ミサイル起動展開訓練 都から聞き取り   

 航空自衛隊が10月9日、東京・有明にある東京臨海広域防災公園で、地上配備型迎撃ミサイルパトリオット(PAC-3)の起動展開訓練を実施し、小池都知事が視察しました。私と米倉春奈都議が都の総合防災部の担当課長に改めて聞き取りをしました。前回の記事と合わせてお読みください。

どういう経緯で訓練を容認したのか
知事が視察したのは…
 (Q)先日の知事あての申し入れ時に、どういう経緯で都内での訓練を容認し、知事が視察することになったのか尋ねましたが、その回答を聞きました。
 (A)9月17日に国から訓練への協力要請が出されたので、それに協力するスタンスで調整してきた。事態対処法5条では、地方公共団体としての責務が位置づけられており、国民保護計画にもとづいている。防災公園は、警察や消防の訓練もやっているので、貸し出すことは問題ないと判断。
 そして、9月17日以降に、知事サイドから機会があれば視察したいとの話があり、そういう運びになった。

訓練の様子は
 (Q)今日の訓練の様子について聞きました。
 (A)防衛大臣、幕僚長、北関東防衛局長などが参加。また、都からは、知事や危機管理監、総務局長など。一般席も設けられていた。座っている人はあまりいなかったよう。

なんのための訓練なのか
 弾道ミサイルが発射されて7分ぐらいの間に、わざわざ公園まで移動して迎撃するなどということは考えられず、いったいなんのために基地の外で訓練するのか…意味がないし、都民の不安をあおるだけではないでしょうか。国からの協力要請がどういうものなのか、今、さらに聞いています。こういう「訓練」に知事が視察をする目的はなんなのでしょうか。ひきつづき、注視し、必要なとりくみをしたいと思います。

駅前の宣伝で

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(撮影:長島可純 2次加工、SNS以外のご利用はお控えください)


# by hara-noriko | 2019-10-09 21:04 | 東京都政 | Comments(0)

都内の公園で自衛隊がミサイル起動展開訓練   

共産党都議団が都知事に申し入れ
 航空自衛隊は10月9日、東京・有明にある東京臨海広域防災公園で、地上配備型迎撃ミサイルパトリオット(PAC-3)の起動展開訓練を実施し、小池都知事が視察しました。これに先立つ7日、日本共産党都議団は小池知事に対し、「東京臨海広域防災公園でのPAC-3起動展開訓練に関する申し入れ」をおこない、訓練を実施しないように知事が国に求めるとともに、視察はおこなわないことを求めていました。

都は「後日説明したい」と
 総務局総合防災部長は、知事に報告させていただきます、と述べました。私は、どういう経緯で都内での訓練を容認し、知事が視察することになったのか尋ねましたが、「今は資料がなく正確にお答えできない。後日説明したい」と。しかし、その後、まだ説明はありません。

防衛省からも聞き取り
 10月8日には、共産党の宮本徹衆院議員室において、防衛省の担当から聞きとりをおこない、口頭で訓練の中止を求めました。経緯については、展開できそうな地域を探し、防災公園を東京都と江東区にお願いして受け入れてもらった、と。首都圏が狙われるとの想定での訓練だが、この間の北朝鮮のミサイル発射による訓練ではなく、あくまで、通常訓練の一環といいます。

なぜ基地の外でやるのか
 しかし、なぜ、基地の外に出てやる必要があるのか、腑におちません。展開訓練とはいっても、この公園のまわりに住宅や学校、病院などがあることを考慮しているのか。仮に、ミサイルを飛ばした場合どの程度の被害が予想されるのか想定しているのか聞きましたが、二次被害、三次被害についての検証はとくになく、今後必要になってくるかと思う、と。なんのための基地外の訓練なのか、よくわかりません…。

