9月議会一般質問から(3)バス停までが遠い   

 9月10日、本会議で一般質問に立ちました。質問の内容を4回にわけてお知らせします。3回目は「まちづくりについて」です。

 第3番目の質問として、まちづくりについて2点うかがいます。
市有地売却の考え方は?
 1点目は、市有地活用の考え方についてです。改定された行革アクションプランに、旧保健福祉センターの跡地売却が改めて入りました。共産党市議団としては、市有地は市民の財産であり、跡地の活用については、市民参加で検討していくべきと主張してきました。しかし、市長は、売却を見込まなければ予算が成りたたない、と説明していました。結局、その後土壌調査が必要になり、売却されず現在にいたっています。今回、改めて売却を明確に示すにいたった考え方はどういうものでしょうか。また、4億円と見込んでいる売却益をどう取り扱おうと考えているのか、うかがいます。
交通不便地域の対策は市の責任
 2点目は、交通不便地域対策についてです。イオンによるシャトルバスの路線が具体的に示されました。当然のことですが、このことにより改めてはっきりしたのは、交通不便地域の対策は、市が主体的に検討しなければいけないということです。市長は、全市を見渡して、どのように対策をとっていくつもりなのか、うかがいます。また、以前も質問しましたが、バス停までが遠い、という声に対する対策は検討されているでしょうか。

  カルガモ(黒目川)
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# by hara-noriko | 2012-09-16 20:10 | 市政報告 | Comments(0)

9月議会一般質問から(2)高齢者福祉   

 9月10日、本会議で一般質問に立ちました。質問の内容を4回にわけてお知らせします。2回目は「高齢者福祉について」です。

 第2番目の質問として、高齢者福祉についてうかがいます。
訪問介護 実態とかけ離れた生活援助の時間切り下げ
 6月議会において、市民の方からも請願が寄せられた、訪問介護の生活援助についてです。これまでの「30分以上60分未満」および「60分以上」という時間区分が、「20分」「45分」の時間軸を基本に、「20分以上45分未満」および「45分以上」に再編され、介護報酬が2割近くも引き下げられました。
 時間区分の見直しの根拠とされたのは、厚生労働省が実施した「訪問サービスにおける提供体制調査」の結果です。家事ごとの時間を割り出し、その組み合わせによって見直したというのですが、たとえば、洗濯に要する時間は16.7分という設定になっており、実態とかけ離れているのです。
 こうしたなか、実際に時間切り下げになった、あるいは複雑になった、との声が寄せられています。6月議会において、市内の事業者に対し、従前サービスの切り下げが起きないよう指導・助言しているとの答弁がありましたが、市外事業者も含め、対策をとってほしいことを要望しました。その後の状況について、お聞かせください。

■答弁をめぐって
 市外の事業者にも、ケアマネージャー連絡会などを通じ、指導・助言にとりくんできたことが担当部長より答弁されました。
 私は、そのことに感謝するとともに、それでも実際には困難な状態が解決されていない現状を具体的に質問しました。ある要介護2の方のケース。週4日のホームヘルプサービスを受けていますが、日数は変わっていません。ところが、トータルで1週間の合計で従前より50分も時間が削られています。しかも、1日のうちに時間を割って午前と午後に入るようになっているなど、複雑化しています。病院に行きたくてもうまく予定が組めない、ヘルパーさんの出入りで疲れてしまう、ヘルパーさんも大変そうだ…と話しています。
 あわせて、料理までしてもらう時間がなく、食材を刻むところまでになってしまうので、切ってもらった野菜を電子レンジで温めて、ドレッシングで毎日食べている…。たまにはきんぴらが食べたいと思うけど、体が痛くて調理ができないので我慢している。それでも、ヘルパーさんには申し訳なくて頼めない、と。こうした声なき声によりそって、自分らしく在宅で過ごす権利、生きる権利が守られることの大事さを発言しました。そして、この問題は、根底には国の問題があり、介護報酬の引き下げの改善など、共産党としても働きかけをさらに強める考えを述べました。

  カワセミ(黒目川)
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# by hara-noriko | 2012-09-15 01:29 | 市政報告 | Comments(0)

9月議会一般質問から(1)保育行政   

 9月10日、本会議で一般質問に立ちました。少し、時間配分がうまくいかなかったことが、反省です。保育、まちづくりなど質問しきれなかったことも多いので、厚生委員会や予算特別委員会、決算特別委員会などでひきつづき質問していきたいと思います。
 一般質問の内容を4回にわけてお知らせします。初回は「保育行政について」です。

