命を削る都の計画を撤回させましょう   

東京都の来年度予算案
都立病院・公社病院の独法化に6億円計上
 東京都の来年度予算案が発表されました。みなさんの運動のなかで大きく前進した項目もいくつかありますが、重大な内容を抱えている予算案になっています。カジノの検討をすすめていく。都立病院と公社病院を地方独立行政法人(独法化)にする。こうしたことをすすめていくための予算を計上しています。独立行政法人に移管するための経費は6億円です。独法化は、コスト削減などを目的に、都が直接責任をもつ運営をやめて、より「民営化」に近い運営にきりかえるものです。

廃止された都立清瀬小児病院の受け皿

多摩北部医療センターの充実は切実な願い
 都立病院と公社病院。清瀬市・東久留米市の地域では、10年前に都立清瀬小児病院が廃止されました。その受け皿として、都立から東京都保健医療公社になった多摩北部医療センター(東村山市青葉町)を充実させていく形になりました。市民のみなさんの運動で小児科ができ、救急も充実させてきました。喘息のお子さんが多いということで、専門外来を多摩北部医療センターにつくることにもなりました。
 私は、都議会議員になって初めての本会議一般質問で、多摩北部医療センターを取り上げました。小児外科医、子どもの骨折などを診られる整形外科医の配置が必要であることを訴えましたが、その後配置されました。
 多摩北部医療センターは、もともとは都立多摩老人医療センターとして、全国的にも重要な高齢者医療の専門機関でした。これからも地域の重要な病院として役割を果たしてほしいと期待されています。

独法化で医療後退の危険
全国で小児科や産婦人科などが後退
 地域の病院として、廃止された清瀬小児病院の受け皿として、多摩北部医療センターを充実させていこうという取り組みは今でも続いています。
 しかし、小池知事が出した都立病院・公社病院の独法化方針は、多摩北部医療センターの役割を大きく後退させかねないものです。独法化というのは、東京都の手から離すということです。そうすると採算の合わない分野が切り縮められる危険があります。
 全国の状況を見ても、独法化をしてから病床数が減ったり、お医者さんが減ったり、小児科や産婦人科など採算がとりにくい分野が後退したりしています。

都が独法化した健康長寿医療センター
病床が減り差額ベッド代を徴収
 東京都が独法化した健康長寿医療センター(板橋区栄町)では、病床が161床も減らされて、徴収していなかった差額ベッド代も全体の4分の1もの病床で徴収するようになってしまっています。独法化するということは、こういう事態が都内全域に広がりかねない危険をはらんでいます。

都立病院への財政投入の意味は
医療提供に不可欠な経費
 東京都はいま400億円を都立病院に財政投入しています。共産党の原田あきら都議が代表質問(昨年12月)で、「小児、周産期、障害者、難病、災害医療など、不採算であっても都民に必要な医療の提供を使命としています。一般会計からの繰り入れ(都の財政投入)はそのために不可欠なものであり、赤字の穴埋めではありません。知事は、どう認識していますか」とただしました。
 答弁に立った病院経営本部長は、「都立病院の基本的な役割であり、採算の確保が困難な行政的医療を提供するための不可欠な経費として、地方公営企業法などに基づき一定のルールを定め算定を行っており、いわゆる赤字補填(ほてん)というものではないと認識しております」と答えています。
 それにもかかわらず、都立病院・公社病院を財政を理由に独法化するというのは、まったく矛盾しています。

独法化の方針は撤回すべきです
公社病院へもしっかり財政投入を
 みなさんの命と健康を支えている都立病院・公社病院を一緒に独法化するという方針は撤回し、都立病院は直営で運営し続けていくことが必要です。公社病院に対してもきちんと財政を投入しながら、直営に戻していくことも含めて検討していくことが求められていると思います。

