清瀬市の平和祈念フェスタに参加して   

平和祈念フェスタin清瀬
市民と行政の共同による市の行事

 戦後80年、被爆80年の今年、改めて平和な社会をどう守り、つくっていくのかを考える機会が多くありました。
 8月23日には、東京都清瀬市で「平和祈念フェスタin清瀬」がおこなわれ、共産党清瀬市議団のみなさんと一緒に参加しました。主催は、清瀬市平和祈念展等実行委員会。市民と行政の共同による市の行事です。そのこと自体が本当に大事なことだと思います。

ピース・エンジェルズ
市内の小中学生が広島に行って学ぶ

 まず、小林二男実行委員長が、平和憲法をすえたすばらしいごあいさつ。つづいて、ピース・エンジェルズの小中学生と一緒に広島に行った今村広司副市長が、市長のメッセージを代読し、「ピース・エンジェルズがどのような報告をしてくれるのか楽しみ」と期待を寄せました。
 清瀬市のピースエンジェルズ派遣事業は、市内の小中学生10人が広島に行き、平和式典に参加したり、被爆者のお話を聞くことなど、現地で学び、その内容をまとめ発表する大事なとりくみです。こういうとりくみを市が予算化していることは重要です。

子どもたちの学ぶ力、感性のすばらしさに感動
広島に行くこと、被爆者のお話を聞くことの大事さが語られて


 今年の発表もすばらしかったです。子どもたちの学ぶ力、感性のすばらしさに胸を打たれました。共通していたのは、実際に広島に行く、被爆者のお話を聞くことの大事さが語られたことです。

子どもたちの声を一部紹介します
私がメモを取れた範囲ですが

 子どもたち一人ひとりの報告、発言がすべて素晴らしいのですが、私がメモをとれた範囲で、一部紹介します。
 *「平和宣言」で市長が話した、死んでもいいから水をくださいという少女に、水をあげられなかったことを悔やんでいるという被爆者の話が心にのこった。
 *生き残ったひとも、後遺症や差別に苦しんでいることを知った。
 *全国子ども平和サミット第1回に参加して、被爆者のお話を聞き、驚き信じられない気持ちだった。本当におきたことだ、と伝えていかないといけない、被爆者をださないようにしないといけないと思った。
 *原爆のことを本で知っていると思っていたが、実際に行って、被爆者の話を聞いて心が重くなった。二度と誤りをおこさないために、核兵器をなくしたい。
 *実際に見る、被爆者の話を聞く、学ぶことで本当のことだと思った。ぼろぼろの服など、生で見られてよかった。行っておわりでなく、平和づくりをしていきたい。
 *争いがなければ平和、ではなく、一人ひとりの心に余裕があることが平和だと思った。そのために、核兵器廃絶をしたい。
 *実際に行ってみて、恐ろしさを知った。ピースエンジェルズとして伝えていきたい。
 *戦争のニュースは自分には関係ないと思い、関心がなかった。被爆者の勇気ある行動から学んだ。みなさんにも実際に行って平和を考えてほしい。
 *戦争、原爆。広島に行ってみて想像以上に恐ろしいものだとわかった。
 *「毎朝目覚めることが喜び」と被爆者の方が話していた。あたりまえのことがあたりまえでないと知った。多くの人に伝えたい。世界の人が平和に幸せになるといいと思う。
 *核兵器は絶対にあってはならないと痛感した。実際に行ってみて身近になった。
 *どれだけ平和を守りたいと一人ひとりが思うかどうかが大事。学んだことを余すことなく、伝えていきたい。
 *核兵器は使われないはず、平和は続くと思っていたが、今回学んで、ひとごとにせず伝えていくことが大事だと思った。核兵器は1つ残らずなくすべき。いじめや暴力をなくすことなど、身近なところから平和のためにとりくんでいきたい。

