酷暑のなか 屋外の学校プールが使えない   

 土曜日の定例宣伝(7月20日)では、酷暑のために学校プールに入れないという問題についてもスピーチしました。

東京・清瀬市で学校プールを考える学習会
屋内の学校プールが必要ではないか、と

 7月20日、東京・清瀬市で行われた学校プールを考える学習会に参加しました。清瀬市は学校プールを廃止して、水泳指導の外部委託化をすすめています。子どもたちが楽しみにしているプール、水泳の在り方を変える内容に、市民の方々は効率優先でなく子どもたち中心に考えるべきだ、学校プールを廃止すべきではない、と声をあげています。同時に、この酷暑のなか、屋外のプールになかなか入れないということで、屋内のプールを地域につくっていくことが必要ではないか、という意見が出ていました。

共産党都議団の調査でも屋内学校プールが増えている
ほとんどが23区 ここにも多摩格差が


 実は、日本共産党都議団が昨年夏に実施した全区市町村に対する調査では、屋内プールが増えてきていることがわかっています。ところが、そのほとんどが23区内です。多摩地域ではなかなか増えていない、という問題がわかりました。これは明らかに多摩格差だ、と私は思っています。

学校プールの改築・新築には国の補助が
東京都からの補助はなし それでいいのか

 学校プールを改築・新築する、あるいは屋外プールに上屋をつくるという場合には、国から補助が出ます。国の補助は屋内プールでも屋外プールでも出ます。ところが国の補助は、費用の3分の1だけとなっています。しかも、東京都には補助がありません。
 私は学校プールの廃止問題を2回続けて質問で取り上げましたけれども、このなかで、学校プールを改修するときの費用を東京都も国と一緒に支援すべきだ、と求めました。教育長は、学校プールの補助については国に対して拡充するように求めています、と答えました。つまり、いまの補助の仕組みでは足りない、ということを東京都の教育長も認めているわけです。
 そうであれば、東京都の豊かな財政力をいかして、東京都自身が補助すべきではないかと思います。
 (注)学校プールの質問
    昨年9月の本会議質問
    今年3月の予算特別委員会質問


「東京都がちゃんと支援してほしい」の声が
都の支援実現へ 市民のみなさんと一緒に求めていく


 学校プールの学習会のなかでは、「東京都がちゃんと支援してほしい」という声が出されました。子どもたちが楽しみにしている学校プールが酷暑のなかで入れないという状況が生まれているなか、屋内プールを自治体がつくろうと思ったときには東京都も支援する。この実現を市民のみなさんと一緒に求めていきたいと思っています。

冷房がついた体育館で熱中症が
断熱対策も求められている


 学習会に出ているときに、こういう話もありました。
 ようやく体育館に冷暖房がついた。そういう自治体が増えてきているわけですけれども、にもかかわらず7月19日の終業式のときに、ある小学校では熱中症でお子さんが倒れてしまうということが起きました。エアコンがついたのになぜ熱中症が起きたのか、断熱はどうなのか、など改めて確認することが必要だと思いました。体育館だけでなく、特別教室や給食調理室など、学校の酷暑対策について、しっかり調査もして、東京都に必要な支援を求めていきたいと思っています。

駅前で都政報告
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市民の方らか声をかけていただいて
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# by hara-noriko | 2024-07-21 23:21 | 東京都政 | Comments(0)

広がるコロナ感染 最低限やるべき3つの対策   

猛暑の中で広がるコロナ感染
毎週土曜の定例宣伝で対策を訴えました

 梅雨が明け、猛暑が続きます。そんななかでコロナの感染が広がっています。毎週土曜日の定例宣伝で、最低限やるべきコロナ対策を3つ訴えました。その大要を紹介します。定例宣伝は、北村りゅうた・東久留米市議、共産党後援会の方とともにおこないました。

