北村のり子さんの思いを紹介します
2025年 10月 18日
こういう方が東久留米市政に必要です
日本共産党東久留米くらし・教育相談室長の北村のり子さんは、この12月、東久留米市政に挑戦します。駅前などでその思いを語っています。
北村さんと一緒に宣伝をするようになり、北村さんだからこそ話せる内容に、いつも感動しています。とくに、教育無償化がなぜ必要か、ということを教師としての実践の中から話す内容は、本当に説得力があります。家庭の事情で修学旅行に行けない子どもたちの思い、その周りの子どもたちの思いや葛藤を語りながら、教育のあるべき姿、行政のあるべき姿を訴える北村さん。本当に、こういう方が市政に必要だと強く思います。以下、北村さんの訴えの一部ですが、ぜひ、多くの方に読んでほしいと思います。
1月に急逝した北村りゅうた市議の母親
住みやすい東久留米への思い
東久留米駅利用のみなさま、おはようございます。12月におこなわれる東久留米市議補欠選挙に挑戦する予定の、日本共産党東久留米くらしと教育相談室長の北村のり子です。1月に急逝した北村りゅうた市議の母親です。息子がやり残したことをなんとかしたい。住みやすい東久留米への思いをお話しさせていただきます。
物価高騰のなか、切実な声が
こんなときこそ、東久留米市の役割が大きい
みなさんとお話をしていますと、あらゆる品物が値上がりする中で、「生活がとても厳しくなっている」「不安で仕方がない」という切実な声が寄せられます。
高齢者の方からは、「年金では生活費が賄えず、貯金を切り崩しているが、いつまで持つかわからない」「病を患ったら、介護が必要になったら、やっていけるのだろうか」「子どもに迷惑をかけたくない」などです。
子育て世帯の方からは、「教育費にお金がかかり、家のローンもある」「賃金アップは物価高に追いつかず、習い事を減らすことを考えている」など、さまざまな声をいただいています。
こんなときこそ、市民のみなさんにとっていちばん身近な地方自治体である東久留米市が、市民の暮らしを守るために力を尽くしていくことが求められています。
教育費の保護者負担を軽減したい
就学援助制度の拡充に取り組みます
1つは、教育費の保護者負担の軽減です。私、北村のり子は、埼玉県で中学校教員を40年間勤めました。その中で、さまざまなご家庭と向き合いました。小学校、中学校は義務教育です。義務教育といっても、無償化の対象は教科書です。保護者の方々からは、「教材費などの負担が重い」との声をいただいています。小中学校ともに、教科書を補うためのドリル類、問題集、資料集、テスト、ファイル、教科等で使用するキット類、鍵盤ハーモニカやリコーダー、絵の具セット、習字セット、裁縫セット等が保護者負担で購入されます。
教材費以外にも、体育着、修学旅行費、卒業アルバム代もあります。文部科学省も、今年6月、「学校における補助教材及び学用品等に係る保護者等の負担軽減について」と題する通知を発出しました。私は、東久留米市において、教育費の保護者負担軽減に取り組みます。そして、就学援助制度の拡充に向け取り組みます。
40年間、教員をやってきました
「修学旅行に行けません」というご家庭が
私が40年間教員をやっている中で、「修学旅行に行けません」「行きません」というご家庭が何軒かありました。どうしてですかとお母様に聞くと、「うちはお金がないんです。これから高校受験もあります。それが心配で修学旅行には行けません」、そういうふうにいわれます。
修学旅行は就学援助制度の対象になっている家庭には支援があります。でも、修学旅行にかかるお金は、単に旅行費、電車代とホテル代だけではありません。向こうに行ってみんなと過ごすためには、例えばお昼代、どこかのお店に入る、みんなとお寺に行けばお金かかりますよね。そのあとお土産屋さんに行けばお土産を買いたいです。家族にお土産を買って帰りたい。さまざまなことにお金がかかります。そのお金が「わが家には厳しい」っていわれるんです。
修学旅行にいけない子もつらい
周りの子たちもつらいんです
