障がい者のいまとこれからを語るつどい   

清瀬市で「障がい者のいまとこれからを語るつどい」
共産党清瀬市議団・東久留米市議団の努力で実現

 東京・清瀬市で「障がい者のいまとこれからを語るつどい」が開かれました(1月26日)。主催は、日本共産党の宮本徹事務所と原のり子事務所です。清瀬市議団、東久留米市議団の大変な努力によって実現できた「つどい」でした。穴見れいな市議が司会。手話通訳、UDトーク(音声認識による文字起こし)、ズーム、ユーチューブも両市議団が手配してくれて、運営してくれました。
 当日までに、市議団のみなさんや障害福祉関係の党後援会員のみなさんが、障害福祉関係者の方々にアンケートを寄せてもらいながら、参加をよびかけ、発言をお願いしてくれました。

たくさんの方が参加
関係者から切実な声が


 たくさんの方が参加してくださり、十数名の方々が切実な声を話してくださいました。
知的障害・精神障害の方々への差別について、特別支援学校への通学の困難、放課後デイサービスの費用が高すぎて利用を抑えなければいけない問題、障害福祉での所得制限はなくしてほしい、相談支援事業の重要性と単価が低すぎる問題、医療的ケアが必要な子どもが通える放デイが足りない、生活介護事業所などの報酬単価が日割りであることの弊害、人材確保が大変・人が足りない、ろう者への支援の充実、グループホームの夜勤が10人に対し1人ではあまりにも大変、働きたいなと思える業界にしたい、余暇支援の拡充を、支援を家族任せにしないで、娘は60歳になったが親はまだ死ねない、競争社会のなかで企業で倒れ障害者福祉の現場で働くようになり救われた、医療費助成の拡充を、など…。

障害や立場の違いを超えて集まって
人権と尊厳を守ることの大事さを共有


 みなさんお一人おひとりのお話が本当にすばらしい。障害や立場の違いを超えて集まって、垣根をこえて話してくださり、共感しあえる…。人権と尊厳を守ることの大事さを共有できたことに感動し、胸が熱くなりました。みなさんが話してくださったことそのものが、障害福祉で大事にしなければならないこと。そこから学んでとりくもうと決意を新たにしました。

【私のあいさつ】

 みなさんの発言を受けて、私も一言あいさつしました。

みなさん、本当にありがとうございました
ぜひ第2弾をやりたいです

 きょうはみなさん、本当にありがとうございました。胸がいっぱいで、困ったなと思っています。終了の時間が近いので、感想を一言のべます。みなさんからリクエストもあったので、ぜひ第2弾をやりたいなと思います。そのときには、みなさんからたくさん聞いたお話から学んで、私が都政でこういうことを取り組まなければいけないと思った、というようなこともお話しできればと思います。また、宮本徹衆院議員の国政での取り組みも含めて、みなさんにちゃんとお返しする。たっぷりお話をさせていただく。そういう時間も設けさせていただけたらいいな、と思っています。これからも繰り返しみんなで集まって話し合いができたらうれしいです。

障害当事者、ケア労働者、家族…
幅広い方たちが一堂に会して


 きょう、とくによかったなと思うのは、さまざまな障害の方々、またケア労働者の方々、ご家族の方々、そういう方々が一堂に会してくださったことです。精神障害は軽度から重度までいらっしゃる。そういう本当に幅が広いなかで、その人たちがみんな垣根を越えて集まって、それぞれの状況を学び合い、知り合う。そういう機会になったということが本当に素晴らしいなと思います。

障害福祉にかかわる人たちがつくってくれた「つどい」
共産党清瀬市議団、東久留米市議団が努力してくださった


 この集まりは、宮本事務所と原事務所の主催となっていますけれども、実際は清瀬と東久留米の両共産党市議団のみなさんが本当にいろいろ努力をしてくださり、またたくさんの障害者施設や、働いてる方々がこの地域にはいますので、その人たちがつくってくれたんですね、こういう場を。「ここに来て学んで、政治を変えたいと思った」というお話もありました。きょうの話を生かして、政治を変えていくために力を尽くす。そういう場になったことを心から感謝いたします。

