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公立保育園の存続を求める請願に賛成   

 日本共産党市議団を代表して、28請願第5号「公立保育園の存続を求める請願」、ならびに、28請願第10号「公立保育園をこれ以上減らさないことを求める請願」は、採択すべきとの立場から討論を行いました。
請願の趣旨は
 今議会直前、「東久留米市保育サービスの施設整備・運営及び提供体制に関する実施計画」が発表されました。そのため、請願では実施計画については言及されていません。しかし、公立保育園存続の必要性について訴えている中身は、そのまま、公立保育園民間化という名の公立保育園廃止に対する反論となっているといえます。請願第5号の請願項目は、「さいわい保育園民営化後、公設公営の保育園は市内でたったの5園となってしまいます。これ以上、長年培われて地域に根付いた伝統ある公立保育園を民営化や廃園をしないでください」とのべています。請願第10号は、「公立保育園をこれ以上減らさないことを求めます」とあります。その点をふまえ、見解を述べます。
公立保育園廃止計画の危うさ
 この実施計画は、1ページで述べられているように、「平成29年度末までに向けた待機児童解消策を計画的に進めるとともに、施設の老朽化が進んでいる市立保育園の当面の方向性を示す」とある通り、2つの柱になっています。待機児解消は喫緊の課題であり、一日も早い解決が求められています。その点において、2年間で312名の待機児解消策を示したことについて、否定するものではもちろんありません。しかし、この内容をみると、確実に進むのかどうか、不確定要素も大きいことがわかります。
 さいわい保育園民営化でも、応募してきた事業者は2つの法人だけでした。その前のみなみ保育園でも、応募してきた法人に問題があり対象から外さざるをえなくなったり、1位で選定された法人が辞退したりと問題が続出しました。果たして今後、民間保育園が参入するとしても、良質な事業者がどれだけ手をあげられるのか、予測がつきません。また、保育士不足が深刻になっているなか、保育園としての運営ができなくなっているケースも出てきており、社会問題化しています。
 このような状況であるにもかかわらず、この計画が進めば、104名のしんかわ保育園を廃止しても大丈夫だと判断して、廃止を打ち出したこと、そしてしんかわだけではなくすべての公立保育園を廃止するとしたことに大きな問題があります。
潜在的な待機児についての考慮がない
 第一に、潜在的な待機児がさらにいることについての考慮がありません。今後の推移がどうなるかわからないのに、先に公立保育園廃止を決めてしまうというのは問題です。
保育の質が軽視され、公立保育園の役割について評価・検証がない
 第二に、保育の質の担保が軽んじられています。待機児解消は、安心して預けられる保育園を増やす、ということでなければなりません。そのためには、今ある公立保育園含め認可保育園を維持・運営していくことを軸にすべきです。
 保育の質とも重なりますが、東久留米の公立保育園が果たしている役割についての評価・検証が全くないまま提案されています。公立保育園を中心とした、障害児保育審査会の役割は今後ますます重要です。手立てがとくに必要だと判断した子どもへの保育が集団的・専門的に検討されています。一方で、私立ではどのような対応を各園が行なっているか、これから把握するといいます。こうしたことも明確になっていないのに、公立保育園廃止をうちだし、さらに、私立保育園への新たな補助を検討するというのは大きな疑問です。
安定的に運営できるのか
