2012年 06月 10日 ( 2 )   

6月議会一般質問から(2)子ども・子育て新システム   

 一般質問の2回目は、(1)待機児解消と子ども・子育て新システムについて(2)保育園の施設整備について―の2つです。

(1)待機児解消と子ども・子育て新システムについて
新システムは消費税増税とセットにされている
 現在、国会において新システム法案の審議が始まっています。私は、新システム自体の問題点だけでなく、消費税増税とセットであるというしかけも大問題だと思います。子育て施策の充実を求めるなら、消費税増税を認めよ、といわんばかりのしくみは、子育ての安心を奪いながら大増税をおしつけるもので、子育て支援に逆行するものです。
 今、子育て世代の貧困率は12.7%、母子家庭では48%にも及びます。こんなときに、消費税が増税されれば、ますます少子化に拍車をかけることになりかねません。
問題が多すぎる新システム
 さて、新システム法案の中身はどうでしょうか。新システムの原型は、自公政権から検討されてきた保育制度改革です。が、問題点が解決されないまま、民主党政権により拙速に提案されたといっていいと思います。
 第1に、児童福祉法第24条の市町村による保育の実施義務を削除し、公的責任を放棄しています。そのことにより、本当に保育を必要とする子どもが保育を受けられなくなることも考えられます。
 第2に、待機児解消策になりません。幼保一体化といっても、総合こども園に乳児の受け入れを義務づけないのです。
 第3に、直接入所方式のため、父母の負担が大きく、手立てが必要な子どもや困難を抱えた家庭がはじかれる危険があります。
 第4に、保育の市場化がすすみ、保育に営利主義がもちこまれ、質が低下することが考えられます。
 第5に、あまりに拙速な幼保一体化のため、保育園・幼稚園それぞれがつみあげてきた保育・教育が生かされないことが考えられます。など、問題が山積しており、賛成することはできません。
新システムで東久留米市の待機児解消は進むのか
 子ども政策に大事なことは、子どもの権利条約がうたう「子どもの最善の利益」を実現することです。保育指針でも、「入所する子どもの最善の利益を考慮し、その福祉を積極的に増進することにもっともふさわしい生活の場でなければならない」と明記されています。
 私は、この新しいシステムが子どもたちの最善の利益を実現することになるとは思えません。しかし、賛否は別としても、もっと検討が必要、拙速にすすめるべきではない、という点では、一致できるのではないでしょうか。
 そのうえにたって、うかがいます。これまでの議会での議論をふりかえると、馬場市長が、新システムでの保育園待機児解消にかなり強い期待をもっていることがわかります。では、新システムが実施された場合、わが市では保育園の待機児解消はどのぐらいできると考えているのでしょうか、お聞かせください。

(2)保育園の施設整備について
 待機児が多い中、遠くから保育園に通園せざるをえない家庭や、お子さん、あるいは保護者の方に障害や病気があり、車での通園が必要という家庭があります。しかし、東久留米の保育園の多くは、駐車スペースが確保されていません。計画をもって順次設置していくことが必要だと思いますが、見解をうかがいます。

【市の答弁は】
 「新システムでは、すべての幼稚園が総合子ども園に移行するわけではなく、また3歳未満児の受け入れも義務付けないので待機児解消にならないとの見方もある」「情報交換会などを通じて、幼稚園にお願いしていく」との答弁。つづきは、厚生委員会の請願審査のなかで質問していきます。
 保育園に駐車スペースを確保する必要性については、「十分認識している」との答弁でした。私は、計画をもって順次進めていってほしいと求めました。
 そして、とくに緊急を要する、まえさわ保育園の実情について訴えました。保育園の前は大変せまく、駐車禁止区域。父母と保育課の努力と、ご近所の理解により、駐車スペースを時間を決めて借りられることになりました。しかし、距離があり、しかも所沢街道を横断しなければならず、小さな子や障がい児を連れて歩くことには無理があり、大変危険です。
 私は、すでにまえさわ保育園内に駐車スペースを確保するために、昨年度鳥小屋を移設するなどの作業が進められてきており、今年度も引き続き作業を継続するよう強く求めました。担当部長は、「出来る限りの努力をする」と答弁。今後も、働きかけていきます。

  カルガモの親子(落合川)
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by hara-noriko | 2012-06-10 22:56 | 市政報告 | Comments(0)

6月議会一般質問から(1) みなみ保育園民営化   

 いま開かれている6月議会の本会議で一般質問をしました。その内容を3回に分けて紹介します。1回目は、みなみ保育園の民営化についてです。6月9日に「6月議会前半を終わって」という報告をさせていただきました。この記事といっしょに質問を読んでみてください。(記事はこちらから)

続く異例の事態
 行政報告でも質疑をおこないましたが、今回のみなみ保育園民営化は、異例の事態が続いています。
 まず、第1に、父母に説明した内容を変更した公募要領で募集が行なわれました。
 第2に、応募してきた4つの法人のうちの一つが、園長候補の履歴書を市に提出していながら、同時にハローワークで園長の求人募集をかけていることが父母の指摘により発覚し、選定からはずされました。
 第3に、東京都との約束があるとの理由で、選定委員会は余裕のないスケジュールとなり、現地視察も委員がばらばらに行く事態となりました。
 第4に、選定委員会が終了してから2カ月近く選定結果が発表されず、結局第1位の法人が辞退していました。
 第5に、現時点でも会議録や選定の点数は公表されていません。
 私は、今回の選定はやり直すべきだと思います。

おおもとは市長の公約違反にある
 そもそも、なぜ、こんなことになったのでしょう。
 そのおおもとは、市長の公約違反にあると私は思います。
 昨日、他の議員の質問で、あり方検討委員会について触れられていましたが、馬場市長は、「あたたかい市政をつくるみんなの会」との政策協定で、「保護者・市民の参加する保育園のあり方検討委員会」を設置することを約束し、その内容は、広く市民に知らされました。まさに、公約です。
 保育行政についてあり方検討委員会で議論することを約束しているのですから、当然、待機児問題から民営化問題まで検討されるはずだったのです。市民・関係者のみなさんは、民営化問題を議論できる、と思い込んでしまったのでなく、事実、議論する場になるはずだったのです。しかし、議会のなかでの議論により、民営化の是非は問わない、と市長が中身を変えてしまいました。そして、議会での反対があり設置できず、結局最後は、自分からとりさげ、新システムの子ども子育て会議に話しを変えてしまいました。
 ここで、肝心なのは、検討委員会を設置できなかったことより、市長が、民営化問題を市民参加で議論することをしない、と判断してしまったことなのです。
 市民のみなさんは、野崎市政のときは、トップダウンですすめられた保育園民営化が、市民参加で議論して決めていけることに期待したのです。そこを裏切り、みなみ保育園の民営化をすすめることは、まぎれもなく公約違反なのです。こうした姿勢が、法人選定にも影を落としているのではないでしょうか。

 2点うかがいます。
 (1)1位に選定されながら辞退した法人は、財政上のことが理由とのことです。そうだとすれば、そもそも応募資格要件を満たしていなかったのではないですか。
 (2)法人選定委員会を3月までに終わらせなければならなかった根拠を示してください。

  カルガモのヒナ(落合川)
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by hara-noriko | 2012-06-10 10:18 | 市政報告 | Comments(0)