東京都 ケアワーカーのみなさんへの支援が一歩前進
みなさんのねばり強い努力のたまもの


 最後に一言だけ、東京都のことをお話します。ケアワーカーの権利と生活をちゃんと守っていく。障害福祉の分野で働きたいなとみんなが思ってくれるような状況をつくる必要がある。そういう声がたくさんありました。ようやくケアワーカーのみなさんへの支援が、ちょびっとですけど、一歩すすむことになりました。これはみなさんの運動と声があったからです。
 私、今年の秋から厚生委員になったのですが、厚生委員会で共産党都議団として意見書を提案したんですね。それは、ケアワーカーの方々への支援を国が行うべきだ、という内容です。みんな賛成してくれるかなと思ったら、賛成してくれなくて、この意見書は通りませんでした。
 小池知事は、コロナ禍において、ケアワーカーの方々に感謝の言葉を述べようなどといっていましたが、コロナ禍における特別の手当などの支援はまったくやりませんでした。私たち共産党都議団は、「それはおかしいではないか」と小池知事に何度も質問をして論戦してきました。それでも小池知事は、ケアワーカーの支援については前向きなことをいいませんでした。
 でも、そうだけれども、みなさんねばり強く訴えてくださったおかげで、ようやく高齢者や障害者の施設で働いてくださっているケアワーカーの方、勤続年数5年目までの方について1カ月当たり2万円補助を出す、6年目以上働いているみなさんには1万円出しましょう、ということを決めました。少ないけれども月々住宅支援という形で支援をしよう、ということになったんです。

あきらめないみなさんと一緒に
安心して生きられる都政にしたい

 だから、やっぱり、変わるときは変わるんです。なので、あきらめないみなさんと一緒に、これからも運動を続けて都政を変えていきたい。今年はチャンスです。7月7日には都知事選挙もありますので。みんなの要求をそこにぶつけて、障害福祉、本当に差別のない、みんなが安心して生きられる都政にしていくために、私も一緒に取り組んでいきたいと思います。きょうは本当にありがとうございました。

清瀬市議の穴見れいなさん(左から2人目)が司会を務めました
左は佐々木あつ子清瀬市議
右から宮本徹衆院議員、原のり子(都議)
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たくさんの方に参加していただきました
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「競争から共創へ!」というメッセ―ジも紹介されて
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発言を文字に変換する取り組みもおこなわれました
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あいさつする宮本徹衆院議員
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私もあいさつしました
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# by hara-noriko | 2024-02-05 16:39 | 活動日誌 | Comments(0)

みんなで都政を変えましょう   

東京・清瀬市で「国政・都政・市政報告会」
私も報告しました


 東京・清瀬市で、日本共産党の「国政・都政・市政報告会」が開かれました(1月28日)。午前中の開催にもかかわらず、たくさんの方がいらしてくださり、本当にうれしかったです。国政報告を宮本徹衆院議員が、都政報告を原のり子が、市政報告を原田ひろみ市議団長がそれぞれ行いました。最初に、三角真弓さんの平和を思う素敵な歌声にうっとり。いつも路上で直接みなさんに歌を届けている、という三角さんの歌は胸に染み入ります。茂木龍彦さんのギター伴奏も素敵でした。阿部後援会長のあいさつのあと、3人の報告。国政・都政・市政連携でとりくんでいることを感じていただけていたらうれしいです。
 以下は、私の都政報告です。

【私の都政報告】

能登半島地震
派遣された都の職員が「マスクを送って」と


 みなさんこんにちは。紹介していただきました都議会議員の原のり子です。今年1年もどうぞよろしくお願いいたします。
 まず、なんといっても、元日に発生した能登半島地震、たくさんの方の命が奪われていることに、改めて心から哀悼の気持ちを表明したいと思います。同時に、いまなお不自由な暮らしを強いられている被災されたみなさんに、お見舞いを申し上げたいと思います。 東京都も職員を現地に派遣しているわけですけれども、1つうれしかったのは、その派遣された公務員の職員が、その状況を都庁にも詳しく報告していることです。感染症が広がっている、これは心配だ、ということで、まずマスクをたくさん送ってくれないか、という連絡がきたそうなんですね。もちろん、障害のある方とか、いろんな方いらっしゃるんで、マスクができる人、できない人、それぞれあるんだけれども、とにかくいま準備が足りないので送ってきてくれないか、と。そういう話を聞きました。

災害が起きたときの公務員の大きな役割
これ以上公務員を減らすわけにはいかない


 どこの自治体でも、東京都もそうですけれども、公務員を増やさない、減らしていく方向になっていますけれども、こういう災害が起きたときに、公務員の職員が現地で行ってちゃんと伝えてくれる、そういう役割を果たすという点では、公務員をこれ以上減らすわけにいかないな、ということも改めて感じた年明けになりました。