 最初に、保育行政と市長の政治姿勢についてうかがいます。
 「子ども子育て新システム」は、民主・自民・公明の3党合意で修正され、8月10日に可決・成立しました。消費税増税が強行されることと一体となった「修正新システム」は、その内容が国民に十分に伝わらないままの成立となりました。衆議院で可決されたのは6月26日でしたが、3党合意からこのときまでに、審議時間はわずか13時間余りだったとのことです。それも、新システムだけでなく、消費税増税法案を含め、合計8本もの法案です。私は、このような進め方自体、大問題だと思います。
修正された「子ども子育て新システム」の問題点は
 「修正新システム」の本格的実施は、消費税が10%に引き上げられる2015年10月以降となります。消費税増税反対の声が過半数を超える国民世論のなか、今後二つの国政選挙もあり、どうなるかまだまだわかりません。私は、「修正新システム」をこのまま実施することには賛成できません。人としての基礎をつちかう大切な保育を支える制度を変えるというのであれば、もっと国民のなかで議論して行く必要があるのではないでしょうか。
保育の市場化をすすめる骨格は変わらない
 では、内容はどうでしょうか。「修正新システム」も大変複雑で、問題もいろいろあります。総合こども園が取り下げられたことにより、内容が大きく変更されたかのような報道もありましたが、実際には、保育の市場化をすすめる骨格は変わらないといえます。ここでは、待機児解消という観点からみたときの問題について述べたいと思います。
待機児の解消ができるのか
 今回の修正では、児童福祉法第24条の市町村の保育実施義務は残りました。公的保育を守るべき、との立場をこえて広がった運動の成果ではないでしょうか。ただし、これも単純ではありません。第24条の第1項では、「市町村は、保育を必要とする場合において、当該児童を保育所において保育しなければならない」となっていますが、第2項では、市町村は、保育を必要とする子どもに対して、認定こども園や家庭的保育事業等により、「必要な保育を確保するための措置を講じなければならない」と規定しているのです。認定こども園などは直接契約ですから、利用者が申し込んでも入れなければ、それは市町村の責任ではなく、利用者の自己責任になる恐れがあります。
 また、現在は認可保育所に入れない場合、無認可施設に入所したうえで、再度認可保育所入所を希望すれば、空きが出た場合は入所の優先順位が高くなります。これが、「修正新システム」では、どうなるのか、共産党の高橋千鶴子議員の質問に、小宮山厚労大臣は「選考で優先させるということにはならない」と答弁しました。いったん、家庭的保育等に入ると、認可園にうつることは難しくなるのです。これは、今の待機児解消の考え方を大きく変更することになります。こうした観点から考えても、この1項と2項を並列にした矛盾は、大きな問題だと思います。
保育園の増設が保証されていない
 基本的に認可園増設ではなく、小規模保育や家庭的保育での待機児解消をすすめる、という考えだということがわかります。そのために、認可制度を大幅に緩和し、株式会社の参入を促進していく方向です。
 また、児童福祉法第56条の第2項に規定されている民間の児童福祉施設の新設・改築等に係る国庫補助の対象から、保育所が除外された問題があります。施設整備費の保障がなければ、保育園が増設できず、待機児解消もすすみません。国会の議論のなかで「現在の補助水準を下げない」と厚労大臣が言明はしましたが、法的にきちんとした保障がなく大変心配されます。保育園増設で待機児解消を本気ですすめる、そのために、自治体への支援を抜本的に強化する、という立場に国が立っていないといえるのではないでしょうか。
市長は待機児解消をどのようにすすめるのか
 さて、馬場市長は、保育園の待機児解消を喫緊の課題と位置付け、今年度予算案でも重点施策としています。これまで、新システムの動向をみながら待機児解消をすすめていく立場で市長は発言されてきていると認識していますが、「修正新システム」が成立したなか、市長は、今後の待機児解消をどのように進めるお考えでしょうか。
また保育園の民営化を発表したが
 次に、保育園民営化問題です。市長は、今議会の初日、行政報告においてさいわい保育園を民営化対象園に決定した、と発表しました。みなみ保育園の問題も何ら解決されていないのに、次の民営化を発表すること自体、信じられません。まず、みなみ保育園について、今後どのようにすすめるつもりなのか、6月議会の経過と結果をふまえての考えをお聞きします。
 そして、さいわい保育園については、合意形成ができるとお考えなのでしょうか。突然の発表、しかも、これまでいっさい説明のなかった株式会社による保育園も対象にするという決断、時期は未定、という内容で、「わかりました」と誰がいえるのでしょうか。今後どのようにすすめる考えなのか、まずはお聞きします。