コロナ感染者 10週連続で増加
このままでは医療がまたひっ迫する心配が

 新型コロナウイルスの感染者が10週連続で増え続けています。東京都では、入院患者さんが非常に増えています。このままでは医療がまたひっ迫する、と心配されています。感染対策を万全にしていくことによって、お互いの命を守っていく。これが不可欠であるという状況だと思います。コロナ禍が長く続く中、高齢者や障害者の方々などは体力が落ちています。その状態でコロナに感染し、持病が悪化し亡くなられた方々もいらっしゃいます。本当に胸が痛みます。弱い立場におかれた方たちにしわ寄せがいっているのです。コロナは単なる風邪ではないということを改めて共有したいと思います。
 私たち日本共産党都議団は、コロナは5類になったからといって今後は流行らないという保障はまったくなく、感染力が落ちているわけでもありません。いままでやってきた東京都の対策は後退させないことが必要だ、と都に求め続けてきました。とくに求めていたのは、最低限やるべきこととして、3つです。

治療薬に対する公費補助を
「3万円といわれて足が震えて、治療薬を断った」


 1つは、治療薬に対する公費補助をきちんと行うことです。
 コロナにかかったときの治療薬があまりに高くて利用できない。「諦めて家で寝ています」という方がたくさんいらっしゃるんです。これについては、東京都医師会の尾崎治夫会長も先日、記者会見を行って、治療薬への補助を強く求めていらっしゃいました。その通りだと思います。
 インフルエンザに感染した、ということになれば治療薬を手にすることができます。でも、コロナについては、あまりに高い。「3万円といわれて足が震えてしまって、もうけっこうですとお医者さんに断りました」という方がたくさんいらっしゃいます。こういうことで命に格差が出ていることは見過ごすわけにいきません。

都の支援を復活して
障害者施設や高齢者施設での定期検査を

 2つめは、都の支援を再開して、障害者施設や高齢者施設での定期検査を復活することです。
 福祉施設で集団感染が広がっています。いままでは、障害者施設や高齢者施設では、職員の方々の定期的な検査が行われていました。抗原検査キットも配布されていました。しかし、今年の4月以降、東京都はこれをいっさいやめてしまいました。これまでは、毎週1回のPCR検査を行いながら、心配な状況があればすぐに抗原検査を行いながら、利用者の方々に感染を広げないように努力が続けられてきました。でも、その仕組みを都がなくしてしまった。
 ある障害者施設からは、「抗原検査キットを蓄えてきたけれども、もうなくなりそうだ」という話もありました。都が支援を継続して、定期的な検査を施設が行えるようにして、感染した人が出たら治療ができる仕組みをつくってこそ、感染を広げないようにすることができるのだと思います。
 障害者施設や高齢者施設で働く人たちの定期的検査をすぐに復活させるようにする。希望する施設には抗原検査キットも配布する。こうした仕組みをすぐにつくるように改めて求めていきたいと思っています。

東京都がやめてしまった
後遺症相談窓口の復活


 最低限やるべきコロナ対策の3つめは、後遺症相談窓口の復活です。
 後遺症相談窓口は、都立病院で実施していました。これも4月にすべて廃止してしまったのが小池都政です。コロナ後遺症は本当に深刻です。若い人たちでも、「感染したときは軽かったけれども、後遺症で苦しんでいる」という方がたくさんいらっしゃいます。「仕事に行けなくなった」「学校に行けなくなった」。こういう声がたくさん寄せられています。
 だけれども、後遺症相談窓口をやめてしまった。東京都のやりかたはまちがっていると思います。改めて日本共産党都議団は、来週にもすぐに知事に申し入れも行って、コロナ対策を緊急に実施するように求めていきたいと思います。

お互いの命を守るために
可能な方はマスク着用も必要に

 
 猛暑のなか、感染が広がっています。混雑をしている場所や至近距離で長い間話をしなければならないとき、換気がわるい場所にたくさんの人数でいなければならないときなどは、可能な方はマスクを着用することも、お互いの命を守るために必要な状況だと思います。厚労省や東京都も推奨しています。
 コロナ対策をしっかり取り組んで、これ以上感染が広がらないように、子どもたちが安心して夏休みがおくれるように、取り組みを強めていきたいと思っています。

