東京農業の振興を   

 東京・東久留米市で開かれた「原のり子 都政報告&トーク集会」(7月14日)から、私の報告を順次紹介しています。最終回の6回目は「東京農業の振興を」と「さまざまな取り組み」です。

東京の農業は本当に魅力的
 私は、素人ながら都市農業の問題をずっとテーマに掲げて取り組んできました。農家のみなさんに教えてもらって、東久留米市議の時も取り上げてきました。昨年7月におこなわれた東京都議選のとき、農家のみなさんからたくさんの応援をいただいたきました。
 都議になって学んだことの1つは、東京の農業を全体として見ていくことの大事さです。「この地域の都市農業」といういい方をしてきましたけれど、東京の農業というのは本当に魅力的で、中山間地域もあり、多摩の木がいろいろなところに使われたりしています。そして、島もあります。この全体、都市農業だけじゃなく、東京農業を全体として推進していこう、振興していこう、ということを訴えています。

八丈島の台風被害を都議会で取り上げる
 今年の1月、八丈島にも行きました。八丈島では台風の塩害、塩の被害でフェニックス・ロベレニーという、花束に入っている緑の葉っぱなんですけれども、あれがほとんど八丈島で生産されているんですね。これがもう壊滅状態になっているというので、見に行って、その問題を都議会総務委員会で取り上げました。
 今回、市町村総合交付金というのが八丈島に2億円増えて、それでロベレニーの対策をとることになったんです。ですので、この島のみなさんの取り組みも含めて東京農業全体を振興していこうということで取り組みます。
【八丈島の関連記事】
都議会総務委員会の質問から
八丈島の台風被害 復旧支援で都知事に申し入れ

さまざまな取り組み
 地域の声を都政にということでいろいろ取り組んでいます。都営住宅のこと、都市計画道路問題、シルバーパス、ブラック校則問題などなど、もう本当にいろんな問題があります。ブラック校則問題では、都立高校でぜんぜん茶髪じゃない黒い髪なのに「黒染めしてこい」と指導されている高校生の訴えを取り上げて改善させるとか、そういうことも含めていま取り組んでいます。
 特別支援教育、障害者福祉、高齢者福祉、セクシュアルマイノリティーの権利保障についても、みなさんと一緒に取り組んでいます。

公約違反の方向に走る小池知事
 最後は、都政の状況です。小池知事はいま、大きく公約違反の方向に走っています。築地市場の豊洲移転を10月11日に強行しようとしています。でも、おかみさん会や仲卸の業者のみなさんは諦めていません。圧倒的多くの人たちは、「いまのままでは移転できない」と言っています。
 土壌汚染も本当に深刻ですので、「築地市場の豊洲移転は認められない」「公約違反を絶対に許さない」「都民の安全、安心を守っていく」ということで引き続き取り組んでいます。

国政・都政・市政の連携で

 清瀬市・東久留米市には、宮本徹衆院議員がいて、私が都議になり、2つの市議団があります。市民のみなさんがいて、国政・都政・市政の連携でいろんな問題に取り組むことができます。先日も、みんなで一緒に厚生労働省交渉をやりました。こうした努力を強めながら、来年の市議選に向けてがんばっていきたいと思っています。
【厚生労働省交渉の関連記事】
宮本徹衆院議員と一緒に厚生労働省要請 その1
宮本徹衆院議員と一緒に厚生労働省要請 その2
厚生労働省に出した要望書全文


拍手をいただいてうれしかった!
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みなさんの激励に応えてがんばります
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「原のり子 都政報告&トーク集会」
7月22日(日) 午後2時開会
会場は東部地域センター 地図は こちら から
東久留米市大門町2-10-5 東部図書館と併設
東久留米駅東口からまっすぐ約800m
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清瀬市と東久留米市で配布中のリーフです
全文は こちら からご覧いただけます
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# by hara-noriko | 2018-07-20 22:02 | 都政報告 | Comments(0)

東京にも日本のどこにもオスプレイはいらない   

 東京・東久留米市で開かれた「原のり子 都政報告&トーク集会」(7月14日)から、私の報告を順次紹介しています。5回目は「平和であってこその私たちのくらし」です。米軍横田基地に配備されようとしているCV22オスプレイの問題をとりあげました。

