緊迫! イオン誘致問題 問われる市長の公約   

 12月21日、12月議会が終了しました。が、27日に議員全員協議会が開かれることになり、まだまだ議会が続いているのと同じような状況です。この全員協議会までに、市長は、イオンとの協議を調わせ、報告しようとしています。ひどい話です。
 この12月議会、ずっとイオン問題について議論してきました。実際に、イオン誘致へつきすすもうとする馬場市長…。共産党市議団としては、とても認めるわけにはいきません。そのため、下記の「決議案」を提案しました。これについて自民・公明・無所属議員などから質疑が行われ、篠原議員が答弁しました。このなかで、「共産党は支援した責任があるのだから、まず自己批判が先だ」というような意見もだされました。
 共産党としては、市長選で政党としての推薦は出していませんが、あたたかい市政をつくるみんなの会に参加する一員として、会の政策協定にもとづいて馬場氏を応援しました。イオン問題については、政策協定において、「市民参加での見直し」を明確に約束しています。ここから逸脱したのは馬場市長であり、私たちは、イオン誘致見直しのため、政策協定にもとづいて努力を続けているのです。市民に対して責任があるからこそ。
 決議案は、共産党市議団の3人のみの賛成で、否決。しかし、イオン計画ストップのとりくみは、ここが新たな出発点でもあり、まだまだやれることはあります。まちづくりの主人公は市民です。力をあわせて取り組みたいと思っています。
 なお、今議会には、9月議会にだされた、馬場市長は公約違反であり、市長選挙を再度やるべきだ、という内容の決議(自民提案、公明、無所属賛成)は出されませんでした。イオン誘致がここで推進されるとの判断からでしょうか…。
 馬場市長が、本来の公約に立ち戻るとしたら、今がぎりぎりのところでしょう。その段階で、私たちが決議を出したことの重みを、市長はどう受け止めているのか。まもなく答えが出されることになります。
                                   
     イオンショッピングセンター建設計画について、『市民参加での見直し』の公約を、
     市長が守ることを求める決議(案)


 馬場市長は、本定例会の初日、行政報告において『「南沢5丁目商業施設建設計画に伴う地域貢献に関する検討会」中間報告について』、報告をおこなった。その結びで、「いただきました報告を踏まえ、商業施設の開発事業者等と協議を行っており、この協議が整い次第、南沢5丁目地区地区計画について、都市計画法第17条に基づく手続きに入ってまいりたいと考えております」と述べた。さらに、質疑のなかで、年内にもイオンとの協議を調えたい、と市長自らが発言した。6月議会で、市長は自らの公約から逸脱し、イオン計画を容認する立場に転じたが、今回は、さらにそこから進み、イオン出店を確実なものにするための具体的な踏み出しとなるもので、決して認めるわけにはいかない。特に問題なのは以下の4点である。
 (1)市長の重大な公約違反であること。昨年の12月の市長選挙では、イオン問題について一大争点となり、結果は市民参加で見直すことを掲げた馬場市長が当選した。この事実は重く、市民の選択をふみにじることは許されない。
 (2)地区計画は、そもそも住民参加と住民合意が大事にされなければならないということ。『地域貢献に関する検討会』には、本来11団体22名を予定しているにもかかわらず、現段階においても6団体11名の参加にとどまっており、隣接した自治会をはじめ、地域住民は強く反対している。
 (3)東京都の環境影響評価書案審査意見書では、全般的事項として、厳しく改善を指摘されていること。環境や交通安全対策は、出店の是非にかかわる根本問題であるにもかかわらず、なんら解決もないまま、イオン出店を決定してしまうことは許されない。
 (4)地域貢献施設導入により、市民の税金がどのぐらい投入されるのか、また、市長はこれにより物販面積を減らして、市内商店への影響を少しでも緩和したいと述べていたが、それらも全く不透明だということ。
 このような大きな問題があるなか、12月中に協議をとりまとめることはありえない。
 よって、東久留米市議会として、まずは、12月中の協議のとりまとめは行わないこと、および、市長の本来の公約に立ち戻り、市民参加での見直しを行なうことを強く求めるものである。
 以上決議する。

                        舞うコサギ(黒目川)
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# by hara-noriko | 2010-12-23 13:41 | 市政報告 | Comments(0)

湧水保全フォーラム全国大会inひがしくるめ   

 12月17日は、「湧水保全フォーラム全国大会inひがしくるめ」でした。全国から、湧水保全にとりくむ方々も参加され、熱心に発表や交流が行われました。
 まとめの質疑応答では、現在東久留米が進めている、湧水・清流保全都市宣言のとりくみについて、貴重な意見がかわされました。改めて、なぜ宣言が必要なのか、その事を通じて何を守りたいのか、そしてその先にどういう展望をもつのか…。
 私は、環境を守るとりくみをされている方々の努力とともに、忘れてはならないのは、農家の方々の努力だと強く思います。農地の緑がなくては、湧水は守ってこられなかったでしょう。農業の果たしている役割は本当に大きい!
 環太平洋連携協定(TPP)への交渉参加問題で、農業経営が脅かされていますが、みんなで力をあわせて押し返したいと強く思います。そんなことも考えながら、市民の手による素晴らしい宣言になるといいな…と思います。
 18日には市民イベントも企画され、実行委員会のみなさんの熱意に頭が下がります。ありがとうございました。
 (TPPについては、こちらをごらんください)

                           南沢湧水
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# by hara-noriko | 2010-12-19 01:18 | 市政報告 | Comments(0)