生活支援、心のケア
3月の都議会でしっかり議論したい


 能登半島の地震被害。生活の支援、心のケアも含めて、これからが大事ですので、東京都でも精いっぱいできることをやっていかなければいけないと、私たち3月の議会でもしっかり議論していきたいと思います。

学校プール廃止の問題を本会議で質問
共産党都議団が調査して


 原田ひろみ市議団長から防災計画、地域防災の見直しも含めてお話がありました。本当に大事だなと思って聞いたところです。原田さんからお話にあった、学校プールの廃止問題について、私も昨年9月の本会議一般質問で取り上げました。10年くらいの間に、全国でも学校統廃合はすすむし、統廃合とは別にプールがどんどん廃止されているんですね。学校の先生たちの調査によると、10年間で2000ぐらい学校プールが廃止されているという全国的な傾向が示されていました。都内でも、学校プールの廃止を検討したり、清瀬のようにすすめているところもあって、共産党都議団で調査をかけて、そのことを質問したわけです。

学校プール 災害時の役割
能登半島地震でも学校プールの水が活用されている

 このときは、子どもたちの教育にとってどうか、ということを中心に質問したんですが、いまの時点で考えれば、災害時の役割も見直されるべきだと考えています。この問題はひきつづき3月の議会で、市議団とも連携して、取り組んでいきたいと思っています。 能登半島地震でも、やっぱり学校プールの水を活用していることが報道されています。いざというときに学校プールが重要な役割を果たしている。これをぜんぶ廃止していくということは、子どもたちの教育にとってだけではなくて、地域のみなさんにとってどうなのか、ということを都議会の場でも提起したいと思って、準備しているところです。

都の来年度予算案
「稼ぐ東京」をすすめる小池知事


 さて、東京都は、昨年12月26日に予算案の大綱を発表しました。その内容について調査をし、毎日、毎日、ヒアリングをして、都民のみなさんの意見をうかがっているところです。「しんぶん赤旗」に和泉なおみ幹事長の談話が出ましたけれども、今回の予算案についての特徴をそこではお伝えしています。小池都政2期目の最後の予算案になったわけですが、目立つことはやるんだけれども、本当に都民が求めていることをやらないのが小池都政なんですよね。
 経済界ファーストで、都民に冷たい姿勢だというふうに私たちは全体を評価をしています。小池知事になって、「稼ぐ東京」というのがスローガンになっているんですね。そこに貢献する、稼げる都民は応援するというのが小池知事の特徴です。だから、障害者とか高齢者のみなさんとか、そういう方々にお金をなかなか出さないんですね。一方で、少子化対策だといって、子どもにはものすごくお金をかけるような姿勢を示している。こうやって世代間分断を持ち込んでいるのが小池都政の特徴なんです。

どの人にとっても大事な予算をきちんとつける
そういう東京にするために声をあげましょう


 ですから、私は16兆円もの財政力がある東京都なんだから、そういう世代間を分断していくやり方ではなくて、どの人にとっても大事な予算をちゃんとつける、そういう東京都にすべきだ、ということを求めていかなければならないと思っています
 今年は7月7日に都知事選挙がありますので、そこにみなさんの要求をぶつけて、都民の暮らしを大事にする都政にならなければならないと思っているところです。知事のパフォーマンスに惑わされず、また、世代間を分断するようなこの知事のやり方に惑わされないで、どの世代の人もちゃんと応援をされる、そういうことを一緒に要求していくことを、みなさんと一緒にすすめたいと思っています。

給食費の無償化へ都が自治体に半分補助を出すことに
しかし多摩地域では無償化がすすまない


 都政では、都民の運動と議会論戦のなかで前進してきていることもあります。
 その1つが、給食費の無償化です。どの子どもたちも、家庭の環境にかかわらず、安心してお昼ご飯を食べられる。これは当たり前のことであって、もともと憲法では教育費無償化を位置づけているわけですから、きちんとやるべきだということで、私たちもずっと求めてきました。
 今回知事が出しているのは、都立学校については全部無償化という方針です。ですけれども、市立の小中学校については、市が給食費の支援を保護者に行うと決めたら、市町村が負担している分の半分を都が応援しましょう、というのが知事のやり方です。しかし、これだと多摩格差が解消できない。財政力のある23区はすでに無償化していますから、東京都が半分負担します、というのはありがたい。多摩地域の市町村は、無償化に踏み出しているところが少ないので、これだけでは足りないということになります。