都立第五福竜丸展示館の市田真理さんが講演
「平和はたぐり寄せるもの」と

 講演は、「核なき未来に向かって~第五福竜丸を知っていますか?」と題して、都立第五福竜丸展示館学芸員の市田真理さんが行いました。感動しました。ビキニ事件についても、とてもリアルにとらえることができました。子どもたちにもよくわかるように話してくださり、広島・長崎をくりかえさないことと同時に、その後も、核保有国がふえ、核実験がおこなわれ、放射能の被害にあっている人々がいる現実を伝えてくださった。そして、祈るだけでは平和は守れない、平和はたぐり寄せるもの、と熱く語り、学び行動する高校生の話を紹介してくださった。
 ピースエンジェルズのみなさんと、市田真理さんのお話に力をもらい、私もがんばっていこうと強く思いました。

ピースエンジェルズの報告がおこなわれた
平和祈念フェスタin清瀬
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共産党市議団のみなさんと一緒に参加しました
(左から)原田ひろみ市議、穴見れいな市議、
原のり子、佐々木あつ子市議、香川やすのり市議
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# by hara-noriko | 2025-08-27 18:53 | 活動日誌 | Comments(0)

広がるコロナ感染 問われる政治の責任   

コロナの感染が広がっています
もうすぐ2学期 十分な注意を


 いまとくに訴えなければならないと思っているのは、暑さ対策と同時にコロナ対策も重要になってきていることです。コロナの感染が広がっている状況です。全国で9週連続で増加。東京は先週は数字上は若干減りましたが、高い水準であることに変わりありません。専門家も、来月中旬ごろまで、患者の増加が続く恐れがあると指摘しています。
 これから学校の2学期が始まります。混雑している場所、至近距離で話をするとき、換気の悪い場所などでは、コロナの感染に十分注意する必要があります。

喉の痛さと激しい咳で身動きできない
コロナはあなどれません


 コロナは普通の風邪とは違います。重症化リスクの高い方にとっては命にかかわります。先日、若い方にお話をうかがいました。とくに持病のようなものは思い当たらないけれども、今回のコロナでものすごい喉の痛さ、テレビでも「剃刀をのみ込んだような痛さ」という表現がされていましたが、「まさにその通りだった」そうです。この方の場合は、「喉の痛みと激しい咳で身動きできない状態になり、やむなく救急車を呼んだ」とおっしゃっていました。
 コロナは本当にあなどれません。マスクの着用を含め、感染対策に十分気をつけていただいて、コロナにかからない・コロナを広げないということで対策をとっていただき、命と健康をお互いに守っていきたいと思います。

国も都も対策の手を緩めた
治療薬があまりに高くて使えない


 コロナが5類に移行してから、国も東京都もいっせいに対策の手を緩めてしまいましたので、コロナにかかった場合、治療費が非常にかかる。インフルエンザなどは保険の適用もあって、すぐに薬を使うことができます。コロナの場合は、あまりにも高額なために、お医者さんから「薬を使いますか」と聞かれて、「断っている」というお話を多くの方から聞きます。先日も、高齢者の方が、「家で寝ているので薬はいりません、とお医者さんにいいました」とおっしゃっていました。お金がかからずにコロナの治療薬を使うことができるようになっていないのが現状です。また、検査も高額です。コロナ後遺症についても、東京都は相談窓口をすべてなくしてしまいました。

夏で人の移動もあり
冷房をつかうために換気も十分でない


 夏で人の移動も多くあり、冷房を使うために換気も十分でなかったということで、コロナの感染が増えているといわれています。コロナ対策の手を緩めてしまった政治の責任は重大だと思っています。みなさんの命と健康を守る提案を引き続きおこなってまいります。混雑している場所、換気が悪い場所などでは、十分な対策をとることがコロナを広げない・感染しない・感染させないという点で非常に大事だと思います。みなさん、気をつけておすごしください。
 猛暑の中、熱中症対策をしながらコロナ対策をしなければならない状況です。都政の場からもしっかりと取り組んでいきたいと思います。

