ダウン症協会 23歳の方


 テニス、サッカー、ダンスをやって楽しんでいる。好きなことは仕事。ホテルで働いている。前の日になると、早く行きたくなる。推し活は「くまモン」。グループホームで暮らしている。実家から離れてみたかった。自分の時間を過ごせる。夜、スタッフとお茶を飲みながらおしゃべりすることが楽しい。週に1日実家に帰っている。

当事者の発言
自閉症協会 47歳の方


 子どものころ、発語が遅かったり、場面緘黙(ばめんかんもく=家庭では話せるが、学校や職場など特定の状況で話すことができない)や聴覚過敏などもあった。自閉症と診断されたのは、2007年。
 自分の実感は、学校はまじめさややさしさを求めるが、それは社会では通用しないということ。大切なのは、好きなこと、得意なことをのばしていくことだと思う。好きなことを見つけるのを待ってほしい。親もリフレッシュしてほしい。

当事者の発言
達障害支援協会


 葛飾区柴又で暮らしていたが、両親が相次いで倒れ、兄弟がバラバラになってしまった。自分は、日光市の入所施設に入った。7年過ごして、東京に戻りたくなった。「親のお墓参りに行きたい」と信頼する職員の人に相談。東京のグループホームに入れることになった。1人部屋うれしい。お墓参りにもいけた。ゆず(フォーク・デュオ)のライブにもいけた。本当は付き添いの人なしで出かけたい。お母さんのふるさと、北海道に行こうと思って工賃をためている。

家族の発言
入所施設保護者会連絡協議会

 都外施設で、楽しく暮らしている人たちの様子を、ぜひ議員の人に視察してほしい。施設にいたいか、グループホームを希望するかなど、一人ひとりの意志を尊重して決めている。都外施設の運営にも、都が支援を強めてほしい。

当事者の発言 東京都社会福祉協議会知的発達障害部会
本人部会の3人の方


 Aさん 日中は生活介護事業所へ。お父さんと2人暮らし。歩けているときはひとり暮らしをしていた。お母さんが亡くなり、自宅に戻った。将来、自宅でひとり暮らしか、グループホームに入る。グルホは自宅そばがいい。遠くだと、病院がどこにあるかなどわからないから。

 Bさん 日中は就労継続支援B型事業所。親との関係が悪くなり、グループホームに入った。7人もいるから、人間関係のトラブルがありちょっとイヤだな。出たいなと思っている。

 Cさん 日中は就労継続支援B型事業所。都営住宅に4人家族で住んでいる。以前は、グルホに入っていたが、お金の関係で入れなくなった。軽度の障害の人のことも考えてほしい。

思っていることを率直に語り
支援者や家族が見守っている


 本当は、もっともっと豊かな内容が語られていますが、すべてでなくてすみません。みなさんが、思っていることを率直に語り、それを支援者の方々、家族のみなさんも見守っていることに感動しました。当事者の声に勝るものはなし、とつくづく思いました。

やってみて、必要なら変更できることの大切さ
くらしの場を選べる社会へ ヒントがたくさん


 みなさんに共通していたのは、暮らし方について、やってみて、必要なら変更できることの大事さ。余暇も楽しめることの大事さ。悩んだときに話せる信頼できる職員の存在。…くらしの場を選べる社会をつくっていくためのヒントがたくさんありました。

本人を抜きに選択すべきことを決めてはいけない
大事な話を聞かせていただきました

 何より、本人ぬきに、周りが良かれと思って選択すべき方向を決めてしまってはいけないと思いました。障害の軽重に関わらず。大事な話を聞かせてくださり、本当にありがとうございました。

 みなさんの発表のあと、都議会議員によるパネルディスカッションが行われました。それについては、また書きます。

百日草
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第19回東京大会の案内
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by hara-noriko | 2025-09-07 21:16 | 活動日誌 | Comments(0)

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