 第三に、財政効率が最優先になっています。つまり、老朽化している公立保育園を建て替えなくてもすむように、市全体の保育を民間化していき、数合わせで公立を廃止していくということです。公立にはお金がかかっていることをよく問題にされますが、もとはといえば、国が公立保育園に対する負担を一般財源化したり、東京都は都負担を廃止するなど、公立保育園に対する補助を削ってきています。そのため、自治体がその分をカバーせざるをえなくなっています。
 さらに、公立と民間では人件費が大きく異なります。公立では、保育士の勤続年数が18.8年、公設民営では9.6年、私立は8.7年です。これは、公立が安定的に保育を提供できることを表しているといえます。安定的に運営できる公立保育園を市内の要所要所に配置されていることが、保育全体の質を後退させないためにどうしても必要です。
 同時に、この勤続年数の差は、民間保育園においては、保育士が定着しにくいという課題もあることがわかります。そこには、今、社会問題化している保育士の給与の低さがあると思われます。国家資格でもあり、高い専門性が求められる仕事であるにもかかわらず、保育士の平均給与は21万6000円という低さです。経営が厳しく給与を上げることができない、と保育園を運営している法人などからも悲鳴があがっています。国会では、野党5党で保育士の処遇改善について議員提案を提出しています。
公立保育園の維持・拡充をしながら、待機児解消策を進めるべきです
 子どもの貧困問題、児童虐待問題など深刻な問題が多くあるなか、セーフティーネット機能を果たす公立保育園の維持・拡充をしながら、待機児解消策を進めるべきと考え、公立保育園民間化計画は白紙にし、保育のあり方については市民参加の懇談会をつくり協議をしていくことを求めます。
しんかわ保育園廃止計画は白紙に戻すことを求める
 次に、しんかわ保育園にかかわって3点意見を述べます。
ひとつは、今議会、ずっと指摘し続けて来た、行政の手続き問題です。入園申し込み時点では、廃止することになっていないが、入園後に廃止する園だということになっている、虚偽の説明を行ったということにならないのか、行政として問題はないか、という問題は何も解決していません。
 二つめは、しんかわ保育園の地盤沈下問題です。老朽化を最大の理由にして廃止しようというのに、専門的な調査もないままというのはまったく納得できません。保護者・市民の不安ばかりが大きくなります。早急に調査すべきであり、少なくともその間、廃止計画はストップすべきです。
 三つめは、40年の歴史をもち、地域に根差し、地域の子育て支援の拠点になっている点です。東久留米の保育園は、公立私立にかかわらず、地域活動事業や園庭開放などに積極的にとりくんでいます。しんかわ保育園もそのひとつです。とくに、園庭やプールのない認可外保育園などの子どもたちの大切な場所にもなっていたり、地域の親子連れが安心して遊びに来る場所になっています。園児と交流したり、保育士さんに相談することもできます。そういう場所を減らしてはいけないいのではないでしょうか。
 しんかわ保育園の廃止計画は白紙に戻すことを強く求めます。
まえさわ保育園の給食調理業務委託に反対
 最後に、まえさわ保育園の給食調理業務委託問題です。突然の決定、そして今年の10月から実施ということで保護者に不安が広がっています。赤ちゃんから在籍している保育園での給食は命にかかわります。アレルギー対応が必要な保護者は、「直営の給食で、調理員さんが子どものことをよくわかっているなかでていねいに対応してくれている。この関係が変わってしまうことはとても不安」という声もあがっています。本来、保育園の給食は委託すべきではないと考え、共産党市議団は反対します。保護者からは、賛成か反対かよりも、時間をかけてきちんと話し合いや検討をさせてほしいとの声があがっています。当然です。まず、この声に応えてていねいに対応することを強く求めます。