  キアゲハ(野火止2丁目の雑木林で)
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# by hara-noriko | 2012-09-14 00:22 | 市政報告 | Comments(4)

ハッピー公園の「スイカわり」 市政報告会も   

 9月1日、さいわい第4広場(ハッピー公園)の「スイカわり」に参加しました。毎年、地域のボランティアの方々が、子どもたちのために楽しい企画を準備してくださっています。メダカすくい、スイカわり、花火など、子どもはもちろん大人も本当に楽しそう。今回で12回目です。
 この公園は、いったん地主さんの相続により、やむなくお返しすることになり、「子どもたちの公園をなくさないで」と地域のみなさんや保育園の保護者の運動がおき、現在地を代替地とすることになった、という経緯があります。(当時、私もこのとりくみに参加し、議会でもとりくみました)
 その後、地域の方々はずっとこの公園を大切に守っています。本当に頭が下がります。近所に住む80代の方は、毎日花壇の手入れを行ない、この日も、子どもたちが来るから、と朝5時から草むしりなど作業をした、と。あたたかい気持ちになります。帰るときに、「ありがとうございます」と若いお母さんが声をかける姿も。子どもたちの大切な場所、そして、あたたかいつながりを育む場所…さいわい第4広場がこれからも守られるように、と改めて強く思いました。
夜は市政報告・懇談会 
 夜は、日本共産党市議団の「市政報告・懇談会」でした。急な設定になってしまったにもかかわらず、参加していただいたみなさん、ありがとうございました。いただいたご意見をふまえ、9月議会に臨みます。

  大にぎわいの「スイカわり」
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  きれいに手入れされた花壇。ふちに置いてある牛乳パックにはメダカが
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  市政報告・懇談会の様子
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# by hara-noriko | 2012-09-02 19:09 | 活動日誌 | Comments(0)

9月議会が始まります   

 9月議会(市議会第3回定例会)が9月3日からはじまります。すべて市役所3階です。原則として午前9時半からです。ぜひ、傍聴にいらしてください。

主な日程は…
 3日(月) 本会議 …市長の行政報告があります
 5日(水) 本会議 一般質問(1)
 6日(木)       一般質問(2)
 7日(金)       一般質問(3)
 10日(月)      一般質問(4)
 12日(水) 午前=総務委員会 午後=厚生委員会
 13日(木) 午前=文教委員会 午後=建設委員会
 14日(金) 予算特別委員会(1)
 18日(火) 予算特別委員会(2)
 21日(金) 本会議…討論・採決

日本共産党の一般質問は10日の見込み
 一般質問順は、公明(5人)、自民(4人)、ハートネット(1人)、民主(3人)社会市民(2人)、ネットひろば(1人)、みんな(1人)、共産(4人)です。共産党の一般質問は10日になる見込みです。

共産党市議団の質問は…
 ○村山順次郎議員…イオン誘致問題、家庭ゴミ有料化、宮城県女川町の災害廃棄物問題、地域防災計画の改訂、くぬぎ児童館
 ○永田まさ子議員…上の原への高齢者福祉施設誘導、コミバス・コミタクの実現を、図書館への指定管理者導入問題、磁気ループ、給食食材の放射性物質検査、学校へのエアコン設置
 ○篠原重信議員…公共施設使用料の見直しについて、環境基本計画見直しについて、介護保険、イオン問題、住宅の耐震化

私の一般質問は…
 ■保育行政と市長の政治姿勢について(1)待機児解消(2)保育園民営化問題
 6月議会は、みなみ保育園保護者説明会の議事録を隠ぺいするなどの問題で大きく混乱しました。そこまでして進める民営化に道理があるのか、との市民の声は当然です。みなみ保育園の問題も解決されないまま、さいわい保育園の民営化を市長は決定。市長は、6月議会の混乱をどう反省したのか、そして喫緊の課題と自ら述べている待機児解消をどうしようとしているのか、質問します。
 ■高齢者福祉(1)生活援助の時間短縮問題、
 ■まちづくり(1)市有地活用の考え方(2)交通不便地域対策、
 市有地は市民の財産です。市長は、旧保健福祉センター(幸町)を来年度売却する、とあらためて決定しました。本当にそれでいいのか?仮に売却した場合、売却益はどのように活用するのか?
 ■子どもの権利条約にもとづくとりくみの推進(1)教育現場でのとりくみ(2)子ども議会の開催。
 いじめ問題が深刻になっているなか、今こそ、子どもの権利条約にもとづくとりくみが必要です!

  ハグロトンボ(落合川)
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# by hara-noriko | 2012-08-30 00:29 | 市政報告 | Comments(0)