野党共同で条例提案
全額都の負担で無償化すべきだ、と


 私たち共産党都議団は野党のみなさんに呼びかけて共同で条例提案出しまして、全額東京都の負担でやるべきだ、と提案しました。東京都は日本一豊かな自治体です。16兆円もの財政力はスウェーデンと同じ規模です。そのくらいは十分できるじゃないか、ということで提案しました。財政を伴う提案に立憲民主党が一緒に賛成するというのは画期的、初めてなんです。そこに踏み出してくれたわけですね。都議会の中での野党共闘がぐっと強まりました。課題によっては共闘できる。
 この条例提案は否決されましたけれども、これが間違いなく後押しになって、知事も給食費無償化への支援を出さざるをえなくなったんですね。これをさらに充実させられるように取り組んでいきたいと思っています。

ケアワーカーのみなさんへの支援が一歩前進
処遇改善へ補助金を都が支出

 運動と論戦のなかで前進したもう1つは、障害福祉、介護福祉の現場で働いている職員のみなさんへの支援です。とてもうれしかったです。知事は本当に後ろ向きで、いい答弁をしたことは1度もないんですね。コロナのなかでも、ケアワーカーのみなさん、介護労働者のみなさん、福祉労働者のみなさんは、障害のある人や高齢者のみなさんをずっと支えてきているわけです。この仕事は休むわけにいかない、命にかかわる分野です。でも知事は、こういう方々に「お礼をいいましょう」などとはいいますけれども、お金は出さないという姿勢だったわけですね。でも、ここにきて、ようやく居住支援手当という形で処遇改善を行うことになりました。勤続年数5年までの方は月2万円を補助する。6年以上の方たちにも1万円を補助することになりました。
 全産業のなかで、介護や福祉の現場で働いている方々の賃金は10万円以上も少ないので、まだまだ不十分なんですけれども、ここに踏み出したというのは画期的です。

都民の方から出されたケアワーカー支援の請願
残念ながら否決されましたが…


 実は、都民の方からも請願が出されていて、厚生委員会で議論しました。そうしたら、共産党以外はみんな請願に反対で、否決されたんですね。これはひどいと思って、私たち共産党都議団は厚生委員会で「意見書を国にあげましょう」「国がケアワーカーの支援をするように求めましょう」と提案しました。国に求めましょうというんだから一致できるじゃないかと思ったら、これもだめだったんです。共産党以外の賛成がなくて、否決されてしまっているんです。

知事が突然、支援を表明
みなさんの運動が大きな後押しに


 こうした状況が続いていたにもかかわらず、ケアワーカーの支援を突然、知事が提案してきたんですね。みなさんがねばり強く動いてくださった、運動を続けてくださったことによって、大きな後押しになった。やっぱり政治は動くときには動くんですね。あきらめない運動というのは絶対に裏切らない。そのことを本当に実感しています。

忘れられない言葉
ケアワーカーの人たちこそ「宝だなって思った」


 私は以前、清瀬で行われた障害者福祉の懇談会のときに、お母さんが語った言葉が忘れられないんです。重度の知的障害をもっている子どもさんがいらして、「何をこの子のために残せるかというふうに考えた」とおっしゃいました。「お金かなあ、でもお金はないなあ。何だろうなあと思ったときに、安心してその子が生きていける、一緒に伴走してくれる介護職員、福祉現場の職員の人たち、この人たちが宝だなって思った」と。「だから、ケアワーカーのみなさんへの支援を本当にやってほしい」と要望されていました。 この話を聞いて、ようやくここでケアワーカーの支援が一歩すすむということは、みなさんの運動の力であり、こうした障害をもった子どもさんを育てているお父さん・お母さんの力だなというふうに思っています。
 これをさらに前にすすめていけるように、宮本徹衆院議員とも連携して前に進めていきたいと思っています。

加齢性難聴の補聴器購入補助
単独のメニューになった


 このほか、予算案の中で前進してきているものがあります。
 その1つが、いま大運動になっている、高齢者のみなさんの加齢性難聴の補聴器購入補助です。いままでは単独の補助のメニューではなかったんですね。「包括補助」というなかに入っていて、「その他」という事業の中で市町村を多少支援するということでやられてきました。でも、これだけ運動が広がっていることが後押しになり、「高齢者の補聴器の補助」ということで、きちんとメニュー化されることになりました。

補助メニューをふさわしい内容に前進させる
多摩格差をなくす取り組みを強めたい


 これとっても重要なんですね。じゃあこのメニュー、これにふさわしい内容にどうやって前進させていくのかっていう議論がいままで以上にやりやすくなります。いまのところ、市が2分の1、東京都が2分の1という補助率なので、多摩地域ではなかなか踏み出せないと思います。実は、23区は全区で補聴器補助を実施することがわかりました。ですから、多摩格差をなくして、多摩でも実施できるように取り組みを強めたいと思います。