清瀬市にお産ができる病院がない

多摩北部医療センターに産科とNICUを
 清瀬・東久留米の地域では、都立清瀬小児病院が廃止されたために、子どもたち、とりわけ重度の障がい・難病の方々には大変な負担になりました。小児病院がなくなった後に充実させようと取り組んでいる多摩北部医療センターには、残念ながら産科はありません。清瀬市ではお産ができる病院がゼロになってしまいました。東村山市にも出産ができる病院がありません。
 産婦人科がきちんと営めるためには、小児科がきちんと運営されていること、救急を受け入れる病院が近くにありNICU(新生児集中治療室)があることがどうしても必要です。東久留米市にはお産ができる病院がありますが、NICUをもつ公立昭和病院(小平市花小金井)に近いという条件もあるのではないかと思います。
 多摩北部医療センターに産科をつくる、NICUをつくるために市民のみなさんがずっと運動しています。独法化方針の撤回と合わせて、いよいよ重要な課題となってきました。多摩北部医療センターの医療が後退しないように、もっと充実するように、知事の独法化方針を押し返していきましょう。

住民の命と暮らし、健康を支える
地方自治体の大事な役割
 石原元都知事は、都立病院を半分にしました。そして、今、小池知事はすべての病院を都の直営から切り離そうとしています。住民の命と暮らしを支える。これは地方自治体の本旨です。その立場に立たない独法化方針の撤回を求めて、共産党都議団は3月議会、6月議会などでしっかり取り組んでいきます。

7月に都知事選
みんなで力を合わせて都政を変えましょう
 今年は7月5日に都知事選挙があります。みなさんの命と暮らし、健康をしっかり守る都知事をみなさんと一緒に誕生させていくことがどうしても必要です。力を合わせましょう。

駅前で「都立病院・公社病院を守ろう」と訴え
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東久留米市滝山地域の共産党後援会「新春のつどい」で
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宮本徹衆院議員と一緒に宣伝
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# by hara-noriko | 2020-01-27 21:38 | 東京都政 | Comments(0)

東久留米市商工会が新年会   

共産党市議団と一緒に参加
 1月22日、東京・東久留米市商工会の会員新年会にご案内をいただき、日本共産党市議団の村山順次郎・北村りゅうた・かもしだ芳美の各市議、宮本徹衆院議員秘書と一緒に、出席しました。
 副会長の開会あいさつで、消費税増税にも触れながら、商工業者をとりまく情勢は厳しいが力をあわせてとりくんでいきたい、と。私も、一言ごあいさつさせていただきましたが、厳しい情勢のなか、大変な苦労をされ、努力をしているみなさんに、政治は真剣に応えなければならない。その思いを言わずにはいられませんでした。

宮本徹衆院議員が駆けつける
 自民党の国会議員のあいさつのあと、宮本徹衆院議員のメッセージを秘書が代読しました。宮本衆院議員はその後、国会から会場に駆けつけ、無事間に合いました。

【宮本徹衆院議員のあいさつ】

 新年、おめでとうございます。本日は、東久留米市商工会新年会にお招きいただきありがとうございます。大変、楽しみにしていたのですが、公務により、間に合わず、申し訳ございません。
 商工会のみなさまにおかれましては、常日頃より、地域経済の振興と、市民生活のうるおいのために尽力されていることに、心より敬意と感謝を表します。
 さて、昨年は10月から消費税増税と複数税率がスタートしました。中小企業対策の名でキャッシュレス・ポイント還元がスタートしましたが、キャッシュレス決済の普及で現金が手元に入るまで時間がかかり、必要な現金が不足して大変になったという声をうかがい、私どもの会派で国会で対策を求め、日本政策金融公庫に対して、中小業者へ実情に応じた十分な対応をおこなうよう事務連絡を発出し、指導していただきました。
 消費税増税後の指標をみると、家計消費は2カ月連続マイナス、景気動向指数は4カ月連続の悪化です。新たな不況が懸念されます。消費税の歴史を振り返ると、税率アップのたびに、個人消費の伸びをおさえこんできました。
 市民のふところをあたためてこそ、商売繁盛、地域経済の活性化につながります。景気回復のために、緊急に消費税の減税をすることなど、国民のふところをあたためる施策を政府に提案していくなど、野党の立場から、地域経済の振興へ、尽力してまいります。
 結びに、東久留米市商工会のますますのご発展と、本日、参加のみなさまのご健勝とご多幸を祈念申し上げます。

感想もいただいて
 「自分は自民党だから悔しいけど、宮本さんの話は本当にその通りと思って聞いた。本当にポイント還元、大変なんだよ」「とても関心をもってメッセージを聞いた」「桜だけでなく、こういうこともやっているんだと思った」など、何人か感想を寄せてくださいました。
 改めて、地に足の着いた、みなさんの声を受け止めての活動に、さすが宮本さん!と思いました。私も、しっかり勉強しながら、宮本議員、市議団と連携してがんばります!