入院が必要になったときのベッドの確保
治療薬を安く使えるようにする


 コロナワクチンの高齢者(65歳以上の方、及び60~64歳で基礎疾患がある方)への接種について、都として1000円補助し、自己負担を軽減することを知事が記者会見で表明しました。区市町村が何らかの補助を行った場合の実施です。
 ただ私は、コロナに感染した場合の対策、とりわけ入院が必要になったときのベッドの確保、治療薬を安価にして使えるようにすることを同時に行っていく必要があると思っています。いまは感染が大きく広がっている中での対策を東京都は行う必要があります。

お困りのことがあれば共産党へ
一緒に解決していきましょう

 熱中症対策やコロナ対策でお困りのことがあれば、ぜひ共産党にお声がけいただきたいと思います。ご一緒に問題を解決していくために引き続き力を尽くしてまいります。

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街頭でもコロナ対策を訴えています
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# by hara-noriko | 2025-08-26 16:18 | 東京都政 | Comments(0)

都が新たにエアコン購入補助を開始 8月30日から   

連日の猛暑
熱中症対策は待ったなし


 毎日暑い中、高齢者の方などが自宅にいて熱中症で倒られて救急搬送されるケースが多い状況です。亡くなられる方もいらっしゃる。熱中症対策は待ったなしです。ぜひ、無理をせず過ごしていただきたいと思います。

「エアコン設置に補助を」
共産党都議団 くり返し要求


 こうしたなかで、私たち日本共産党都議団は、かねてから質問や申し入れなどを繰り返し行って、熱中症対策のために東京都がもっと支援を強めるように求めてきました。そのなかの1つとして、エアコンの購入についての補助を東京都として真剣にやっていく必要がある、ということを提案してきました。
 今年度の予算案に対して予算組み替え案(今年3月)を出して、エアコンの購入に対して補助を出すよう提案してきました。
 6月の都議選が終わり、新しい任期が始まったばかりの8月8日には、小池知事あてに「危険な暑さから都民の命を守る緊急申し入れ」を行い、「生活保護受給者、低所得者等でエアコンの新規設置や買い替えが必要な方に対し、省エネエアコンを自己負担なく購入・設置できるようにするための助成を行うこと」を求めました。あわせて、「電気料金の心配なくエアコンを使用できるようにするための経済的支援を行うこと」も盛り込んでいます。

都が新方針打ち出す
障害者・高齢者世帯 エアコン設置に8万円の補助


 こうした取り組みの中で、ようやく東京都は8月22日、知事が記者会見して、障害者や高齢者の世帯で新たにエアコン設置をしたい場合に支援していくことを表明しました。8月30日から実施し、省エネエアコンを購入する場合、8万円を補助することになります。みなさんのご家庭でエアコンが壊れていて使えない、あるいは1台あるけれども足りない状況にあったら、障害者・高齢者の世帯においてエアコン補助を活用して購入することができますので、ぜひご検討いただきたいと思います。
 使い勝手が良いようにさらに充実させていく取り組みもしていかなければならないと思っています。

「しんぶん赤旗」が1面で紹介
補助の対象になるエアコンは? どこで買うのか?

 8月23日付「しんぶん赤旗」は、都のエアコン購入補助を1面で紹介しています。補助の対象になるエアコンは、省エネ型のエアコンということです。「東京ゼロエミ(温室効果ガス排出ゼロ)ポイント」というのがありまして、これに登録している電気屋さんで購入した場合に、ポイント分8万円を補助する仕組みです。
 エアコンがなくて困っている方、買い替えようと思っていたけれども費用がかかるのでできなかった、という方々に検討していただきたいと思います。

都の補助と区市町村の補助は併用できる
清瀬市・東久留米市での補助もすすめたい

 都内では、荒川区などいくつかの自治体でエアコンの購入補助を行っています。そういう自治体では、都の補助と併用できることになっています。清瀬市や東久留米市でもエアコン購入補助がすすむよう、市議団とも力をあわせていきたいと思います。

「電気代が高くてエアコンを使うのをやめている」
この事態を一日も早くなくすため都の経済支援が急務


 「電気代が高くてエアコンを使うのをやめている」。こういう声がたくさんある中、直接の経済的な支援を行う必要がある。「電気代が心配だからエアコンがあっても使えない」という事態を一日も早く改善していくことも同時に求めています。
 残念ながら、東京都の動きはまだありません。引き続き支援の拡充を求めていきます。