駅前でコロナ対策を訴えました
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左は北村りゅうた・東久留米市議
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# by hara-noriko | 2024-07-20 23:30 | 東京都政 | Comments(0)

1000円のシルバーパス 更新手続きで疑問・心配の声が   

1000円のシルバーパスの更新
手続きについて疑問や心配の声がたくさん


 現在おこなわれている、シルバーパス(1000円パス)の更新手続きについて、疑問や心配の声がたくさん出ています。役所にたくさんの苦情や問い合わせが殺到している、という自治体も…。北多摩北部地域の自治体でも「相談がひっきりなしにきている」「市に問い合わせがきても対応に苦慮している」などの声が聞かれます。

更新手続きを郵送に一本化
所得確認書類 今年度から提出を復活


 なぜ、こういうことがおきたのか。シルバーパスの更新手続きを郵送に一本化したうえ、コロナ禍においては提出を求めていなかった所得確認書類を、今年度から提出を復活させています。それなのに、地域によっては、通知がきてから書類の提出までの期間があまりにも短いため、「間に合わない!」と混乱が生まれているのです。

東京都に確認したところ
提出期限をすぎても大丈夫


 1000円パスを今後も継続できるかどうかは、みなさんの暮らしにとってとても大きなことです。
 都の担当課長に確認したところ、シルバーパスは件数が多いため、バス協会からいっぺんに発送できず、時間差で発送している。そのなかで提出期間があまりにも短くなった場合は、期限を過ぎても大丈夫だということをお知らせしている、と。でも、どのぐらい遅れてもいいのか、などは書いていないため、不安になるのは当然です。

8月中に手続きすれば十分間に合います
問い合わせは東京バス協会へ


 ★提出期限を過ぎても大丈夫。8月中に手続きしていただければ十分間に合う。
 ★所得確認書類として、介護保険料納入決定通知書を使う場合、手元に通知書が届いてから手続きすればよい。
 ★心配なこと、問い合わせたいことがある場合は、東京バス協会のシルバーパス専用電話に連絡を。03(5308)6950。平日の午前9時~午後5時。

今年度の更新手続きで感じたこと
みなさんにうかがって改善をすすめたい


 郵送での手続きは助かる、という声ももちろん多くありますが、「以前のように、役所で実施していた対面での更新手続きもあれば、直接相談できるのに」という声もあります。今年度の更新手続きで感じたことをみなさんにうかがい、改善をすすめたいと思います。

シルバーパスは無料に
小池知事も「改善」を公約


 やはり、「パスは無料」にできれば、いちばん良いなとつくづく思います。小池知事も選挙で「シルバーパスの改善」を公約にあげました。そうであれば、都の財政力を活かして、パスの改善、無料化をすすめるべきではないでしょうか。引き続き求めていきたいと思います。

駅前で都政報告
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# by hara-noriko | 2024-07-18 22:16 | 東京都政 | Comments(0)

東京・清瀬市 図書館廃止を考える超党派のこんだん会   

市立図書館6館のうち4館を廃止する清瀬市の計画
超党派の市議が「議会報告&こんだん会」


 7月15日、東京・清瀬市で「図書館について議会の報告&こんだん会」が開かれ、参加しました。主催は、超党派の市議のみなさん。会場は満員。みなさんの関心の高さがわかります。
 清瀬市は3月議会に、突然、市立図書館6館のうち4館を廃止する条例改定案を提出。自民・公明により可決されました。1年後には、廃止するとしています。

3月議会 「廃止撤回」の署名は2週間で3900人余に
図書館を充実させることこそ求められている

 廃止撤回を求める市民の署名は、2週間あまりで3900人を超え、市長にも提出されましたが、市と与党は冷たく背を向けています。図書館は地域の財産、誰もが利用できる知的インフラです。近くにあり、司書さんがいることの重要性はかけがえのないものです。それを経費削減の対象にすべきではなく、むしろ充実させていくことこそ求められています。

市は、宅配サービスを実施する、と
図書館の役割を理解しない方針

 私が驚いたのは、図書館をなくして宅配サービスを実施するという方針です。図書館に行かなくても本の貸し出しができるといいますが、それが図書館の代わりになるわけではまったくありません。図書館の役割を理解せずに方針が出されているのではないかと感じます。