 以上の意見を述べ、両請願の採択を主張します。

採決の結果は、不採択。
両請願とも、【賛成】共産・市民自治・社民
      【反対】自民・公明・民主・久留米・維新

桜咲く黒目川遊歩道
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by hara-noriko | 2016-03-31 23:55 | 市政報告 | Comments(0)

「請願の採択を」 私の討論   

さいわい保育園の引き継ぎについての請願をめぐり
 さいわい保育園の引き継ぎについての請願が、なぜ不採択になってしまうのか…。理解に苦しみます。残念ながら、この請願に反対の立場をとる人たちからの討論がなく…。以下は、私が行なった討論です。

 私は、日本共産党市議団を代表して、28請願第4号「さいわい保育園在園児の他公立園への転園希望を保障することを求める請願」、同第6号「子どもへの激変緩和に配慮し、保護者の意見を最大限取り入れた現さいわい保育園の保育を継承するための的確な引き継ぎが行われることを求める請願」について、採択すべきとの立場から討論を行います。
2つの請願は最低限の願い
 さいわい保育園民営化について、最後まで保護者の合意が得られることのないまま、引き継ぎが始まろうとしています。このふたつの請願は、どのような状況でも子どもたちの保育を受ける権利が保障されるように、最低限のことを求めています。
 第4号では、さいわい保育園から他園への転園を希望した場合、どの子どもにも公平に対応するよう求めています。請願でも指摘されているように、兄弟関係への配慮や一人ひとりの子どもの状況に応じた対応は当然のことです。
公募要要項にも記されていること
 また、第6号では、子どもへの激変緩和に配慮すること、そのためにも保護者の意見を受け止めてほしい、そして、公募要項で明確に位置づけられている保育の継承をきちんと行ってほしい、と求めています。公募要項の10ページには次のように記されています。  「保育内容の継承及び向上 保護者の意見や要望等を取り入れながら、移管前のさいわい保育園での保育内容を可能な限り継承しつつ、質の維持・向上を図って下さい。また、保護者に対して保育の説明や報告等を行い、意思の疎通を図ってください」
一致して採択すべきものです
 保護者が求めているのは、まさにこのことです。保育園の民営化では、ある日を境に、保育士が入れ替わり、場所も変わります。信頼していた大人がそばにいなくなることの子どもに与える影響の大きさは、これまでの民営化ですでに明らかになっています。激変緩和に最大限の配慮をすることは、民営化に賛成か反対かではなく、当然行わなければならないことです。いよいよ引き継ぎに入ろうとしている今、この請願は一致して採択となることを訴えます。
行政のあり方が問われている
 さて、予算特別委員会において、引き継ぎ業務委託890万円の内訳について確認しましたが、市は事業者と調整して公募要項よりも上乗せをしていることがわかりました。公募要項では、4月から12月までの引き継ぎは「施設長予定者または主任保育士予定者」、つまり一人としていますが、二人分での予算計上になっています。また、1月からの合同保育では、内訳書によると、園長・主任・担任・看護師が週5日となっていますが、年長さんは卒園するのですから、担任5人分での計上は4人分の間違いではないでしょうか。さらに、2月から栄養士週5日、3月は保育士をさらに3人ふやすとしています。3月には、毎日、12人もの大人がふえることになり、果たして落ち着いた引き継ぎになるのでしょうか。
 担当課が出した資料にも、「整備・運営事業者と調整したうえで、公募要項の条件に上乗せした上記の体制で業務委託する際の必要な費用を28年度当初予算に計上した」と書かれており、現在のさいわい保育園現場との話し合いは十分に行なわれているのか疑問です。子どものために引き継ぎをするのですから、現在のさいわい保育園現場との調整をおこない、必要な見直しをすべきです。
 また、公募要項を事業者と相談すれば変更できるということは、行政の仕事として問題はないのか、責任ある回答を求めましたが回答はありませんでした。行政の在り方が問われています。この問題は何も解決されていないことを指摘し、責任ある対応を引き続き求めていきます。

 以上の意見を述べ、両請願に賛成いたします。

採決結果は、両請願とも不採択。
請願第4号 【賛成】共産・市民自治
      【反対】自民・公明・民主・久留米・維新・社民
請願第6号 【賛成】共産・市民自治・久留米・社民
      【反対】自民・公明・民主・維新

モズ(市内)
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by hara-noriko | 2016-03-30 22:35 | 市政報告 | Comments(0)

3月議会の日程決まる   

 2月25日、議会運営委員会で3月議会の日程が決まりました。ぜひ、傍聴にいらしてください。

3月3日(木)  本会議 市長の施政方針演説、議案上程、行政報告など
  7日(月)  本会議 総括代表質問(自民・公明・共産・民主・市民)
  8日(火)  本会議 一般質問
  9日(水)  本会議 一般質問
  10日(木)  本会議 一般質問
  11日(金)  本会議 一般質問
  15日(火)  午前 文教委員会  午後 総務委員会
  16日(水)  午前 建設委員会  午後 厚生委員会
  17日(木)  予算特別委員会(補正予算)
  18日(金)  予算特別委員会(当初予算)
  22日(火)  予算特別委員会(当初予算)
  23日(水)  予算特別委員会(当初予算)
  24日(木)  予算特別委員会(当初予算)
  28日(月)  本会議 討論・採決

