2011年 03月 10日 ( 1 )   

イオン誘致推進に市民合意があるのか   

3月議会一般質問から(1)

 市議会本会議でおこなった一般質問(3月7日)の詳報を6回にわけてお届けします。1回目は、市長が掲げる「情報公開、市民参加、市民との対話による合意形成」がイオン問題で貫かれているのか、がテーマです。

 市民参加と市民合意について、市長の見解をうかがいます。
「情報公開、市民参加、市民との対話」を掲げながら
 馬場市長は、市長に就任してのあいさつ文を、昨年2月1日付け広報の1面に載せています。そのタイトルは、「『「報公開、市民参加、市民との対話による合意形成』を徹底します」となっていて、さらに、なぜ、このことが大事だと考えているのか、という市長の思いも説明されています。
その一節を読ませていただきます。「私が、選挙戦を通じて一貫して訴えてきたことは、情報公開、市民参加、市民との対話による合意形成を徹底することでした。それは、政治とは常に弱者とともにあるものだと思うからです。この場合の弱者とは、現に病気や障害がある、貧困に苦しんでいる、女性や子ども、なども当然そうですが、例えば個人ではなかなか立ち向かえないような、企業や行政、政治などの力によってある日突然、弱者に追いやられてしまった人たちのことでもあると思います。そして、このようなことは誰にでも起きうるものであり、同じ市民として他者の痛みを理解し、このような突然の弱者を作らないようにすることが政治であり、そのためにも情報公開、市民参加、市民との対話による合意形成を徹底してまいります」。このあいさつ文は多くの市民の共感をよびました。
なぜ馬場市政が誕生したのか
野崎前市政の特徴は、市民に相談なく、トップダウンで決めていく手法でした。それは、滝山小学校の跡利用問題、公立幼稚園閉園問題、ひばり保育園民営化問題などに象徴されます。こうした進め方に多くの市民が疑問を感じ、市民の声を聞き、市民と相談してすすめていく市政になってほしい、と願いました。その結果、馬場市政が誕生し、市民の思いが「情報公開、市民参加、対話にもとづく合意形成」ということばに集約されたのです。市長は今、この重みをどのように感じているでしょうか。
イオン誘致見直しから推進へ方向転換
 市長は、市民参加で計画を見直す、と公約しながら、イオン推進へと方向転換しました。しかし、市長のもともとの公約に照らして、あえてうかがいます。現在進めている方向が、市民参加で検討した結果だと市長は考えているのか、市民参加で計画の見直し、との約束を実行したという認識なのか、うかがいます。

【答弁と感想】
 最初の市長答弁は、私の質問にかみあっていないものだったので、再質問でもう一度聞き直すと…。
びっくりする答弁が
 「規模縮小や地区計画そのものの見直しは断念した。範囲は限定され、当初の思いとは違う形にはなったが地域貢献施設検討会を実施した。その中間報告に対し、おおむね満足のいく19項目の回答をいただきイオンと合意した。次は、住民の方が心配している交通安全対策など安全・安心の課題について議論していただく」という趣旨の答弁。つまり、公約を破ってイオン推進の立場に転じたものの、市民参加ですすめているとの認識なのだと私は受け取りました。本当に驚きます。
地区計画案への賛成は371通のうち4通だけ
 私は、「満足のいく回答でイオンと合意、と市長はいうけれど、住民は合意していない。だからこそ、地区計画案に対し371通も意見書が提出され、そのうち賛成は4通だけだった」ことを指摘し、「全く市民合意もないのに3月10日に都市計画審議会を強行することはありえない」と開催をとりやめるよう求めました。しかし、市長は全く再考する考えは示しませんでした。
誘致を決定してから「安全・安心の問題」を考えるのは本末転倒
 私は、「これから安全・安心の問題を議論、というが、都市計画審議会で話をすすめてしまってからではおかしいし、検討会には義務も責任もない」ことを強く指摘しました。小学校の目の前につくる問題、交通安全対策、大気汚染などの問題を、イオン誘致を決定してから議論するというのは本末転倒です。本来、重大問題を十分検討して、本当に出店していいのか、ということを決めなければならないのです!
 この計画自体を中止・見直しするため、3月10日の都市計画審議会の結果にかかわらず、最後まであきらめずにとりくまなければ、と改めて思いました。

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by hara-noriko | 2011-03-10 01:34 | 市政報告 | Comments(0)