2019年 12月 02日 ( 1 )   

障がい者への差別をなくすために   

第14回東京大集会に参加
 11月30日、「東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例」の理解と促進 第14回東京大集会(会場は帝京平成大学中野キャンパス)に参加しました。主催は、実行委員会(東京都社会福祉協議会知的発達障害部会、東京都発達障害支援協会、東京都手をつなぐ育成会、東京知的障害児・者入所施設保護者会連絡協議会、東京都自閉症協会、日本ダウン症協会)。共催は東京都知的障がい児者生活サポート協会。後援は東京都社会福祉協議会。323人が集いました。

関哉直人弁護士が講演
都議によるパネルパネルディスカッションも
 最初に、関哉直人弁護士の講演「東京都差別解消条例の理解と促進」。そのあと、都議会議員によるパネルディスカッション。都議会の5会派(都民ファ、公明、自民、共産、立憲・民主ク)から1名ずつがパネラーに。共産党からは、私が登壇しました。
 緊張しましたが、とても勉強になりました。以下、私の発言の要旨です。

私の発言要旨

差別解消条例の意義を改めて確認
 今日参加できてとても良かったです。関哉先生のお話で、差別解消条例の意義が改めてよくわかりました。行政だけでなく、民間事業者にも合理的配慮の提供を義務化した意義は大きい。そしてこれを超党派で成立できたことは本当によかったと思います。

合理的配慮とは
 まだ合理的配慮の意味について、障がいのある人を特別扱いするのか、と誤解している人もいます。合理的配慮は、平等に生きていくための必要な手立てだということを広めていかないといけない。そして、先生のお話から、合理的配慮は、固定観念を少し変化させることであったり、大事なのは話し合いながら手立てをとることだ、ということを学ぶことができました。

考えをおしつけるのではなく
 考えをおしつけるのでなく、話し合う大事さを感じた出来事がありました。障がいのある方たちの成人のお祝いの会があり参加し、帰るときに、出口に知的障がいの方が待っていて、「今日どうだった?」と聞かれました。「ごはんがおいしかったし楽しかったです」と言ったら、「そうだよね~」と実感をこめて私の言ったことに共感してくれました。こういう交流が大事かな、と思いました。

おおもとに障害者権利条約
 そして、先生のお話を聞きながら、おおもとの障害者権利条約の大事さを実感しました。差別解消と権利を守ることは一体不可分。権利条約に照らして、誰もが平等に社会に参加し、尊厳をもって生きられる東京にしていきたい、そのためにできることをしていきたいと思いました。

人権尊重条例もふまえて
 また、東京都は人権尊重条例も成立させました。あらゆる差別を禁止することを位置付けたこの条例もふまえていくことも大事だと思っています。

知的障がいの方を都庁の正規職員に
 私は、今日一つお話ししたいと思ったのは、知的障がいの方を、都庁の正規職員として採用する問題です。知的障がいの方が試験を受けられるようになったけれど、合格者がいない。なぜか。合理的配慮の問題ではないか。私は、知的障がいの方に特化した採用を行なっている愛知県を2回視察しました。愛知県では、毎年人数はすくないけれど、知的障がいの方の採用を続けています。毎年、どこで働いてもらうのか、どんな仕事かということを示して募集している。だから、自分の興味関心、得手によって選択できる。図書館で7年間働いているという方とお話しができましたが、本の場所はすっかり頭にはいっているそうです。こうやって一人ひとりの特性、個性を生かして働けるということは本当に大切だと実感しました。東京都は非常勤職員で知的障がいの方が働ける場はつくりました。いろいろな働き方があっていいわけですが、正規職員として採用できるようにしていくことはぜひすすめなけでばならない課題です。

心身がそのままの状態で尊重される権利
 同時に、私は障害者権利条約の第17条が大事だと思っています。すべての障害者は、他の者との平等を基礎として、その心身がそのままの状態で尊重される権利を有する。…このことをしっかりすえて、一人ひとりの個性が生きる生き方ができるようにしていくために、微力ですがとりくみたいと思います。

日ごろからの地域での交流が大事ではないか
 《二度めの発言では、グループホームなどを建設するときに、反対運動が起きることがある。こうしたことについて、何が必要か、何をしたらいいか、というテーマでそれぞれひとことずつ発言》
 障がいのある人たちのことをよく知らないで反対している、ということもある。やはり、日ごろからの地域での交流が大事ではないか。おまつりをやったり、私の地域ではにぎやかカーニバルといって年に一度みんなで集まって音楽を楽しんだり交流する、という機会も継続されている。そういうなかでのふれあいはやはり大事だと思う。
 また、福祉施設の建設の推進では、行政の姿勢も重要だと思う。ある施設の建設のとき、市の担当がでなくてもいい場面だったが、参加することによって、市も見守っているということでの安心感が生まれ話が進んでいったということもあった。

障がい者が意見発表

 そして、最後は、意見発表です。どの発言もすばらしかったですが、とりわけ、障がい当事者の話には本当に考えさせられました。
 「就労経験がある。でも人間関係がつらくなり退職した。親切な人もいたけど、乱暴、意地悪な人もいた。今は、作業所に通っている。20年以上になるが、作業所の工賃をあげてくれたらいいのに、と思っている。」(知的障がい)
 「老人施設で働いて10年目。私たちは大人なのに、赤ちゃん言葉で話される。子どもっぽい歌やお遊戯のような踊りをおしつけないで。何もできない人だと思われるのは悔しい」(知的障がい)
 「障がいがわかったときは多少ショックもあったが、自分の強みを生かしたい。自由にやりたことをやろうと思っている」(発達障がい)

実行委員のみなさんに感謝
 当事者の声に勝るものはない、と実感です。最後はアピール文を採択して閉会となりました。本当にたくさんのことを学べた集会でした。実行委員のみなさんに感謝したいと思います。


講演する関哉直人弁護士
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採択された大会アピール
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by hara-noriko | 2019-12-02 22:24 | 活動日誌 | Comments(0)