 ★すべて、市役所3階です。時間は、午前9時半~、午後1時~。
 ★傍聴は簡単。氏名などをカードに書いて、入室します。
  途中の入退室もできます。
 ★本会議は、数日後にインターネット録画放映されます。
 ★3日の施政方針演説は、午前9時半に開会してすぐにおこなわれます。また、その施政方針に対する総括代表質問は7日、共産党は永田まさ子議員がおこないます。

さいわい保育園民営化 市長の行政報告を求める
 先日のブログでも書きましたが、さいわい保育園民営化について市長が行政報告を行うべきである、と議案説明会で求めました。その件について、篠原重信議員(共産党)から、どのように検討されたのか質問。副市長は、「東京都の福祉インフラ整備事業によって、決定した法人も東京都がプレス発表しており、市として行う必要がない」との答弁。篠原議員は、市が保育園民営化を実施するという判断をして、主体的にすすめている大きな課題、市民に向けて市として報告すべきだ。納得できないと指摘。白石玲子議員(市民)も、到底納得できない、と追及しました。
市が主体の事業でなぜ報告しないのか
 もともと市の民営化方針のもと行われている事業。公募要項にも「保育の継承」を位置付け、選定は市が行なって候補事業者を決め、それを受けて東京都が正式決定しています。東京都の事業を活用していても、さいわい保育園民営化自体は、市が主体の事業なのです。それを報告しないとは…。理解に苦しみます。
 しかも…市長が一言も発言しないことにも驚きました。自分が発言するほどの重要な案件ではないと考えているのでしょうか…。3月議会でしっかり議論しなければと思いました。

ジョウビタキ(黒目川)
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by hara-noriko | 2016-02-25 23:51 | 市政報告 | Comments(2)

市民に負担を強いる市政でいいのか   

 9月議会は、あと1日となりました。今、最終日(9月17日)の討論原稿をつくりはじめているところですが、この議会をふりかえると、「市民負担強化議会」とも言いたくなる内容だったとつくづく思います。
弱い立場の人にしわ寄せする流れをくい止めたい
 保育料・学童保育料の値上げ(来年4月~)、家庭ごみ有料化をアンケート調査の上平成32年度までに実施予定、障害者手当や難病福祉手当の切り下げを来年度に実施予定、ひとり親住宅手当の切り下げを来年度実施予定、など…。
 今回、議案が通れば値上げ確定になるのは、保育料と学童保育料です。それ以外は、今議会では決まりません。市民のくらしを支えるべき自治体が、真っ先に弱い立場の市民の方にしわ寄せをしようというこの流れを変えるために、とりくみを強めたいと思います。
さいわい保育園民営化 凍結求める署名が1万8284人も
 今議会、一般質問・厚生委員会・予算特別委員会を通じて、さまざまな問題にとりくみましたが、とくに、今月から事業者選定を強行しようとしている、さいわい保育園民営化の問題はすべての場面で質問しました。さいわい保育園の保護者のみなさんは、「必要とされる公立保育園の民営化計画を凍結し、早急に待機児問題解消を求める請願」を提出されました。この署名数はなんと6028名分! これまでにも2回の請願署名にとりくまれていて、今回も含めたその合計数は、1万8284名分にもなります。この重みは大変なものです。さすがの市長も、その重みを受け止める趣旨の発言をしました。
保護者の意見をなんらかの形でとりあげるようにしたい、と答弁
 ところが、今回の民営化では、事業者選定委員会に、東京都と協議した結果、保護者を入れないとしたことを市は明らかにしました。みなみ保育園民営化では、選定委員会に保護者が2人入りました。市も、6月議会では「みなみ保育園の選定委員会の構成も参考に考えている」と答弁していたのです。ところが、まったく話がちがう、という状況になりました。これでは、市がどんなに保護者に民営化を理解してほしい、説明させてほしい、といっても通らないのではないでしょうか。予算特別委員会の質疑のなかで、保護者の意見をなんらかの形でとりあげるようにしたい、という答弁がありました。
市も矛盾を認める
 また、今年度入園した子どもたちは、現在のさいわい保育園に卒園までいることはできません。昨年度入園の子どもたちには保障されていますが。クラスのなかで子どもたちに不平等がある状況になっているのです。予算特別委員会で、ようやく市が、「27年度入園の2,3歳児が入ったクラスでは、矛盾がある」と発言しました。その矛盾を解決することを強く求めました。
 これらは、請願や要望書など、保護者のみなさんのねばりづよいとりくみの力によるものです。子どもたちに激変を強いる民営化はしないでほしい。でも市が強行するなかで、どうしたら子どもたちを守れるのか、真剣に考えとりくんでいる保護者のみなさんは本当にすごい…本当に学ばされます。私も、できることをしていきたいと改めて思っています。