アメリカの先制攻撃体制を確保するもの
 最後に、大山とも子都議団幹事長から、▽そもそもPAC-3はアメリカのミサイル防衛計画とセットで打ち出され、アメリカの先制攻撃体制を確保するためのもので憲法違反であること▽北朝鮮のこの間のミサイル発射は許されないものであり、厳しく批判するとともに、話し合いによる外交努力を手放さないことが重要であること―を指摘し、訓練はすべきではないことを申し入れました。

安全どころか不安をあおる
 航空自衛隊の報道発表資料には、順次、全国的に同様の訓練を実施予定、とあります。今回は埼玉・入間の部隊約30人15車両が防災公園に移動。国民の安全・安心感の醸成に寄与する、とありますが、むしろ不安をあおるものです。引き続き、中止を求めていきます。

 *PAC-3は、昨年、北朝鮮情勢の激変を受けて撤収していました。(赤旗2018年8月1日付)

都の担当者(左)に申し入れる共産党都議団

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9日朝、大山とも子幹事長が、監視のため現地へ
病院も隣接し、住民の人たちがくつろぐ場所が異様な雰囲気に

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# by hara-noriko | 2019-10-09 15:23 | 東京都政 | Comments(0)

あたたかい気持ちになった「祝う会」   

社会福祉法人イリアンソス
新入所者・新成人・還暦を祝う会
 10月4日、社会福祉法人イリアンソスの新入所者・新成人・還暦を祝う会に出席しました。のぞみの家、活動センターかなえ、なかまの家に通所する障害者のみなさんとスタッフが一堂に会して、お祝いします。

4名がお祝いの対象
 今年は、新成人1名、新入所3名がお祝いの対象。保護者の方も一緒に出席しています。来賓は、東久留米市障害福祉課係長、清瀬特別支援学校の先生方、ともしび工房所長、元わかくさ学園職員、家族会代表。(今年は、市議会決算特別委員会の日程と重なったため、市長や市議会は欠席)
 まず、4人のみなさんが日ごろどんなお仕事をしているか紹介があり、そのあと来賓からの祝辞。それぞれ、4人の方にかかわるエピソードを紹介したり、エールを送りました。ある方の元の職場の施設長も参加してくださることは、とても本人を激励するものとなっていると感じました。

私もスピーチ
 私は…みなさんが特技や個性を生かしてお仕事をしていることが素晴らしいなと思ったこと。毎年この会に参加させていただき、利用者さんとスタッフのみなさんでお祝いする、本当にあたたかい雰囲気が素敵だと思っていること。こういうあたたかさが広がって、誰もが差別なく、安心して生きてゆける社会にしていきたいと感じていること。東久留米では、わかくさ学園からはじまり、だんだんと大きくなり、大人になってもこの地域で暮らしていける環境を大事にしていきたい…という内容でスピーチしました。

胸を打たれたエピソード
 胸をうたれたのは、元わかくさ学園職員の方のスピーチです。その一部の要旨は…わかくさ学園の発達相談室第1号の相談だったSさんは、当時、まだ1歳半ぐらい。相談室のブランコに乗りながらお母さんと話したことを覚えている。お母さんが、「この子は大人になるのかな、仕事なんてできるのかな」と。「お母さん、ちゃんと大人になるし、仕事できるようになるわよ!」というと、「本当に?」と。地域で暮らしてゆけることはすばらしいこと。わかくさ学園、学校、作業所、みんな大事。…
 そのSさんのお母さんは、お礼の言葉のなかで、「娘はちょっと凶暴ですが、私にとってはかわいい娘です。ライバルは、広瀬すずだと思っています」と。その言葉に、積み重ねてきた年月を感じ、じーんときてしまいました。そして、福祉就労の大事さを実感しました。

一人ひとりの思いを大事に
 4人それぞれの仕事仲間からのお祝いのスピーチも素敵でした。予定していた人が緊張して前に出て来れなくなり、別の仲間がピンチヒッターになったり、言葉にならない思いをこめてスタッフと一緒にスピーチしたり、一人ひとりの姿が本当に素敵です。それにこたえての4人の挨拶もそれぞれが個性的で立派でした。
 その後全員で記念撮影し、会食。私もみなさんと一緒に、楽しくおいしくいただきました。大勢なので緊張したり、落ち着かなくなったりという姿もありましたが、スタッフのみなさんがせかさず、一人ひとりの思いを大事に、そして一緒に食事を楽しむ雰囲気がとてもいいなあ、と。楽しいひとときでした。