6月議会には請願・陳情も出されて
そして、超党派のこんだん会を開催


 その後も、市民の運動は続いていて、6月の議会にも請願・陳情が提出されています。そして、今回、超党派市議により、議会の報告をおこない、市民のみなさんの意見をうかがって取り組みを強めようということになったとのことです。
 共産党の佐々木あつ子市議が司会。まず、無所属のふせ由女市議と共産党の原田ひろみ市議が基調の報告を行い、その後、市民のみなさんから途切れることなく次つぎと意見が出されました。いくつか紹介します。

市民から次つぎに意見が出されて
「図書館をなくして何をやりたいのか」


 *清瀬市が図書館行政に使っているお金はごくわずか。いったいどういうところにお金を使っているのか。図書館をなくして何をやりたいのか。
 *移動図書館ではなく、宅配サービスに執着するのはなぜか。
 *市長をリコールしたい気持ち。住民投票か。
 *清瀬市は雑誌の数が都内で最低。
 *宅配サービスだけで図書館を使う人はいるのか。
 *廃止反対だけでなく、もっと充実させたい。障害のある人など、誰もが利用できるように。
 *図書館でさまざまな本から選ぶ、ということが大事。宅配は最初から自分で決めて求めるもの。
 *小さな子が行ける図書館は重要。少しぐらい話しても大丈夫な場の保障を。
 *今からでも廃止はストップを。
 *教育長の発言、学校図書館の充実をすすめるというがそれで4館を廃止していいのか?
 *図書館をお金もうけの道具にするな。
 *宅配サービスを第三の図書館にというが、なるわけがない。
*市の方針に、6館を2館にするとは書いていないのに、いつの間にかそうなっていて、おかしい。
 *図書館、本を選ぶ楽しみがある。
 *年金暮らしでそうそう本も買えない。…etc…
 みなさんの声に多くのことを学びました。ほかにも、図書館について、くわしく調べて発言される市民の方々もいらっしゃいました。

美濃部都政の格差8課題の1つが図書館だった
多摩地域の図書館は充足しているといえるのか


 私自身がみなさんの声に学びながら改めて考えたひとつは、美濃部都政のときに、多摩格差8課題を設定し、23区との格差をなくそうと取り組みがされ、そのなかの1つが図書館だったということです。現在、東京全体をみたときに、多摩地域の図書館は充足しているといえるのか、1つの自治体で4つもなくすということは大後退ではないか。きちんと調べてみたいと思います。

報告する原田ひろみ市議(右から2人目)
その左は、ふせ由女市議
右端は佐々木あつ子市議、左端は香川やすのり市議
左から2人目は穴見れいな市議
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会場は満杯でした
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私も参加してたくさんのことを学びました
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# by hara-noriko | 2024-07-18 15:11 | 活動日誌 | Comments(0)

東京都知事選挙で感じたこと   

共産党東久留米市議団、清瀬市議団と一緒に
市内を回って訴えました


 東京都知事選挙から1週間。私は7月13日に共産党東久留米市議団と、14日は清瀬市議団と一緒に、街頭から訴えました。都知事選で感じたことを中心に、私の決意も込めてスピーチしました。その大要を紹介します。

都知事選挙
蓮舫さんへのご支援、ありがとうございました


 東京都知事選挙が終わってちょうど1週間になります。みなさんの大きなご支援をいただきました蓮舫さんは届きませんでしたけれども、とても重要な選挙だったと思います。みなさんにまず、心からの感謝を申し上げます。