私もあいさつしました
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野党の「桜を見る会追及本部」による合同ヒアリングで
政府に質問する宮本徹衆院議員(右端)
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# by hara-noriko | 2020-01-23 23:48 | 活動日誌 | Comments(0)

都立病院「独法化」計画の撤回を求めます   

いちばん問題だと思うこと
 都立病院と公社病院の地方独立行政法人化(独法化)で、私がいちばん問題だと思っているのは、石原都政時代の小児病院廃止をはじめとした都立病院半減計画について、きちんと総括されていない、それどころか、必要な改革だったという認識に立っていることです。
独法化についての関連記事=新春街頭スピーチ(下)

清瀬小児病院が廃止されて
 先日、久しぶりに訪ねた「しんぶん赤旗」日曜版の読者の方は、今20代の娘さんが、生まれてからずっと清瀬小児病院に通っていた、と。心臓の病気で、定期的に通院。大人になった今も、年に1回は必ず府中市にある都立小児総合医療センターで診察を受けているそうです。ひんぱんに行く必要があった子どもの頃に、もし廃止されていたら我が家は成り立たなかったかも…。都立病院の独法化のチラシを見て、また病院の統廃合につながるのではないか、と心配になった。しかも、都立はなくすというのでは、ますます心配、と。

市民がどれだけ苦労してきたか
 清瀬・八王子・梅ヶ丘の3小児病院が廃止され、府中の小児総合に集約されて10年。重い障がいをもった方、難病の方をはじめ、どれだけ苦労をされてきたか。そして、終わった問題ではありません。清瀬小児廃止後の受け皿という位置付けでもあった、公社病院である多摩北部医療センターはどうなるのか。

尽きない疑問と心配
 多摩北部は、大規模改修の時期を迎えています。独法化方針が出されるなかで、どのように進めようとしているのか。小児科だけでなく、地域の病院として充実させるつもりはあるのか。
 疑問と心配は尽きません。
 あまりに乱暴な独法化方針。撤回を求め、調査をすすめます。

毎週土曜日の定例宣伝で=東京・東久留米駅西口
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# by hara-noriko | 2020-01-17 00:24 | 東京都政 | Comments(0)

きよせ共産党後援会の新春交歓会   

 きよせ日本共産党後援会の新春交歓会に出席しました。清瀬の各地域後援会の代表の方たちを中心とした交歓会。市議団も5人そろって参加しました。

みんなで笑顔を共有
 参加者全員が発言しました。どの方の発言も素晴らしい!
 昨年はいっせい地方選挙の前に新春交歓会がおこなわれ、そのとき、正直、市議会定数20で共産党が1増の5議席を獲得できるのか、と思っていた、という本音も。本当に笑顔で今年の交歓会に参加できてよかった、と…みんなでその思いを共有しました。

一緒に取り組んできたからこその思い
 でも、5人に増えた力で、市民との共同、野党共闘を強めてゴミ袋代2倍化をくいとめようと頑張ってきたけれど叶わなかった、と。市議団からも、本当に悔しく、年末年始つらかったとの率直な思いも話されました。市民の声をたくさん聞き、一緒に取り組んできたからこその思い…。でも、これで終わらせない、9000人を大きく超える署名に応えて減免の拡充や、値下げを求めて引き続き頑張る、と。胸が熱くなりました。本当にいい議員団だなぁ…。

市政を真剣に考える市民が増えた
 そして、大事だと思ったのは、市議選とともに、市長選を幅広い人たちと本気で頑張ったことが重要だったと語り合われたことです。市政を真剣に考える市民が増えた選挙になった、そしてそれが今につながっていると。

都知事選、総選挙へ
 その確信をもって、都知事選、総選挙に向かっていくことが確認しあえた大事な会になり、参加できて本当によかったです。私も一緒に頑張ります。

きよせ日本共産党後援会の新春交歓会
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発言する佐々木あつ子市議団長
左は原田ひろみ市議、右は香川やすのり市議
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深沢まさ子市議
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山崎美和市議
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清瀬市議団と一緒に新春宣伝=1月3日
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# by hara-noriko | 2020-01-12 01:14 | Comments(0)