東京の米軍基地
 平和の問題は、「いのちを守る」政治の根本にある問題です。
 東京都は1年おきに、『東京の米軍基地』という冊子を出しています。東京の米軍基地は、横田基地がいちばん大きいのですが、先ほど宮本徹衆院議員からお話が合ったとおり、この近くにもあります。東京都清瀬市と埼玉県新座市にまたがる大和田通信基地です。他に府中市や小笠原村など7カ所に米軍基地があります。
 『東京の米軍基地』は、都庁の都民情報ルームで閲覧できます。
 (東京の米軍基地については こちら から)

横田基地でこんな事故が
 この米軍基地ではいろいろな事故が起きています。『東京の米軍基地』に資料として掲載されている「横田基地所属機及び東京周辺での主な米軍機事故一覧」によると、昨年の2017年(平成29年)は9件で最も事故が多いんです。今年に入っても横田基地に関係する事故は増えていますので、とても危険です。
 横田基地にかかわる昨年の事故をいくつか紹介してみます。
 ▽6月16日 横田基地において米国内基地所属の米空軍C-5輸送機のパネル遺失が判明(遺失場所は不明)
 ▽7月12日 横田基地所属のC-130輸送機が、金属プレートを遺失(遺失場所は不明)
 ▽8月23日 横田基地を離着陸した厚木基地所属F/A18-Eがピボット・ボルト・アセンブリを遺失(遺失場所は不明)
 ▽11月15日 横田基地において物料投下訓練中に貨物の一つがパラシュートから外れて滑走路中央付近に落下。基地外に被害等なし
 ▽12月3日 横田基地所属C-130J輸送機がフレアの一部を遺失(遺失場所は不明)

危険なCV22オスプレイが清瀬の空に
 この夏に横田基地に5機(最終的には10機)が配備される予定といわれる特殊作戦用のCV22オスプレイは、低空飛行をして作戦を遂行します。いま、無通告で横田基地にやってきたり、無通告で大和田通信基地に着陸したりしています。清瀬の方から私にも連絡があり、「大和田通信基地の上空、しかも50メートルぐらいの高さにホバリングしていて、怖かった」「なんでこんなところにオスプレイが来ているのか?」などの声が寄せられています。

米国ではできない住宅密集地のオスプレイ訓練
それを日本でやるのか
 横田基地も大和田通信基地も、どちらも住宅が密集している場所ですから、もし訓練が失敗したなんてことになれば、たいへんな被害が出ることは目に見えています。沖縄の人たちの痛みを改めて感じます。こうした被害が沖縄に押し付けられてきたんですから。私たちは、CV22オスプレイを配備させないとりくみを強めています。
 共産党都議団は、6月議会の代表質問で「米軍や日本政府に対し、オスプレイの配備や訓練の計画について、米本国並みに地元住民に説明し、住民の意見を尊重するよう求めるべきではありませんか」と指摘しました。アメリカでは住民に対して「オスプレイの訓練をこの地域でやらせてください」と何回も説明したそうです。しかし住民の納得が得られなくて、住宅密集地での訓練はやっていない、ということでした。
 アメリカでできないものを日本に持ってきて、しかも首都東京で訓練をするなんていうことは許されることではないと思います。「東京だけでなく、日本のどこにもオスプレイはいらない」という声をあげていかなければいけないと感じています。

命を脅かすオスプレイ
 「しんぶん赤旗」の解説記事の一部を紹介します。
 オスプレイは、米海兵隊MV22の沖縄県での事故(2016年12月)など各地で墜落事故やエンジンの不具合による緊急着陸を繰り返しています。
 空軍のCV22の任務は、敵地奥深くに特殊作戦部隊を投入する、先制攻撃・侵略戦争の先兵としての危険なものです。敵のレーダーを避けて低空飛行するための高性能レーダーを搭載し、海兵隊のMV22に比べ、夜間や低空での飛行能力が強化されています。横田基地配備で、夜間・低空飛行、パラシュート降下など危険な訓練が、日本国内で日常的に実施されることになります。
 横田基地では15年5月の配備計画発表以降、格納庫や駐機場、司令部施設など既存施設をCV22用に改修。さらに特殊作戦部隊専用施設の建設も計画されています。配備を1年以上前倒しすることで、戦争法=安保法制の下で、日本を米軍の出撃・訓練拠点化する動きがいっそう加速しています。