修学旅行というのは、単に2泊3日の問題ではありません。修学旅行に行くためには、何カ月も前から用意をします。例えば、班分けをします。班長を決めます。係分担をします。京都や奈良の勉強をします。自分たちがどの寺に行きたいのか、どこに行きたいのか、どういうコースで巡りたいのか、子どもたち自身で話し合います。「ここでお土産を買おう」とか、「ここでこういうのを見てみよう」とか、そんなふうに話し合います。それが何カ月も続きます。
そのときに、修学旅行に行けない子がいるというのはつらいんです。その子もつらいだろうし、周りの子もつらい。「笑って話し合っていいのか」「修学旅行の夢を語り合っていいのか」「叶えない夢を友達に見せることがいいことなのか」。中学生は迷います。
ですから、私の方で声をかけます。「どうする? 修学旅行の話し合いってちょっときつい? きつい。きついんだったら、空き教室あるからそこで勉強しようか」。その子は「そうする」といいます。「図書室で本を読んでもいいよ」といっても、「ううん、勉強する。1時間、家での家庭学習が得するから。宿題もそこでやっちゃう」と。そうやって時間を過ごしますが、学活の時間、総合的学習の時間、それから学年集会の時間、その子はそこで過ごします。同じ班の子は、その子がいないことで、ちょっと罪悪感がなくなります。それでも、いるはずの子がいないというのは、それはやはり気になります。
中学生が中学生としての時間を楽しむ
そういう日々を送らせたい
修学旅行を迎えます。子どもたちは、みんな楽しそうです。新幹線の中でもいろいろしゃべったり、おやつの時間には食べたり、盛り上がったり、カードゲームをしたり。でも、1人いないわけです。それが意識されます。2泊3日の旅行を終えて、子どもたちはお土産をその子に渡します。その子もうれしそうに受け取ります。でもそれが幸せとは思わない。本当は中学生が中学生としての時間を楽しむ。一緒に旅行を楽しむ。つまらないことがあっても、つまらないなってぼやく。それが中学校生活じゃないですか。そうやって毎日毎日を過ごす。そういう日々を送らせたい。
修学旅行は子どもたちの権利
一緒に時を過ごすことが次につながるのではないか
この話をしましたら、練馬区で小学校の先生をやっていらっしゃった方が、「練馬区は、小学校の移動教室代は無償だよ」っていわれました。お金がかからないそうです。いいなと思いました。自分の家庭の事情で市がお金を出してくれる…。それもいいけども、それよりも全員が無償だったらどんなに気が楽でしょう。修学旅行というのは、中学生、子どもたちに与えられた権利だと思います。そうやって時を過ごして、一緒に笑い合ったり、嘆いたり、失敗したり、そうやって日々をつないでいくことが、次につながるんじゃないでしょうか。
みんなが修学旅行に行けるように市はもっと配慮を
子どもたちの心や生き方を支える行政に
その時、なぜ家庭にいろんな負担を強いるのか。ぜひ、修学旅行に関しては、あるいは移動教室に関しては、市がもっと配慮してほしい。もっとそこで準備金っていう、例えば子どもですから新しい下着を買いたい、そういうふうに思います。自分のボロボロの何かあったら新しいものが欲しい、向こうでお土産を買いたい。それ、全然贅沢じゃないと思います。そういったお金をちゃんと配慮して出す。子どもたちがごめんなさいって思わないで行ける。そういうふうなことが、行政が暮らしを支えるというのではないですか。お金をちょっと出したから支えたんじゃないんです。心も支える。これからの生き方も支える。それが行政に求められていることだと思います。
日本共産党東久留米くらし・教育相談室長。1959年1月生れ。東久留米市立第六小学校、東中学校卒業。都立国分寺高等学校卒業。明治大学文学部卒業/中学校国語科教諭として勤務(狭山市、所沢市)、國學院大學大学院文学研究科で修士号取得、退職後~現在は博士課程後期在学中。論文テーマは「津波の語り」。三陸地方、宮古島を中心に津波伝承を聞き取り、論文を作成している。2021年度埼玉県所沢市教職員組合委員長/1995年度しんかわ保育園父母会会長、1998年度東久留米市立第六小学校PTA会長/日本民話の会会長


by hara-noriko | 2025-10-18 14:30 | 東久留米市政 | Comments(0)