東京都医師会の尾﨑会長
補聴器補助は「自民党も共産党もない」


 私たち共産党都議団としてもアンケートなどもやらせてもらいましたけれども、市民のみなさんがずっと声をあげてくださったことが大きいです。超党派で取り組もうということで、都議会でもほかの会派にも呼びかけつつ、シンポジウムをやったときには、東京都医師会の尾﨑治夫会長も参加して、「この問題は自民党も共産党もない」とスピーチしてくださいました。大きく後押ししてくれているわけです。尾﨑先生は循環器、内科の専門の先生なんですけれども、先日、尾﨑会長に会ったとき、こんな話をしてくださいました。
 病院に来た患者さんの元気がない。実はやっぱり聞こえがよくないということが話のなかでわかって、補聴器をつくりなさいということでアドバイスしたそうです。患者さんは専門の先生のところに行って、自分に合う補聴器をつけ、みるみる元気になったんだよ、と教えてくれました。補聴器はつけてすぐなじむわけではなくて、訓練も必要です。その分、本当に手厚い支援が必要だと思いますが、みなさんの運動が少しずつ実ってきています。ぜひ、こうしたとりくみをすすめたいと思います。

すべての障害者の方が情報をちゃんと受け取れるように
条例をつくるために超党派で勉強会


 そしてもう1つ。東京都では、全会派一致で手話言語条例はつくったんですけれども、聞こえない人でも手話がわかる人とわからない人がいます。で、その情報をちゃんと受け取れるようにするということでは、手話言語条例だけでは足りない部分もあります。知的障害の方、精神障害の方も含めて、すべての障害者の方が情報をちゃんと受け取れる、コミュニケーションをとれる、そういう環境をつくっていくために、超党派で勉強会をやっています。都議会の任期中に条例をつくろうということで、自民党から共産党の私たちまで、共産党も大山とも子団長と私が委員になって、その会に参加しています。生活していてこんな困難があるよとか、なかなか役所に行ってもどこの窓口に行っていいかわからないとか、いろんなことがあると思います。そういう一つひとつの声を寄せていただいて、都政の場から変えていきたいと思いますので、お声を聞かせていただきたいと思います。

7月7日が都知事選挙
福祉を大事にする都政に変えていきましょう


 最初にいいましたように、7月7日が都知事選挙です。こういう選挙がある年は、みなさんの要求を実現していく絶好の機会ですので、みなさんと力を合わせてがんばりたい。「何が贅沢かといえば福祉だ」といって、石原都政のときにどんどん福祉を切りました。小池知事は、石原知事みたいないい方はしていないけれども、結局、石原都政のときに切り崩された福祉を取り戻すことは一切していません。それどころか、都立病院については独立行政法人化(独法化)をするという、石原さんでも踏み込めなかったことまでやりました。独法化された小児総合医療センターでは、児童精神科の新規の外来がなかなか受け付けられない、数カ月も待つという状況にもなっているんです。そこには清瀬、梅ヶ丘、そして八王子の3つの小児病院をなくしたことが大きな痛みになっているんですね。そこを本当に取り戻していく。福祉を大事にしていく。そのためにみなさんと力を合わせたいと思います。
 以上で私の報告といたします。ありがとうございました。

たくさんの方に参加していただきました
私も都政について報告しました
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素敵だった三角真弓さん(左)の歌声と
茂木龍彦さんのギター伴奏
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市政について報告する原田ひろみ市議団長
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国政について報告する宮本徹衆院議員
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# by hara-noriko | 2024-02-02 00:26 | 東京都政 | Comments(0)

吉良よし子参院議員を招いて新春街頭演説   

東京・東久留米市で新春街頭演説
吉良よし子参院議員、宮本徹衆院議員らが訴え


 東京・東久留米市で日本共産党の新春街頭演説がおこなわれました(1月27日)。吉良よし子参院議員、宮本徹衆院議員、都議会議員の私がそれぞれ訴えました。会場となった東久留米駅西口ロータリーにはたくさんの方が聞きに来てくださいました。「自民党ウラ金事件 真相徹底究明を」「核兵器禁止条約 日本政府はただちに批准せよ」「中学校全員給食実現を」などの横断幕も掲げられました。私のスピーチを紹介します。