キアゲハ
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by hara-noriko | 2015-09-13 01:17 | 市政報告 | Comments(0)

東久留米市民大集会に参加しました   

「戦争法案許さない」の発言相次ぐ
 6月30日、東久留米市民大集会がありました。みんなの願いや思いをもちより、交流し、共有する大事な恒例行事です。発言したのは10名の方。平和と憲法を守るとりくみ・子どもと教育・社会保障・建設労働者・業者・女性分野などなど。
 今回は、とくに戦争法案を許さない、との発言がつづき、改めてその気持ちを確認しあう場となりました。
「さいわい保育園の民営化ストップ」の声が
 同時に、市内の焦点となっている問題についても大事な発言がありました。
 さいわい保育園の近隣に住んでいる方から、「子どもと保護者をおきざりにして民営化がすすめられようとしている」「住民としても心配な点を質問もしたが、冷たい回答しか戻ってこない」「ストップをかけるため、住民としてもがんばりたい」との発言がありました。
上の原の土地利用構想計画についても
 また、上の原の土地利用構想計画についても、「開発に反対ではなく、新たな道路を建設せずに、市民のくらしと環境を大事にした計画にしていくべき。とりくみを強めたい」との発言もありました。
 世代や地域をこえて、一緒に考えあういいきっかけになりました。共産党市議団から、永田まさ子議員、村山順次郎議員、私が参加しました。

蜘蛛の巣に落ちた雨粒
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by hara-noriko | 2015-07-02 23:54 | 活動日誌 | Comments(4)

さいわい保育園の民営化は検討し直すべきです   

 12月議会が終わりました。22日の本会議ですべての議案と請願の採決が行われました。
「公立さいわい保育園の存続を求める請願」は共産党だけが賛成
 8828名の署名が添えられた「公立さいわい保育園の存続を求める請願」は、共産党市議団の4人のみの賛成で不採択となりました。本当に残念です…。
市の進め方に問題があることが明らかに
 ただ、市の進め方に大きな問題があることが明らかになり、他の議員からもその改善を求める意見が出されたことは重要です。保護者のみなさんのとりくみの力です。本来、進め方に問題があるのであれば、ここはいったん立ち止まって検討し直すべきです。市の進め方に問題はあるが、さいわい保育園民営化はすすめてもいい、というのは成り立たないのではないでしょうか。やはり、ここからが大事、と改めて実感しています。以下、保育園民営化に関わる請願に対する、共産党市議団を代表しての私の討論(意見表明)です。