【ブログで紹介したオスプレイ関連記事】
7月5日 東京・清瀬市の上空に米軍オスプレイが
6月4日 オスプレイがまた横田基地に
5月28日 都立瑞穂農芸高校の防音対策を急いで
4月8日 オスプレイは来るな! みんなで声をあげましょう


東京都が出している『東京の米軍基地』を持ってスピーチ
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オスプレイが米軍大和田通信基地に着陸する様子(7月2日)
近所の方が撮影した動画です





「原のり子 都政報告&トーク集会」
7月22日(日) 午後2時開会
会場は東部地域センター 地図は こちら から
東久留米市大門町2-10-5 東部図書館と併設
東久留米駅東口からまっすぐ約800m
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# by hara-noriko | 2018-07-19 23:56 | 都政報告 | Comments(0)

関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典   

実行委員会主催の街頭宣伝に参加
 7月18日、「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」実行委員会主催の街頭宣伝、署名行動に、共産党都議団を代表して参加しました。
 酷暑の東京・有楽町マリオン前。10人ほどのリレースピーチ。開会あいさつは日朝協会東京都連理事長、閉会あいさつは日中友好協会都連理事長。日朝協会、関東大震災朝鮮人虐殺の国家責任を問う会、安保破棄実行委員会(メッセージ)、日本平和委員会、朝鮮人強制労働被害者補償立法をめざす日韓共同行動、亀戸事件追悼実行委員会の方々からのスピーチ。間には、歌もあり、1時間ほどの宣伝でした。

式典に都知事のメッセージ 「今年は寄せてほしい」

 小池都知事は昨年、関東大震災の朝鮮人犠牲者追悼式典へのメッセージ送付をとりやめてしまいました。その理由は、関東大震災の犠牲者全体を追悼する大法要に追悼文を送っているから、としました。しかし、大法要は自然災害で「亡くなった」方たちを悼むものです。朝鮮人というだけで「殺された」人を悼むこととは意味が異なります。このような差別、過ちを二度とくりかえさない、ということを知事が表明することはとても重要な意味があります。歴代の都知事は、それぞれさまざまな思想をもっていましたが、途切れることなくこの追悼文は送られてきました。それを小池都知事がとりやめてしまった。実行委員のみなさんは、この重大さを訴え、今年は寄せてほしい、と求め続けているのです。

【私のスピーチ要旨】

関東大震災のデマは過去の問題ではない

 1923年9月1日、関東大震災で10万人をこえる方たちが亡くなりました。そして、混乱のなかで、朝鮮人が暴動を起こしている、井戸水に毒を入れた、などのウソ、デマが広げられ、「朝鮮人」というだけで、数千人の朝鮮人が虐殺されました。
 私はこのことを過去の問題にできない、ということを訴えたいと思います。大阪北部地震でも、西日本豪雨災害でも、ネットのなかでは朝鮮人が地震に乗じて火事場泥棒をおこなっている、また井戸に毒を入れたようだなど、ほかにもとても言葉にできないような、ひどい言葉、ウソとデマが流されています。この差別意識を変えていくことは重要問題です。

「人権条例」の制定を前にして
 今、小池都知事は、オリンピックに向け、「人権条例」を制定しようとしています。私の所属している都議会総務委員会で議論が始まっています。
 この条例は、これまでの人権課題に加え新たに2つの大きなテーマを盛り込んでいます。ひとつは、セクシュアルマイノリティの方たちの権利保障とすべての人が性的指向や性自認による差別を受けない、ということです。これはとても重要なことで、中身をよりよいものに練り上げていく必要があります。そしてもうひとつは、ヘイトスピーチの禁止です。このことを盛り込むこともとても重要です

歴史の事実を認めることが差別をなくす土台
 そうであれば、知事自ら、「関東大震災時に殺された朝鮮人犠牲者への追悼文送付」をとりやめたことは、考え直し、今年は送付すべきではないでしょうか。「人権条例」が形だけのきれいごとになってしまっては困ります。歴史の事実をきちんと認めることこそ、差別をなくす土台です。
 共産党都議団は、知事の追悼文送付のとりやめについて抗議し、考え直すよう申し入れもおこなってきました。改めて、ずっと運動されているみなさんと連帯し、知事が今年の式典に追悼文を送るよう取り組みを強める決意を述べ、スピーチといたします。