蓮舫さんの得票と得票率
清瀬・東久留米で21%を超える得票率

 今回の都知事選は何が大事だったのか、ということをみなさんと共有したいと思いっています。
 蓮舫さんはどのくらいの得票だったのか。128万3262票です。得票率は18.81%となりました。4年前の都知事選に市民と野党の共同で宇都宮健児弁護士が出馬しました。このときに比べて今回の得票は1.52倍です。得票率も5.05ポイント前進しました。
 いろいろ複雑な厳しい選挙でしたが、市民と野党の共同でじわじわと動かしている。このことが結果にあらわれていると思います。
 この地域ではどうだったのか。清瀬市も東久留米市も、得票率で21%を超えました。清瀬市では、蓮舫さんの得票は第2位でした。本当に多くのみなさんにご判断いただき、ご支援いただいたということだと思います。本当にありがとうございます。

小池知事は圧勝だったのか
前回より74万票も減らして


 では、小池百合子さんはどうか。圧勝だ、信任されたとメディアは書きました。でも、小池さんの得票は、前回と比べると74万票減らしています。得票率も17ポイント近く減らしています。財界ファーストですすめているいまの都政のあり方、1つの象徴である神宮外苑の再開発、樹木伐採について、蓮舫さんが「これは(選挙の)争点だ」といったら、小池さんは「争点になりません」と答えて、都民の声に背を向けました。こういうことがようやく浸透し始めたということだったと思います。
 もしも、公開討論会などがちゃんとやられていたら、もっとみなさんに問題点を明らかにすることができたのではないかと思います。
 今回の都知事選挙の結果を受けて、やっぱり政治を変えるのは市民と野党の共同であることを改めて実感しているところです。みなさんと力をさらに合わせていきたいと思います。

充実していった蓮舫さんの政策
ボトムアップを貫いて


 今回の選挙で、蓮舫さんの政策はどんどん充実していきました。当初掲げていた公約よりも具体的になり、より豊かなものへと発展していきました。
 蓮舫さんは、小池知事のようにトップダウンではなくて、ボトムアップで政治をやりたいんだといいました。選挙のときから、それを貫きました。

注目してほしいシルバーパスの改善
蓮舫さんが公約に掲げ、小池知事も


 こうしたなかで私は、お金の使い方を切り替えていかなければならないと思っています。蓮舫さんは政策のなかで、公契約条例や非正規雇労働者の正規化などを具体的に掲げられましたが、1つ注目していただきたいと思っていることがあります。それは、シルバーパスの問題です。
 シルバーパスの改善について蓮舫さんは、「スーパーシルバーパスにする」と約束しました。都県境、ここでいえば東京と埼玉の境でも使えるシルバーパスにしていく。実は、小池さんも「シルバーパスの改善」を掲げました。なぜこういう動きになったのか。それは、これまでの都民のみなさんの運動があったからです。
 私たち共産党都議団は何度も条例提案をしてきました。2万510円か1000円のパスしかない。これを改善しよう、と提起してきました。ことし3月の議会で予算組み替え案を出して、東京都の財政力ならば、希望するすべての高齢者のみなさんのシルバーパスを無料にできる、と提案しました。

シルバーパスの改善 中心問題の1つに
野党が連携して実現へ全力あげたい

 いよいよ、シルバーパスの改善が都政の中心課題の1つになってきました。でも蓮舫さんが都知事にならなかったのでどうなんだろう、と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、蓮舫さんが掲げた公約というのは、市民と野党の共同で練り上げてきた公約です。ですから、都知事選挙で掲げた公約については、私たち共産党都議団、そして野党が連携してしっかり引き継いで都政の場で実現するために全力を尽くしてまいります。

「みんなでシルバーパスを動かしたね」
そういえるようにがんばる


 私の都議としての任期はあと1年になりました。1年後には都議会議員選挙がおこなわれます。私は、この1年が本当に重要だと思います。都知事選挙でみんなで掲げた公約を一緒に実現していくために、全力を尽くしていきます。いままで共産党の条例提案に耳を傾けてこなかった政党にも働きかけをして、ぜひとも、1年後の都議選のときには、「みんなでシルバーパスを動かしたね」といえるようにがんばりたいと思っています。ひきつづき、どうぞよろしくお願いいたします。