 「高齢者・障害者を対象にしたエアコン購入の補助拡充について」 里吉ゆみ都議団幹事長の談話

土曜日の定例宣伝でもエアコン購入補助のお話をしました
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# by hara-noriko | 2025-08-24 23:27 | 東京都政 | Comments(0)

共産党東久留米市議団が市政報告懇談会   

オンラインでつないで実施
私も参加しました


 8月17日、日本共産党東久留米市議団の市政報告懇談会に参加しました。2つの会場、個人をオンラインでつないでの実施。東久留米ではすっかり定着しました。市議団の努力に頭が下がります。

亡くなった北村りゅうた市議
かけがえのない存在でした


 「北村りゅうた市議が亡くなる前は、3カ所で実施でき、北村さんが中心を担ってくれていた」と村山順次郎市議。また永田まさ子市議、かもしだ芳美市議の報告でも、北村市議が継続してとりくんできたテーマを引き継いでとりくんでいることが報告され、改めてかけがえのない存在だったな、と思いました。北村さんは今年の1月に亡くなりました。

12月には市長選、市議補選が
北村さんの遺志を引き継ぎ市政を前進させる


 12月には市長選、そして市議補選があります。北村市議は、2017年に私が都議1期目の当選をしたあとにおこなわれた市議補選(定数2)で市議会議員になりました。今回も今のところ定数2で行われる見込みです。北村さんの遺志を引き継ぎ、市政を前進させる決意を市議団それぞれが語りました。また、市政の課題もよくわかる報告で、とても勉強になりました。私も力を合わせてがんばります。

6月の都議選で3期目の都政に送り出していただきました
ねばりづよい市民運動の力があってこそ


 私もごあいさつさせていただきました。6月の都議選で3度都政に送り出していただき、改めて、この地域のねばりづよい市民運動の力があってこそと実感したことを話しました。保育園廃止・民営化反対の運動や中学校給食実現の運動など、本当にねばりづよく続けられています。たとえ保育園が廃止されても、子どもたちの成長を支えるために運動を続ける。中学校給食がスクールランチ方式になってしまっても、子どもたちのためのあたたかい給食をと運動を続ける。理不尽なことに対し、世代を超えて力をあわせる。時間がかかってもあきらめない…。こういう地域だからこそ、「生きづらい社会をかえよう」という訴えを受け止めてくれ、押し上げてくれたのだと思います。改めて市民のみなさんの運動に学ぶ選挙でした。

差別や分断のひどい言葉が吹き荒れた参院選
東久留米 吉良よし子さんの得票がトップ


 そして、参院選でも差別や分断のひどい言葉が吹き荒れるなかでも、吉良よし子参院議員(東京選挙区)をトップで押し上げた。比例代表は残念でしたが、次につながる大事な参院選だったと思います。

障害者医療費助成の拡充、補聴器補助の実施
公約実現へ全力で取り組みます


 そういう思いを話しつつ、障害者医療費助成の拡充、補聴器補助の実施という重点の公約について、全力でとりくむ決意を述べました。

質問や意見をいただいて交流
市民こそ政治を動かす


 質問や意見をいただき、交流しました。
 「補聴器補助の実現へあと一歩、という意味は?」という質問に、「東京都として、2026年度までに全区市町村で実施という目標をもったことは大きい」とお話ししました。
 「放課後等デイサービスと学校の連携を強化してほしい」「戦後80年というときに、9条の碑を地域につくりたい。地域から平和を広げたい」。どれも大事な質問・意見。しっかり受け止め取り組んでいきたいです。
 私は次の予定のため、最後まではいられませんでしたが、市政についての質問や意見もたくさん出されたようです。やはり、市民こそ政治を動かす。がんばります。

市政報告懇談会の様子
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村山順次郎市議(右)、かもしだ芳美市議
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# by hara-noriko | 2025-08-20 23:28 | 活動日誌 | Comments(0)