「ほんとにそうだよね~」
 帰りがけに、「今日どうだった?」と利用者のMさんから声をかけられました。「楽しかったし、おいしかったです」といったら、「ほんとにそうだよね~」と実感をこめて返してくれました。私の感想に共感してもらえたことがとても嬉しく、あったかい気持ちになりました。共感ってこういうことか…としみじみ思いました。

萩(ハギ)
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溝蕎麦(ミゾソバ)
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藪蘭(ヤブラン)
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# by hara-noriko | 2019-10-05 09:51 | 活動日誌 | Comments(0)

台風被害の大島へ   

東京・島しょ部の被害で関係省庁から聞き取り
共産党国会議員団東京事務所が主催
 9月30日、共産党国会議員団東京事務所の主催で「台風15号による東京・島しょ部への被害・対策についての関係省庁からの聞き取り」が行われました。山添参院議員の進行で内閣府、国交省、農水省、経産省・中小企業庁などから聞き取りを行い、とくに、大島の小池町議、新島の綾村議から実情も伝えながら要望もしました。ほかに、笠井衆院議員、吉良参院議員、あぜ上都議、尾崎都議、米倉都議、私。共産党都委員会からも出席。
大島 水が染み出してきて住めない家を修繕中
中央は吉良よし子参院議員、右は原のり子
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関係省庁への聞き取りに参加
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実際には住めないのに「一部損壊」の認定
正確な認定調査をすすめる必要が
 小池町議、綾村議からは、「水が天井に伝わって手をつけられない家の状態」「屋根がとばされ水浸しで住めない状態」だけれど、一部損壊の認定にしかなっていないケースを紹介。実際にはそこに住めない状態なのだから、半壊の扱いにして法の適用にできないのか、と。国の担当者は、被害認定調査をきちんと行ってもらう必要があること、屋根をとばされたあとに、水浸しになり使えない、となれば一部損壊ではなく半壊の可能性が高いことを説明。急いで都が認定調査を進める必要がある、と。

支援は被災した農家全体を視野にいれて
農業を始めたとたんにハウスがつぶれた人も
 また、農業の被害については、被害の状況を現在把握中で、その実態に応じて対策をとっていく予定とのこと。共済加入率は50%強とのこと。つくっている作物等がメニューになく未加入の方もいます。被災した農家全体を視野に入れた支援が必要です。「新規就農者支援事業で2年間研修生としてとりくんだ人が、大島で2組就農。そのとたんに、ハウスがつぶれてしまった。支援してほしい」と切実な声も紹介されました。

「店をたたむ」という小規模事業者も
希望をもって再建できる支援メニューを
 小規模事業者への支援も、国も都も融資が中心です。「高齢者も多いので店をたたんでしまおうという声も。地域から店がなくなることの影響は大きい。でもこれからまた借金することがつらい」との声も。山添議員からも、「希望をもって再建できるように支援メニューが必要ではないか」と検討を求めました。
 このほかにも重要なやりとりもありました。都としてできることをしっかり考え、早急に提案していきたいと思います。

吉良参院議員と一緒に大島へ
橋本町議らの案内で南部の地域を調査
 10月1日、吉良参院議員とともに、大島へ行きました。橋本町議や地元の方々にも案内していただき、現地を調査しました。主に、島の南部の地域の状況を見せていただきました。1000人ぐらいの人が住む地域唯一の店が営業できない状態になっていました。また、同じ場所に同じように建てられていても、損壊している家と、そうでもない家があります。風の通り方で被害に違いが出ています。海から巻き上げてくる風による被害とのこと。そのため、木や草が塩の影響で茶色くなっていました。