都知事が式典に追悼文を送るよう訴える人たち
7月18日、東京・有楽町マリオン前
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「原のり子 都政報告&トーク集会」
7月22日(日) 午後2時開会
会場の東部地域センター 地図は こちら から
東久留米市大門町2-10-5 東部図書館と併設
東久留米駅東口からまっすぐ約800m
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# by hara-noriko | 2018-07-19 22:49 | 活動日誌 | Comments(0)

多摩地域の小児医療充実へ   

 東京・東久留米市で開かれた「原のり子 都政報告&トーク集会」(7月14日)から、私の報告を順次紹介しています。4回目は「多摩地域の小児医療充実へ」です。3回目で取り上げた子ども医療費無料化と合わせ、多摩格差解消にむけた取り組みの1つでもあります。

都議会本会議の一般質問で取り上げる
 お手元にカラーのリーフ「こんにちは原のり子です」というのがあると思います。ここでその一端をまとめました。文字が多いのですが、お時間があるときにぜひ、読んでいただきたいと思います。
 3月の予算議会で本会議の一般質問に立ちました。みなさんからうかがってきたこと、一緒に運動してきたことをしっかり取り上げたいと思って、多摩地域の小児医療充実の問題を取り上げました。

不足している多摩地域の小児医療や周産期医療

 2010年に清瀬小児病院がなくなってから、医師会の先生たちや多摩北部医療センター(東村山市青葉町。東村山市・清瀬市・東久留米市・小平市・西東京市を中心とした北多摩北部地区の中核病院)、公立昭和病院(小平市花小金井)などなど、みんながんばっているんですけれども、多摩地域は小児医療や周産期医療(周産期=妊娠22週から出生後7日未満までの期間)が不足しています。

足りない象徴が新生児集中治療室(NICU)

都知事は「多摩の周産期医療体制の充実を図る」と答弁
 そのいちばんの象徴が、新生児集中治療室(NICU)です。出生1万人当たり30床なければいけないのですが、多摩地域は22床です。23区は30床を超えています。これは明らかな格差なので、「改善してほしい」と質問しました。
 小池知事の答弁は、「多摩の周産期医療体制の充実を図る」という趣旨でした。なんてことのない答弁と思われるかもしれませんが、「多摩の周産期医療」と多摩を限定した答弁は初めてです。とても重要で、今後の運動の足がかりになると思っています。
 この質問をしたあとに、NICUが足りないから八王子市や町田市の人たちが昭和病院まで来ている、という指摘をいただきました。NICUの充実は待ったなしの課題です。

小さい子の骨折を診てくれる病院がほしい
 一般質問で取り上げたなかには、小さい子、とくに5歳以下のお子さんたちの骨折を診てくれる病院がない、という問題もあります。地域の方からたくさんの声をうかがいました。みんな府中市にある小児総合医療センターまでまわされているんですね。多摩北部医療センターで小児の骨折を診られるようにしてほしい、と質問しました。これについては、まだ確約はありませんが、前向きに検討されています。現場の実情もうかがいなから、実現したいと考えています。

清瀬小児病院の廃止問題は終わっていない
 「清瀬小児病院の廃止問題は終わっていない」。これは、昨年7月の都議選で私が訴えた柱の1つです。この「終わっていない」問題をどうしても解決したいという思いで質問しました。みなさんの運動や後押しがあって、少しずつですが前進する方向になっていることを確信にして、ご一緒に声をあげていきたいと思います。

私の一般質問全文は、答弁と一緒に こちら からご覧いただけます


たくさんの方に参加していただいた「都政報告&トーク集会」
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街頭でもカラーリーフを紹介しながら訴えています
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リーフを配布してくださる党後援会の女性
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これが配布中のリーフです
全文は こちら からご覧いただけます
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「原のり子 都政報告&トーク集会」
7月22日(日) 午後2時開会
会場は東部地域センター 地図は こちら から
東久留米市大門町2-10-5 東部図書館と併設
東久留米駅東口からまっすぐ約800m
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# by hara-noriko | 2018-07-19 00:00 | 都政報告 | Comments(0)

「いのちを守る」 子ども医療費の無料化   

 14日に東京・東久留米市で開かれた「原のり子 都政報告&トーク集会」から、私の報告を順次紹介しています。3回目は「『いのちを守る』その2 子どもの医療費無料化」です。