終戦・被爆80年 私の決意   

日本共産党清瀬市議団
恒例の終戦記念日街頭演説に私も参加


 8月15日、日本共産党清瀬市議団恒例の「終戦記念日街頭演説」に、宮本徹・前衆院議員と一緒に参加しました。佐々木あつ子市議、香川やすのり市議、穴見れいな市議が訴えたあと、私と宮本さんがスピーチしました。
 佐々木あつ子市議は、司会を務めながら、戦争で亡くなった方の6割が餓死、戦病死であったことに触れ、戦争を二度と起こしてはならない強い思いを。
 穴見れいな市議は、被爆2世としてこの夏改めて家族と自分を見つめ、平和と核兵器廃絶へ歩みを進めていく決意を。
 香川やすのり市議は、清瀬は非核宣言都市であることから、ガザやウクライナの状況にも触れ、反戦平和を心をこめて。
 そして、宮本徹・前衆院議員は、侵略戦争と植民地支配の誤りを繰り返さないために、事実を語り継いでいくこと、そして戦後がずっと続くようにアメリカいいなりから脱却することの必要性などを訴えました。
 以下、私の訴えを紹介します。

戦後80年 被爆80年
二度と戦争を起こさない


 きょうは、戦後80年、被爆80年、本当に節目の日です。改めて、みなさんと一緒に、二度と戦争を起こさない、だれも殺し・殺されることのない平和な社会を築いていきたいと思います。憲法9条をしっかり守って生かしていくこと。そして、日本は唯一の戦争被爆国ですから、一日も早く核兵器禁止条約を批准して核兵器を廃絶していく。その取り組みをみなさんとご一緒にすすめていきたい、その決意をまず最初に述べたいと思います。

石破首相 戦争への「反省」を口に
2021年以来、歴代首相が口にしなかった言葉

 きょう、石破茂首相が全国戦没者追悼式で追悼の言葉を述べている様子をテレビで見ました。そのなかで、2012年以来、歴代の首相が口にしなかった戦争への「反省」という言葉を口にされました。「反省」という言葉を2012年以来、歴代の首相がひとこともいわなくなっていた、このこと自体が本当に問題ですが、今回、石破首相が「反省」という言葉を追悼の言葉の中に盛り込んでいました。これは大事なことだ、と私は受け止めました。

何を反省するのか
反省してどうしていくのか


 ただ、同時に、何を反省するのか、反省してどうしていくのか、このことが問われていると思うんです。

国立ハンセン病資料館の「戦争とハンセン病」
この夏2回、展示を見てきました


 私はこの夏、国立ハンセン病資料館を2回訪ねました。いまちょうど、「戦争とハンセン病」という特別展示がおこなわれています(8月31日まで)。ハンセン病資料館としては、こうした展示は初めてだと聞きました。一度見ただけでは十分に把握しきれないところもあったので、もう一度行ってきました。
 ハンセン病資料館は、東京都東村山市青葉町にありますけれども、清瀬市竹丘と隣接していますから、清瀬駅からバスで行ける距離です。

差別され隔離され、人権が蹂躙され続けてきた
結婚したければ断種手術がおこなわれて…


 このハンセン病資料館で、常設展示と併せて見ていただくと、戦争の中で差別がどう広がっていったのか、このことがよくわかると思いました。私自身、知らないことがたくさんあって、もっと勉強しなければならないと反省させられました。
 ハンセン病はうつる病気ではないのに差別され、隔離され、ずっと人権が蹂躙(じゅうりん)され続けました。療養所では、結婚したければ子どもをつくらないように断種手術がおこなわれ、もし妊娠したらすぐに堕胎(だたい)させられる。そういうことがおこなわれていました。療養所の夫婦には、プライベートな安心できる場はまったくありませんでした。そういう人権侵害がおこなわれていたわけです。