「一部損壊」なのに住めない状態を目の当たりに
正確な認定で支援が受けられるようにと実感
 前日の国への聞き取りのときに一部損壊の問題がやりとりになりましたが、まさに、一部損壊といわれたが水が全体にまわり染み出て住めない、という状態になっている状況を目の当たりにしました。とても「一部損壊」ではありません。正確な認定をおこない、支援を受けられるようにと実感しました。

副町長に義援金を手渡し意見交換
東京都としてやるべきことを考えたい
 最後に、副町長に義援金をお渡しし、短時間意見交換をさせていただきました。橋本町議、山田町議も同席。改めて、息の長い支援をすすめることが大事だと実感しました。東京都としてやるべきことについて、考えさせられました。大変ななか、時間をつくってくださったことに心からお礼を申し上げます。都議会でしっかり取り組んでいきたいと思います。
 今回の台風被害について、共産党都議団から、これまでに、とや、河野、とくとめ、米倉、あぜ上、私が日をかえて島しょに派遣されています。笠井衆院議員、山添参院議員、吉良参院議員と一緒にうかがっています。

屋根の一部損壊といわれた家
水が天井からどんどん染み出して住めない
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地域に一軒しかないお店。営業できない
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同じつくりの家でも、風の通り方で被害が全く違う
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地域で唯一の歯医者さんも、診察できない
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副町長(左)に義援金を渡す吉良参院議員(中央)と私
義援金はみなさんからいただいた救援募金です
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素晴らしい眺め。台風被害のすさまじさに胸が痛む
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# by hara-noriko | 2019-10-03 00:18 | 活動日誌 | Comments(0)

パラシュート降下訓練は許されない   

 9月30日、日本共産党都議団は、小池都知事あてに「横田基地のパラシュート降下訓練への抗議等を求める申し入れ」をおこないました。

米軍横田基地 事故を起こしたパラシュート

同型パラシュートの降下訓練を再開
 今年1月に連続して事故を起こしたパラシュートと同型のパラシュートによる降下訓練を、米軍が横田基地において再開しました。東京都と横田基地周辺の5市1町による連絡協議会が、「徹底的な原因究明」「再発防止策を講ずるまでは同様の訓練は行わないこと」と要請していたにもかかわらず、原因究明も再発防止も明らかにされないままです。許されません!

自国でできないことを横田でやる米軍
都として抗議し中止を求めるよう要請
 そもそも、人口密集地で降下訓練を行うことそのものが問題です。アメリカではこうした訓練は認められていません。自国でできないことを横田でやっているのです。都として、強く抗議し中止を求めることを要請しました。

申し入れのなかでわかったこと
オスプレイ目視情報 国が提供中止を通告
 また、申し入れのなかで、国が、現在行っている、横田基地におけるオスプレイの目視情報の提供を、10月1日以降は中止する旨を都に通告してきたことが明らかになりました。共産党都議団は、その場で、都として国に中止撤回を求めるよう強く要請しました。担当部長は、都として基地周辺5市1町とともに口頭要請を行ったと答えました。

オスプレイが銃口を市民に向けて飛行

小池知事の姿勢が問われている
 この間、オスプレイが銃口を市民に向けて飛行していることが大問題になり、市民に不安が広がっています。9月14、15の両日に行われた横田基地の「友好祭」では、あえてオスプレイの重機関銃を公開し、銃口を向けて飛行していることを正当化するような動きをみせています。目視情報の提供中止など許されません。都は、都民の命を守るため、強く抗議し、撤回を求めるべきです。小池知事の姿勢が問われています。

 同時に…おおもとの安倍政権を変えなければならない、と改めて痛感する申し入れになりました。

都知事あての申し入れ書を手渡す共産党都議団
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駅前宣伝 「ツイッター、フォローしてますよ」と
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台風被害救援募金
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(2枚目と3枚目 撮影:長島可純 2次加工、SNS以外のご利用はお控えください)



# by hara-noriko | 2019-09-30 22:26 | 都政報告 | Comments(0)