【私のスピーチ】

私も訴えました
住民の苦難を軽減する 立党の精神に立って


 日本共産党の都議会議員、原のり子です。
 たくさんの方に足を止めていただきまして、本当にありがとうございます。そして今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 きょうはたくさんの手作りの横断幕もありますけれども、手作りの絵手紙のポスターを届けてくださった方もいらっしゃいます。「日本共産党、今年もがんばれ」と、多くの方に激励をいただいています。立党の精神である住民の苦難を軽減していくために力を尽くしていく、その立場で全力を尽くしてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

ウクライナ、ガザ 子どもや市民が犠牲に
元日には能登半島地震が


 さて今年は、ウクライナ、またガザで子どもたちが、そして市民が多く犠牲になっている。このことに胸を痛めながらの年明けだったのではないでしょうか。
 そしてそうやって迎えた新年の元日に、能登半島地震が起きて、本当に他人事ではない、胸の潰れる思いがした、そうした方々が多くいらっしゃると思います。
 日本共産党も救援募金を取り組んでいて、本当にたくさんのみなさんからご協力をいただいていますけれども、改めて犠牲になられた多くの方々に心から哀悼の気持ちを示したいと思います。
 そして、今なお大変な状況に置かれている被災されたみなさんに、お見舞いを申し上げたいと思います。
 命の重みを感じない日はありません。命を守る当たり前の政治にしていく。その決意で今年1年、みなさんと一緒にがんばっていきたいと思います。

東京都の来年度予算案
暮らし・命を大事にする内容になっていない


 さて、そうしたなか、東京都では、昨日、来年度の予算案が発表されました。何よりもみなさんの暮らし・命を大事にする予算案になっているのかといえば、なっていないといわざるをえません。
 障害者のみなさんの福祉手当なども1円も変わっていない。石原都政のときに、「何がぜいたくかといえば福祉」、そうやって切り捨ててきた福祉を取り戻そうという予算案にはまったくなっていない、というのが大きな特徴です。さらに、世代間分断を持ち込んでいる。これが今の小池都政の特徴だというふうに思います。

共産党都議団として
しっかり役割を果たしたい


 大事な運動のなかで、今回実現するものも実はたくさんあるんですけれども、しかし、本当に困っている人に寄り添っている予算になっているかといったら、そうはなっていない。ここは私たち日本共産党都議団はしっかりと役割を果たしていく。その論戦をしていきたいと思っています。

学校給食費無償化へ一歩前進が
都が半分、補助を出すことに


 こうした予算案のなかでも、注目すべきこととしては、みなさんの運動のなかでつくり出してきた学校給食費の無償化への一歩前進です。ようやく東京都として、給食費の負担について、半分は東京都が補助を出す、市町村を応援します、ということになりました。そのことを通じて、保護者のみなさんの負担軽減を図ろうというものです。

23区では給食費の無償化が実現
多摩地域で実現するために都が全額負担する必要がある


 しかしみなさん、この多摩地域では、まだまだ給食費の補助が広がっていません。23区は給食費の無償化が実施されましたけれども、多摩地域は23区に比べて格差があります。ですから、多摩地域の市町村が本当に財政格差を問題としないで、どこの地域でも給食費の補助ができるようにする。子どもたちが安心してご飯を食べられるようにする。この環境を整えていくためには、給食費の無償化、東京都が10分の10(全額)を負担することが絶対に必要なんです。

共産党、野党共同で条例提案
野党が一致して賛成 これが大きな後押しに


 私たち日本共産党は、他の野党のみなさんに呼びかけて、東京都が全額補助しましょう、という条例を提案しました。残念ながら、自民党や公明党、都民ファーストが反対したので通りませんでしたけれども、野党が一致して全額東京都だという条例を提案し、賛成するという画期的な状況が生まれました。そのことが大きな後押しになって、今回の東京都の負担軽減つながったんだと思います。
 そして何よりも粘り強く続いているみなさんの運動があったからこそです。

給食費無償化へ
吉良よし子参院議員が国会で質問


 きょうは吉良よし子参院議員が来られるということで、給食費無償化の問題で共産党国会議員団が果たした役割の大きさをみなさんに知っていただきたいと思います。
 吉良さんは2023年、子どもたちの問題で「3つの無償化」ということを掲げられました。医療費の問題、授業料の問題、そしてこの給食費です。どの家庭の子どもたちも格差なくみんなが安心してご飯を食べられる。こういう当たり前のことを憲法に基づいて実現しよう、このことを質問されています。

文科省から大事な答弁引き出す
食材費を自治体が全額補助することは否定されない


 でも吉良さん、実はこのときだけではなくて、過去からこの問題を取り上げてきていて、特に私は大事だったな、本当にありがたかったな、と思っているのは、2018年の質問です。このときに文部科学省の答弁を得たんですけれども、この学校給食法に基づけば食材費を自治体が全額補助することは否定されない、こういう大事な答弁を得てくださった。