【請願に賛成する私の討論】
 今議会には、8828名もの署名を添えて、「公立さいわい保育園の存続を求める請願」が提出されました。この重みを議会も行政も受けとめる必要があると考えます。
 10月19日、市は保護者に相談もなく、一方的に「さいわい保育園民営化に関する説明会」を設定し、開催を強行しました。しかし、実質的な説明はできませんでした。にもかかわらず、「必要な説明はできた」と議会で答弁し、一方的な開催についての反省が示されることもありませんでした。さらに、市の広報にさいわい保育園民営化計画を載せ、保育園入所申込の場合は、さいわい保育園民営化を認めなければ申し込みができないとも感じ取れる、確認票へのチェックを求めています。こうしたなかで、行政との信頼関係は崩れ、このような民営化の進め方はおかしい、という声が広がっているのだと考えます。
保護者との約束を一方的に反故(ほご)にすることが許されるのか
 さらに市は、25年度26年度入所の人たちに、文書をもって、さいわい保育園民営化計画はあるが、希望すれば卒園までさいわいでの保育を受けられると約束していましたが、ここで29年4月に民営化するとのスケジュールを決めたので、同意を得て新園に移行してもらうと説明。そうなると、現1歳児、2歳児クラスの子どもたちは、さいわい保育園での卒園ができないということになります。行政は、「同意してもらえるよう努力する」といいますが、いったん交わした約束を、行政の都合で一方的に反故(ほご)にすることが許されるのでしょうか。
 これまで全国各地で、保育園民営化問題での裁判が行われてきましたが、保育所選択権や保育を継続して受ける権利についてもひとつの争点になっています。これまでの判例では、保護者の選択権や保育を継続して受ける権利を認めつつも、民営化については自治体の裁量の範囲であり、民営化により保育を受け続けることが阻害されるとまではいえない。むしろ問題なのは、十分な引き継ぎが行われない場合として、大阪の大東市では一部勝訴もしています。しかし、今回のわが市の場合は、市自らの文書で、希望すればさいわい保育園での保育を受けられると明記し、入所決定もされているのです。それを反故にすることが果たして、自治体の裁量の範囲、と言い切れるとは思えません。
市は説明責任を果たしていない
 また、新園への移行に同意できない場合どうするのか、と聞いても答はありませんでした。そんな無責任なことがあるでしょうか。法的な面も含め、市は、冷静、適切な対応をすべきであると強く指摘します。
 そして、「さいわい保育園の民営化の理由や決定過程を明らかにするために説明責任を果たしてほしい」(請願第71号)という、保護者のあたりまえの願いすら十分に受け止められていません。保護者が、なぜ、自分の園が民営化の対象になったのか、と考えることは当然であり、市は説明責任があります。にもかかわらず、今回、さいわい保育園の保護者の方々が行なった開示請求を「漠然とした開示請求」であると断じ、行政側が対応するのに苦労していると主張しているのは、私は大きな問題があると感じます。実際には、保護者はかなり具体的に開示請求をしていますし、量は多いにしても、民営化を進めている以上は、行政側としてはあって当然の資料だと考えられます。
 民営化するということは、保育士が入れ替わり、保育の方針も変わるという大変な激変です。その影響を受けるのは子どもたちです。厳しく説明責任が問われるのは当然であり、説明できないのならその方針には無理があるということなのです。
民営化を急ぐ必要はありません
 市が、さいわい保育園民営化を急ぐ理由として、「都有地活用による地域の福祉インフラ整備事業」の年限が迫っていることをあげていました。しかし、ここにきて、東京都はこの事業を大幅に延長し、37年度までとなりました。急ぐ必要はまったくありません。いったん立ち止まり、十分に時間をかけ検討しなおすべきです。
検証なしにすすめられている民営化計画
 我が市の民営化についての大きな問題は、検証なしにすすめているということです。
 市が自ら策定した、保育園民営化計画の再々改訂版では、7ページに、民営化後の市の対応として、(1)運営状況の把握と改善指導、という項目をたて、次のように記しています。「民営化後も保育実施者としての市の責任は変わらない。事業者に対して、提起に報告を求めるほか、実地調査などを行い、運営状況を把握し、必要に応じて指導助言、または改善を指示する。また、移行後、一定の期間、保護者、市、事業者の三者による意見交換の場を設け、保護者と園において問題が生じた場合には、その場において解決に努力する」。
 しかし、みなみ保育園の民営化について、四月以降の引き継ぎ連絡会の会議録は法人が主体なので提出できない、といいます。法人と相談することさえ、行ないません。厚生委員会の議論において、栄養士が不在の期間が1カ月ほどあったこと、保育士の入れ替わりについて何人あったかについて市は把握していないこともわかりました。しかし、フォロー体制はあったので問題ないとしています。実際のところを把握していないのに、どうして問題がないといえるのでしょう。改めて、市としての検証が必要であることは明らかではないでしょうか。民営化に対する立場は違っても、市としての検証はきちんと行うことは当然であり、請願第75号「みなみ保育園の民営化について、検証を行うことを求める請願」は、今議会こそ、採択すべきであると主張します。
「保育の質」という宝
 8828名もの思いが詰まった請願第62号は、最後にこう述べています。「44年間積み重ねてきた経験と知識と信頼と実績に基づく保育の質という宝を、将来の東久留米市で育つ子どもたちに残していきたいのです。これこそが、本当に守るべき東久留米市民の財産ではないでしょうか」
 民間保育園と比較してこちらの方がいいとか、公立ならなんでも優れている、というようなことをいっているのではなく、一朝一夕にはできない保育の営みとその重要性を述べているのです。
子育てのセーフティーネットとしての役割をより発揮してもらうことが大事
 今、子育てがしづらいといわれる社会状況のなかで、安心して子育てできる、子どもが育つ、環境を守っていくことが大切です。これだけ愛されている保育園をなくすのでなく、大事にしていくことこそ、重要な子育て支援ではないでしょうか。無理な民営化を強行するのでなく、待機児解消は、「都有地活用の地域の福祉インフラ整備事業」などを活用して、保育園を誘致・増設すべきです。
 また、東久留米の公立保育園を中心とした、障害児や特別の手立てが必要な子どもへの支援の仕組みはとても貴重です。そうした保育を必要とする子どもたちが、新制度のもとでも、必ず保育を受けられるように、より充実させていくことが必要です。これ以上、公立保育園を減らさず、地域の子育てのセーフティーネットとしての役割をより発揮してもらうことが大事ではないでしょうか。
 よって、採択を主張します。