東京のどこでも18歳まで医療費を無料に
 日本共産党都議団が、いまできることとして6月の都議会に提案したのが、子ども医療費の無料化です。子どもたちが安心して医療を受けられるようにするためです。同時にこれは、多摩格差の解消でもあります。
 23区は、中学生までの医療費は完全無料です。財政力が厳しい多摩地域は、東久留米市も清瀬市も含めて、一部負担が残っています。この多摩格差を解消して、東京のどこでも中学生まで無料にする、という提案です。
 それだけではなくて、23区も含めて、18歳まで医療費を無料にしようと提案しました。というのは、中学校を卒業した子どもたちは、学校で検診を受けて「治療が必要ですよ」といわれても、医者に行かない比率が非常に高いんです。
 (子ども医療費無料化の提案は こちら から)

経済的困難で病院にかかれない事態をなくす
 大阪府保険医協会と同歯科保険医協会が6月に発表した「学校健診後治療調査」というのがあります。2016年度の検診について昨年11月から今年1月、府内の公立・私立の小中高1802校を対象に調査を実施。270校が回答しています。眼科検診では全体の32%が「要受診」とされ、未受診率は63%。高校の未受診は8割を超えています。耳鼻科検診では11%が「要受診」で、未受診率は43%。中高生の6~7割が受診していません。内科検診では、2.8%が「要受診」で未受診は52%。未受診の理由として3項目を選択してもらうと、「子どもの健康への理解不足」54%、「経済的困難」「共働き」が各36%、「ひとり親家庭」34%でした。高校では、「経済的困難」が60%を占めています。
 これは早急に解決しなければいけないということで、18歳までの医療費無料化を提案しています。

入院時の食事代 自己負担なしにしたい
 もう1つ、入院時食事療養費の改善でも急がれています。入院すると食事代が1食460円もかかります。もし子どもが1カ月入院したら、4万円を超えるという大変な負担なんです。これを「自己負担なし」にしたい。

東京の未来のために予算を使う

 18歳までの医療費無料化、入院時の食事代の無料化を実現しようと思ったら、年間90億円かかります。90億円というとかなりの金額だと思われるかもしれません。しかし、東京都の予算は14兆円です。1メートル1億円もする道路にお金をどんどんつぎ込む政治を見直して、90億円を子どもたちのために使っていくことが東京の未来のために必要なのではないかと思います。

否決 しかし諦めない
 この提案に対して、共産党以外の会派は反対しました。選挙のときはみんな「子育て支援が大事だ」「多摩格差解消だ」といっていたのに、実際に提案してみると否決する。
 でも私は、ぜんぜん諦めていません。絶対に動きが出ると確信しています。なぜなら、来年の4月に統一地方選挙があるからです。東久留米でも清瀬でも、市議会議員選挙が行われます。

シルバーパスの改善も否決 でも調査費がついた
 シルバーパスの改善も否決されましたが、動きが出ています。
 共産党都議団は、3月議会でシルバーパスの改善を提案しました。シルバーパスは、70歳以上の高齢者で、住民税非課税の方と所得125万円以下の方は1000円。それ以外の方は2万510円です。「高くて買えない」「これでは外出できない」などの切実な声があちこちから起こっています。共産党は、▽3000円のパスをつくる▽多摩モノレール、ゆりかもめでも使えるようにする▽バスの乗車、降車のどちらかが都内の停留所であれば利用できるようにする―という3点を提案しました。
 これも都議会で否決されました。でも、調査のための予算がつきました。これも来年の統一地方選挙につながる動きではないでしょうか。
 (シルバーパス改善の提案は こちら から)

共産党都議団の提案は一石を投じた
 子ども医療費無料化、シルバーパスの改善という共産党の提案は、まだ通ってはいませんが、一石を投じました。あとは、都民のみなさんと運動して、統一地方選挙をめざして実らせていく取り組みをしたいと思っています。


「ご一緒にいのちを守る政治をつくりましょう」
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ご意見もたくさんいただきました
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7月22日(日)「原のり子 都政報告&トーク集会」
午後2時開会
会場は東部地域センター 地図は こちら から
東久留米市大門町2-10-5 東部図書館と併設
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清瀬市・東久留米市で配布中の都議会報告
写真をクリックすると表示されます



# by hara-noriko | 2018-07-17 22:49 | 都政報告 | Comments(0)