障害者の余暇活動 せいの恵子都議の質問に踏み込んだ答弁が   

代表質問は、里吉ゆみ都議
一般質問は、せいの恵子都議


 都議会第3回定例会は、9日で終わります。今回、代表質問は里吉ゆみ都議(幹事長・世田谷区選出)、一般質問は、せいの恵子都議(北区選出)がおこないました。ぜひ、都議団ホームページで質問全文をご覧ください。

せいのさんは都議会初質問
私も「せいのチーム」の一員として調査や議論に参加


 せいのさんの都議会初質問、素晴らしかったです! 私は、「せいのチーム」の一員として、一緒に調査や議論に参加させてもらいました。とても勉強になりました。看護師、保健師、区議として歩んできたせいのさんが、医療や福祉を大事にする都政にしたいという強い思いを感じ、ふるえました。

すばらしかった障害者の余暇支援の質問
「18歳の壁」をなくすことは切実


 私がもっともグッときたのは、障害者の余暇支援についての質問です。特別支援学校を卒業すると放課後等デイサービスはなくなります。すると、仕事や日中活動を終えた後に過ごせる居場所がなくなってしまう、そのため仕事を辞めざるを得なくなる保護者もたくさんいる…。まさに「18歳の壁」のひとつ。切実な課題です。

余暇支援団体の「お悩み相談会」に参加して
自ら考え、解決していく過程こそ貴重 それを応援したい、と


 せいのさんはそのことをふまえつつ、障害者自身の成長や自己実現の場として大事だということを訴えました。
 「先日、障害者の余暇支援を行う団体の当事者お悩み相談会に参加しました。年齢が異なるメンバーがグループになり、恋愛や結婚、仕事、健康など、さまざまに出された悩みに向き合います。参加者全員で真剣かつ楽しく解決策を考えると、個性的なアドバイスや解決策が次つぎと提案されました。私は誰かから与えられるのではなく、互いに日常の生活や困りごとに気づきながら、自ら考え、解決していく過程こそ貴重な経験であると実感しました」
 誰かから与えられる人生ではなく、自分の人生を歩んでいくことこそ大事、そのことを応援したい、というせいのさんの思いに胸があつくなりました。

せいの都議と一緒に私も「お悩み相談会」などに参加
余暇支援、居場所の大切さを改めて実感


 このお悩み相談会には、せいの都議と一緒に福手ゆう子都議と私も参加しました。穴見れいな清瀬市議も参加されていました。そしてその翌日には、もう少し障害の重い方たちの余暇支援の場に、せいの都議と私と都議団事務局で参加しました。一人ひとりのペースを大事にし、工作をやったり、くつろいで過ごされていました。ある方は、「他害(他害行為)が大変でご家族も疲弊していた。もし余暇支援の場がなかったら、すべて家庭で引き受けなければならなくなり、大変だったと思う。こんなに落ち着いてすごせるようになり、私たちも驚いている」と職員の方が話してくださいました。また、他の職員の方は、「紙皿などをつかって、亀をつくろうととりくんでいたら、亀にあげるえさを作った人がいたの! 発想が素敵でしょう?」と感激して教えてくれます。余暇支援、居場所の大事さを改めて強く感じました。

一歩踏み込んだ答弁 余暇支援のニーズがあることを認め
地域の実情に応じた居場所が確保できるよう取り組んでいく、と


 今回のせいのさんの質問で、余暇支援については、一歩ふみこんだ答弁がありました。都が実施した居場所についての調査では、夕方の居場所のニーズがあること、そして、地域の実情に応じた居場所の確保ができるよう引き続き取り組んでいく、と述べました。
 今までは、「区市町村に好事例を紹介している」「包括補助で支援している」という範囲でしたが、ニーズがあることを認め、地域の実情に応じた居場所の確保ができるように取り組むと答弁したことは、大事な前進です。
 しかも、障害者の権利にもとづく質問に対し応えていることが重要です。改めて、保護者や障害福祉関係者のみなさんの長年にわたるねばりづよい運動があってこそと実感しています。

東京都の補助を拡充して
多くの区市町村で支援がすすむようがんばる


 現在の余暇支援の補助は、包括補助事業として、都と区市町村で2分の1ずつを負担するもの。都の補助率を上げてくれないとなかなか実施できない、との声もあり、まだ17区市にとどまっています。東京都の補助を拡充し、多くの区市町村で支援がすすむように取り組みを強めたいと思います。

日本共産党都議団の14人
最前列中央が、せいの恵子都議
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by hara-noriko | 2025-10-08 01:41 | 都議会 | Comments(0)

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