障害者の福祉手当・医療費助成
改善へ力いっぱい取り組みます


 いま都議会では、都民のみなさんの切実な請願や陳情が継続審査になっているものがあります。障害者の福祉手当は28年間1円も上がっていない。この手当を改善しよう。あるいは障害者の医療費助成。愛の手帳の中度・軽度の方々などにも医療費助成がおこなわれるようにしよう。都民のみなさんのねばり強い取り組みのなかで、陳情が継続審査になっているのです。
 あと1年の任期のなかで、かならず前に進める。これは私たち都議会議員に課せられた重大な課題です。みなさんの声が実るよう、力いっぱい取り組んでまいりたいと思います。

民主主義が問われた都知事選
掲示板ジャックといわる事態のもとで


 今回の都知事選挙では民主主義が問われたと思います。
 提示版ジャックといわれるような状況がつくられて、いわゆる全裸ポスターなるものが貼られました。これに対して都民のみなさん、女性団体のみなさんが、「ひどい」「選挙を汚し、民主主義をこわすもの」「あってはならないこと」といっせいに声を上げました。その声が事態を改善させて、全裸ポスターなるものは、はがされることになりました。
 こんなことが起きますと、もう選挙にはかかわりたくないと距離を置く人も出てくる傾向がありますけれども、今回は違いました。みなさんが声を上げて、改善させ、投票率も12年ぶりに60%を超えました。東京全体で60.62%、清瀬市では60.99%、東久留米市では60.06%です。
 みなさんが選挙に参加したことが重要だと思います。

選挙中も選挙後も若い人たちの声を聞いて
ネットを調べて考えている若者に届く手段をもっと磨きたい


 選挙中、また選挙が終わってからも、初めて投票する高校生をはじめ若い人たちと話をしてきました。そのなかで、ある高校生は「本当に悩んで、いま考えています」といっていました。「一生懸命に情報を集めています」ともいっていました。
 「どうやって情報を集めているの」と聞いたら、「ネットを見て調べている」「石丸伸二候補の名前がいっぱい出てくる」ということもいっていました。
 真面目に考えて、一生懸命に情報を集めて1票を投じた、投じようとしていた若い人たちともっともっと政治の対話をし、政治というのは生活そのものなんだということを共有していきたいです。ネットを調べて情報を調べている人たちにも届くような手段をもっともっと磨いていきたいと改めて思っています。

蓮舫さんへのバッシング
「声を上げ続ける」という蓮舫さんへの連帯を広げたい


 もう1つ訴えたいのは、蓮舫さんへのバッシングの問題です。
 選挙中から本当にひどいバッシングがおこなわれました。「怖い」とか「きつい」とか、そういうことをさんざんいわれました。蓮舫さんは演説のなかで、「もし自分が男性だったら、そういういわれ方をするのでしょうか」と提起しました。このことが多くの女性のみなさん、市民のみなさんの心を揺さぶりました。
 選挙が終わってもなお、蓮舫さんに対しては、バッシングが浴びせられ続けています。ものをいう女性に「黙れ」という、こういう女性蔑視、女性嫌悪、これを許すわけにはいきません。
 いま蓮舫さんは、「それでも私は声を上げ続けます」と発信しています。この姿勢を尊敬すると同時に、こころから連帯していきたい、連帯を広げていきたいと思います。

ジェンダー平等、一人ひとりの生き方が認められる社会へ
いま、大事な時期を迎えています

 ジェンダー平等を実現する。一人ひとりの生き方がちゃんと認められる。そういう都政にしていくために、いよいよ正念場、大事な時期を迎えたなと思っています。みなさんと一緒に民主主義を前に進めていく。都政も国政も変えていく。そのために力を尽くす決意を申し上げまして、私の訴えとしたいと思います。ありがとうございました。

雨の中、たくさんの方から激励をいただきました(清瀬市)
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清瀬市議団のみなさんと一緒に
(左から)香川やすのり市議、佐々木あつ子市議、原のり子、
山崎美和・前市議、原田ひろみ市議
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東久留米市議団の村山順次郎市議(右)と一緒に
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東久留米市議団の北村りゅうた市議(右)と一緒に
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# by hara-noriko | 2024-07-15 20:44 | 選挙 | Comments(0)