国会答弁をもとに地方議会で論戦重ねる
国政・都政・市政と連携して実現求める

 吉良さんの質問と政府の答弁を力に、私たち区市町村議員団、都議会議員団が論戦を重ねていきました。各自治体が給食費を無償化することはできることなんだ、ということで、一気に広がったんです。そしてこれが後押しになって、東京都でも補助をしていこうという流れにつながりました。
 私たち日本共産党は、こういう問題で、国政・都政・市政と連携して取り組んでいます。この力を、ますます大きくして、給食費の問題だけではなく、多摩格差の解消、子どもたちのさまざまな課題について、みなさんと一緒に取り組んでいきたいと思います。

ケアワーカーのみなさんへの支援
共産党都議団として意見書を提案


 もう1つ報告したいのは、ケアワーカーのみなさんへの支援、これについても大きく前進をするということです。実は昨年12月、都議会厚生委員会で、私は共産党都議団として、ケアワーカーのみなさん、福祉現場で働くみなさんの処遇改善を行うべきだということで意見書を提案したんです。ところが、この意見書、他の会派の賛成がなくて、否決になってしまいました。びっくりしました。

介護福祉、障害者福祉の現場で働いている人たちを対象に
都が処遇改善へ一歩踏み出す


 しかしその後、今回みなさんもご存知の通り、東京都が介護福祉、また障害者福祉の現場で働いているみなさんの処遇改善をするために、勤続年数5年までの方について1カ月当たり2万円補助を出す、6年目以上働いているみなさんには1万円出しましょう、ということを決めました。賃金格差からいったらわずかの改善ですけれども、大事な一歩です。
 この問題は福祉現場のみなさんがずっと求めてきていたことなんですけれども、ようやくここまでこぎつけた。都知事が「ケアワーカーの支援をします」なんて答弁をしたことは一切ないんですね。答弁したことはないけれども、動くときにはこうやって動きます。ねばり強い取り組み、厚生労働委員でもある宮本徹衆院議員、そして私たち地方議員とが連携しながら、みなさんとタッグを組めばこういう前進を切り開くことができる。それを改めて実感しています。

7月7日に東京都知事選挙
福祉・教育を大事にする都政に変えましょう


 みなさん、今年は7月7日に東京都知事選挙があります。みなさんの大切な福祉や教育を当たり前に大事にする知事を誕生させる流れを一緒につくり出していこうではありませんか。そのことを心から呼びかけて、私のきょうの訴えといたします。ありがとうございました。

国政報告をする宮本徹衆院議員(左から2人目)
(右から)村山順次郎・東久留米市議、吉良よし子参院議員
宮本徹衆院議員、原のり子(都議)
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訴える吉良よし子参院議員
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私もスピーチしました
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# by hara-noriko | 2024-01-28 18:27 | 活動日誌 | Comments(0)

補聴器補助の実現をめざす学習会   

東京・清瀬市で学習会
補聴器補助の実現めざす


 清瀬・東久留米地域では、補聴器補助の実現をめざす学習会や懇談会が広がっています。1月20日、清瀬市・補聴器補助を求める連絡会主催の学習会でした。連絡会に参加している原田ひろみ・佐々木あつ子・香川やすのり市議とともに参加しました。

多摩地域で補助を実施しているのは5市
府中市の方から報告が


 多摩地域では補助を実施しているのは5市だけですが、そのうちのひとつ、府中市の運動をすすめた方々が来てくださり、報告をしてくださいました。高齢期問題を考える会の武田会長と遠藤副会長がいらしてくださいました。武田会長は、なんと96歳! とても若々しく、わかりやすく話してくださいました。ねばりづよくさまざまな団体に共同をよびかけ、行政との話し合いもくりかえし、みんなで学びながらのとりくみは、とても勉強になりました。

私も報告
都政の状況と共産党都議団の取り組み

 私は、都政の状況と共産党都議団の取り組みについて報告しました。報告の柱は…
 *大事にしたい3つのこと。みんなの問題、コミュニケーションをとることの大事さ、老眼鏡のように当たり前にしたい。
 *補聴器を使う3つの壁(つけるタイミング、高すぎる、調整が難しい)を乗り越えるために、補聴器補助が必要。
 *共産党都議団の条例提案は、東京都が全額補助を行ってどこの区市町村でも実施できるようにする、18歳以上を対象にする、調整が適切に行われるよう支援、というもの。否決されたが、大きな後押しに。
 *来年度からは、「高齢者聞こえのコミュニケーション支援事業」として、包括補助だったものを単独の補助として独立させることに。
 しかし、現在、補聴器補助を実施している自治体は26自治体(19区5市2村)にまでふえたが、補助率が変わらなければ(現在、都と区市町村で2分の1ずつ)多摩格差は解消できない。また、健診のメニューに聴力検査を入れていくことが大事。