予算特別委員会 保育園民営化・イオン誘致問題   

 12月14日、市議会予算特別委員会がありました。構成は、自民3、公明3、共産2(篠原重信議員と私)、社会市民1、民主1です。
 主な内容は、厳しい経済状況を反映して、生活保護や就学援助が増えていることに対する補正予算です。全会一致で可決すべき、となり、21日の本会議(最終日)で全議員による採決をおこないます。
 質疑で多くの議員がとりあげたのが、保育園民営化問題です。
 前市政の野崎市政では、保育園民営化をトップダウンですすめてきました。これに対し、市民参加で保育園のあり方について議論して決めていくべきだ、という大きな声が起こり、馬場市長もそのことを公約して当選しました。その重みに立ち、みなみ保育園民営化を既成事実として進めてしまわないよう、改めて強く求めました。
 「ていねいに民営化を進めることが大事」(民主)との意見が出されましたが、市が一方的に民営化を決めてしまったうえで、ていねいに…というのは話しが違います。これまでの民営化で、突然、先生も場所も変わり、子どもたちは戸惑い、傷つきました。そこを十分検証することが絶対に必要です。引き続き、子どもたちの立ち場に立ってとりくみたいと思っています。
 また、イオン問題について、篠原さんとともに、私も質問しました。
 12月中にイオンとの協議をまとめる、といいますが、イオンの中に地域貢献施設を入れたら、費用負担はどのくらいになるのか、は今後協議していくというのです。市民の税金をどのくらい投入するかもわからない、環境・交通安全対策もあとまわし…イオンの誘致をとにかく進めてしまう…。許されないことです!
 最終日に向け、緊張感をもって準備します。

                   朝日に輝く川面とカルガモ(落合川)
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# by hara-noriko | 2010-12-16 23:47 | 市政報告 | Comments(0)

命にかかわる請願を採択   

 10日に市議会厚生委員会が開かれました。議案5件、請願13件の審査で、午後1時から7時過ぎまでかかりました。とても重要かつ切実な案件ばかり…。緊張して臨みました。
 よかったのは、「慢性疲労症候群についての意見書提出についての請願」「ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、および子宮けいがんワクチンへの公費助成を求める請願」、そして、昨年の6月議会以来継続審査になっていた「細菌性髄膜炎ワクチンの公費による定期接種化を早期に求める意見書提出に関する請願」が全会一致採択になったことです。命にかかわる問題が、市民のみなさんの運動によりきちんと通ったことは大きな成果です。
 しかし…、一方で、保育園の待機児解消、みなみ保育園の民営化の見直し、上の原保育園廃園の検証などを求める請願はことごとく不採択。馬場市長は、みなみ保育園の民営化については、前市長時代の計画どおり推進していく姿勢を明確にしました。
 市長は、次世代育成支援行動計画を尊重する、ということを言っていますが、計画作りの協議会では、民営化計画については市長の方針との整合性を確認したうえで、計画としていくことが確認されていたのです。(このとき、私も傍聴していました)
 ですから、市長は、市長選での公約、民営化計画については市民参加の保育園の在り方検討委員会で検証していく、という方向性を鮮明にすることはできたはずなのです。にもかかわらず、計画は市長として尊重しなければならないから、みなみ保育園は民営化せざるをえない、自分にはどうすることもできない、ととられるような発言をすることは、私にはどうしても納得することができません。私は、みなみ保育園を含め、市民参加の検討委員会できちんと議論することを改めて強く求めました。
 このほか、国保税、障がい者施設の問題など、大きな課題となっています。また、改めて報告します。7日の一般質問についても、細かくお知らせする予定です。
 
                       黒目川上空をゆくアオサギ
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# by hara-noriko | 2010-12-11 13:35 | 市政報告 | Comments(0)

12月議会 共産党市議団の質問予定   

 いま12月議会が開かれています。日本共産党議員団の質問予定を紹介します。
 12月7日(火)は、一般質問(本会議質問)がおこなわれます。順調に進めば、午後1時から糸魚川知子議員が、2時15分ごろから私、原のり子が、3時半ごろから篠原重信議員が、それぞれ質問に立つ予定です。

 私は、以下の内容で質問します。
 《1》徴税について
  (1)市民の生活実態と滞納状況
  (2)「差し押さえ」の考え方
 《2》旧保健福祉センターの跡利用について
  (1)市民の意見をどう生かすのか
  (2)本当に市民の施設は足りているのか
 《3》事業仕分けについて
  (1)仕分け結果、指摘事項をどのようにとらえ、生かすのか
 《4》障がい福祉について
  (1)移動支援の改善について

 《1》については…この間、国保税などの滞納のため、差し押さえにあっている方が増えています。しかも、給与全額の差し押さえや子ども手当ての差し押さえがおこなわれています。これらが法に照らしてどうなのか。また納めるべきものをきちんと納める…これは当然です。しかし、納めたくても納められない生活状況に追い込まれることもあります。そうした状況での徴税の考え方はどうあるべきか。…きちんと議論したいと思います。

 常任委員会の日程ですが、10日午前9時半から文教委員会、午後1時から厚生委員会、13日午前が総務委員会、午後が建設委員会です。

              オナガガモ(手前がメスで奥がオス、落合川で)
12月議会 共産党市議団の質問予定_b0190576_1355574.jpg

# by hara-noriko | 2010-12-06 13:56 | 市政報告 | Comments(0)