新春街頭スピーチ(下)   

 2020年も松の内が明けようとしています。私は3日に清瀬市を、4日に東久留米市を遊説して、街頭から新年にあたっての思いを訴えました。その大要を2回にわけてお知らせしています。今回は、都立病院の問題です。

どうしても訴えたい都立病院の問題
小池都知事が独法化を打ち出して
 都立病院の問題をどうしても訴えたいと思います。
 小池都知事は、都立病院をすべて直営ではなく地方独立行政法人化(独法化)することまで打ち出しました。都の事業のから都立病院を分離して、独立した会計で担わせるもの。都が実施の主体にならなくてもよい、という考え方です。公社の病院も独法化の対象とされています。
 全国各地の独法化された病院では、経営の効率化や採算性が強調され、行政的医療、とりわけ小児科や産婦人科など不採算の医療の後退などにつながっています。「独立行政法人化が公的医療の切り下げなどにつながった全国各地の事例を、知事は知らないのですか」とただした共産党の代表質問(原田あきら都議)に、小池知事は答えることができませんでした。共産党都議団は、独立行政法人化方針を撤回し、都立病院は都立直営を堅持して拡充することを求めています。

石原都政が強行した都立病院減らし
清瀬小児病院も廃止された
 以前、石原都政のもとで、都立病院を半分に減らし、都立小児病院を廃止するということがやられました。この地域では、清瀬小児病院が廃止されました。廃止されて時間がたったいまでも、2年前の都議選を思い出しても、多くの方から、「小児病院がなくなって本当に困っている」という切実な声がありました。とくに重度の障害をもっているお子さん、また、難病の方々が本当に困っている。「府中市にある小児総合医療センターまで通えないんです」という訴えもありました。

多摩北部医療センターの充実へ
市民と力を合わせて改善を実現
 日本共産党都議団は、こういう声のなかで、市議団とも市民のみなさんとも力をあわせて、都立から保健医療公社になった多摩北部医療センター(東村山市)の充実化をご一緒にすすめてきました。当初の予定にはなかった小児の専門の外来も、たとえば喘息のお子さんたちは、府中市の小児総合医療センターまで行かなくても多摩北部医療センターできちんと診療が受けられるように改善されました。医師会の先生方も協力をして、小児の準夜間の救急や診療なども行われる、こういう体制も強化をされてきました。
 東村山市と清瀬市ではいま、お産のできる病院がゼロという状況です。これは、清瀬小児病院がなくなった影響が本当に大きい。産婦人科やNICU(新生児集中治療室)なども多摩北部医療センターに設置してほしい、とずっと運動を続けています。

命を削るようなことでいいのか
都立病院・公社病院を支えてこそ
 しかし、ここで小池知事は、この公社病院も含めて、体制を変えていく、独法化していくことをいいだしました。財政を考えてそうするんだといいますけれども、東京都は14兆円もの財政力があります。都立病院や公社病院をしっかり支えていく、その体制は十分にあります。それなのに、このような命を削るような方針を出している。これは看過できません。

●市民の声が通る国政・都政・市政へ
●みんなで力を合わせましょう
 みなさんと一緒に、命を守る、そういう都政を実現をしていくために、力を合わせたいと思います。あわせて、シルバーパスの改善や、高齢者の方の補聴器の補助もすすめたい。超党派ですすめられないか検討しています。みなさんの声が通る都政、国政、そして市政の実現のために力を合わせる。その決意を最後にもう一度申し上げまして、私の今年最初のごあいさつとさせていただきます。みなさん今年も、よろしくお願いいたします。


1月4日 東久留米市を遊説

訴える宮本徹衆院議員(中央)
(左から)永田まさ子市議、原のり子
(右から)北村りゅうた市議、村山順次郎市議

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私もスピーチ
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声援に手を振って応える
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聞いてくださった方と握手する宮本徹衆院議員
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# by hara-noriko | 2020-01-07 22:59 | 活動日誌 | Comments(0)