香川やすのり市議が清瀬市の現状について発言
原田ひろみ市議が市民のみなさんの声を紹介

 その後、香川やすのり市議から、清瀬市の現状について発言があったのち、みなさんの質問や意見の交流。そのなかで、原田ひろみ市議からも、市民のみなさんの声が紹介されました。アンケートをやってみると、ときどき聞こえにくいといっていても、補聴器は必要ない、と答えている人もいると。やはり、聴力検査が健診でできるようになることは早期発見に欠かせないのでは、と思いました。
 最後に、連絡会の今後のとりくみについて報告がありました。

思いあふれる学習会
都民みんなが補助を受けられるように


 清瀬市でも一日も早く補助を実現したい、という思いがあふれる学習会でした。改めて、多摩格差なく、東京のどこに住んでいても補聴器補助が受けられるように、都に対する働きかけを強めたいと思います。

共産党都議団の取り組みを報告
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府中市「高齢期問題を考える会」の武田会長(中央)が報告
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# by hara-noriko | 2024-01-22 08:49 | 活動日誌 | Comments(0)

東久留米商工会 新年会に参加しました   

東久留米商工会の新年会でごあいさつ
共産党市議団も参加 宮本徹衆院議員秘書がメッセージを代読

 1月17日、東久留米市商工会「会員新年会」が開催されました。共産党市議団4人全員(永田まさ子、村山順次郎、北村りゅうた、かもしだ芳美の4市議)、宮本徹衆院議員秘書の川野さんと一緒に出席しました。宮本徹衆院議員のメッセージを川野さんが代読。私も、ひとことご挨拶しました。以下、私のあいさつ要旨です。

私のあいさつ(要旨)

能登半島地震
できることをしっかりやっていきたい


 新しい年になりました。みなさん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 ほかのみなさんからもお話がありましたが、元日に能登地震が発生し、多くの方が犠牲になられました。心からご冥福をお祈りいたします。また、被災されたすべてのみなさんに心からのお見舞いを申し上げます。本当に他人事ではないと思います。できることをしっかりおこなっていきたいと思います。

商工業者のみなさんを支援する政治こそ
改善のとりくみを強めていきたい

 さて、今、商工業者のみなさんをとりまく状況はどうでしょうか。消費税の負担、インボイス、物価高騰などご苦労は計り知れません。みなさんをしっかり支援する努力が政治に求められています。改善の取り組みを強めていきたいと思います。

地域に根差してがんばる東久留米商工会
ひきこもりの方や障害のある方と事業者とのマッチング

 こういう大変な状況のなかにあっても、東久留米市商工会は地域に根差してさまざまな努力をしてくださっています。そのひとつが、東京都の補助事業を活用して、地域連携を強めながら、ひきこもりの方や障害のある方と事業者のマッチングを実施していることです。このとりくみは全都をけん引しています。都議会では、一般質問の機会が少ないのですが、そのなかでどうしてもこのことを取り組みたいと思い、ようやく昨年質問できました。東京都もこの事業は成果をあげていると答弁しています。実際に仕事をすることになった方にお話をうかがうと、会社の方々と一緒に仕事をして自分のやっている作業が製品になっていくのをみて、すごいことをやっているんだと思った、と話してくれました。商工業者をとりまく状況が厳しいなかでも、こうしたとりくみをしてくださることに本当に頭が下がります。

都の補助の拡充を求める
経営そのものを支援できるようにしたい


 こうした東京都の補助の拡充、また、商工業者の方々の経営そのものを支援できるよう、東京都の財政力を生かすことを提起していきます。今年1年も、どうぞよろしくお願いいたします。以上で私のあいさつといたします。

東久留米商工会の新年会に参加しました
(左から)村山順次郎市議、宮本徹衆院議員の川野秘書、
かもしだ芳美市議、永田まさ子市議、
北村りゅうた市議、原のり子(都議)
東久留米商工会 新年会に参加しました_b0190576_23190035.jpg



# by hara-noriko | 2024-01-20 23:19 | 活動日誌 | Comments(0)