植民地下 朝鮮の療養所では
懲罰のための断種手術や拷問が


 これだけでも胸が痛い。今回、ハンセン病資料館の特別展示で学んだことは、植民地下にあった療養所の過酷さです。台湾や朝鮮にも療養所があります。朝鮮の療養所では、結婚すると決めた夫婦には断種させることだけではなく、懲罰として断種手術をおこなう。こういうことがやられていたことが展示に書かれていました。さらに、断種手術をする手術台の写真も展示されていました。
 さらに、焼きごてを体に押し付けるなど、懲罰が非常にひどかった。拷問がおこなわれていた。植民地下の療養所では、日本の療養所以上に過酷な状況だったということが展示でよくわかりました。

ハンセン病に対する偏見・差別
それに加えて民族差別、思想統制も


 ハンセン病に対する偏見や差別だけではなくて、さらに民族差別もここにのっかって、本当に過酷な拷問や差別・偏見がずっと続いていた。そのことを知って胸が締め付けられました。
 戦争の中でこの差別がどんどん激しくなっていった。さらに、思想統制もおこなわれていた。たとえば、植民地下の療養所では、思想や信条・信仰とはまったく関係なく、神社を参拝するように強制するなど、さまざまな思想統制もおこなわれていたそうです。
 植民地下のこうした差別を、そのなかで戦争が拡大していった事実を、私たちみんなが学ばなければいけないことだ、と改めて思いました。

「反省」を口にするなら
植民地支配による侵略戦争を反省することが必要

 きょう、石破首相が戦争の「反省」を口にしましたけれども、植民地支配による侵略戦争を反省する立場をしっかりと表明することが求められているのではないか、と思いました。
 戦争というのは、差別から始まり、差別を利用して拡大してすすんでいく。この事実がハンセン病資料館の特別展示にもあらわれている、と思いました。
 人権を侵害する。一人ひとりの人生を奪っていく。こういう戦争は二度と起こさない。その決意を、きょう8月15日にみなさんとともに新たにしたいと思います。みなさん、戦争のない社会をご一緒につくっていきましょう。こころから呼びかけたいと思います。

戦争への道を許さない
差別を許さない


 さきほど、市議のみなさんからもお話があったとおり、7月におこなわれた参院選挙では、外国人を差別する排外主義、本当にひどい言葉が吹き荒れる状況になりました。私たちは、それは絶対に許さない立場でみなさんと一緒に声をあげました。
 改めて、戦争への道を許さない、差別を許さない、このことをみなさんと共有していきたいと思います。

憲法9条を守る
日本だけではなく世界の平和を守るためにも


 最後に私は、憲法9条を守ることについて、ひとこと訴えます。
 憲法9条を守り生かす。このことがいま本当に求められていると思っています。日本の平和を守るということだけではありません。世界の平和を守るためにも憲法9条を守り生かすことが重要だと思います。
 9条の冒頭には、「国際平和を誠実に希求し」という立場が明確に書かれています。二度と戦争を起こさない。どこの国にいる人たちも戦争に巻き込まれない。そういう社会をつくっていく。そのためにも、憲法9条がうたっている内容を世界に広げていくことが今ほど求められているときはないと思います。

憲法9条を守る立場で国際平和を求める
政府はこの立場を表明すべきです


 ガザの状況を見ても、子どもたちや市民のみなさんが命を奪われている状況が変えられていません。日本政府も、一日も早くパレスチナの国家承認をおこない、憲法9条を守り生かす立場で、国際平和をしっかり求めていく、そういうことを表明すべきだと強く思います。

反戦平和を貫いて103年
この立場を一歩も譲らずみなさんと一緒に行動し続けます

 日本の平和、みなさんの平和を守り、世界中みなさんの平和を守っていく立場に立つことが今ほど求められているときはない。そのことを心から訴えたいと思います。
 日本共産党は、103年の歴史をもち、反戦平和を貫いて、みなさんと一緒に取り組んできた政党です。これからもこの立場を一歩も譲らず、みなさんと一緒に行動する、その決意を申し上げまして、私の訴えといたします。ありがとうございました。

日本共産党清瀬市議団の終戦記念日街頭演説
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佐々木あつ子市議
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穴見れいな市議
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香川やすのり市議
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宮本徹・前衆院議員
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原のり子
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# by hara-noriko | 2025-08-16 20:45 | 活動日誌 | Comments(0)