東久留米駅西口から見た富士山
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by hara-noriko | 2014-12-24 00:51 | 市政報告 | Comments(0)

さいわい保育園の民営化をめぐり質疑   

 5日、市議会本会議で一般質問を行ないました。まもなく、インターネット録画放映で見ることができますが、保育園民営化問題は11日の厚生委員会で引き続き議論することになるので、取り急ぎ、報告します。
行政としてやってはならないこと
 (1)先日、このブログで報告した行政報告での質問のつづきです。
 今年度入園の方に対し、民営化の予定はあるが、希望すれば卒園するまでさいわい保育園で保育を受けることができる、と文書をもって説明していたにもかかわらず、スケジュールが決まったので、同意をもって新園に移ってもらう、という問題について。契約違反であり、行政としてやってはならない、ありえないこと。「同意してもらえるよう努力する」と行政側は答弁しますが、努力するとかしないとか、という次元の問題ではない。少なくとも、スケジュール変更をすべきである。…など、一定のやりとりをしましたが、平行線のため、行政側に問題を整理して、厚生委員会できちんと答弁することを求めました。
 市が、どのような見解を述べるのか、注目されます。
人の心に土足でふみこむようなことはやめるべきです
 (2)さいわい保育園に入園希望を出す場合、民営化に同意しなければ入れないともとれる確認票は、人の心に土足でふみこみ、精神的に圧力を加えるもの。とりやめるべきだと主張しました。厚生委員会で議論します。
民営化の検証がきちんとおこなわれていません
 (3)こうした問題が次々とでてくるのは、根本に、民営化の検証をきちんと行なっていないことがある。みなみ保育園の引き継ぎ連絡会の会議録を提出するよう求めました。
 担当課長は「4月以降は、主体が法人なので、それ以前のものなら出せる」とのこと。しかし…引き継ぎは市が入って行なっているものであり、4月以降のものも出せるように調整すべきではないか、と私は思います。厚生委員会で議論していきます。

ジョウビタキのメス(黒目川)
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by hara-noriko | 2014-12-08 01:54 | 市政報告 | Comments(5)

さいわい保育園民営化で入園者との約束を破る   

 12月議会初日(12月3日)、行政報告がありました。共産党市議団として、いくつか質疑を行ないました。
 私は、さいわい保育園民営化問題についての報告について、質問しました。このなかから、いくつか報告します。
 (1)このブログでもお伝えしましたが、市が保護者に相談もなく一方的に設定した、さいわい保育園民営化の市民説明会は、市の強行な姿勢への疑問や反対の声のなか、民営化計画の実質的な説明は行われませんでした。ところが、あたかも説明会は、たくさんの参加できちんと行なわれたかのように受け取れる報告でした。「実際に説明に入れなかったが、市はどう評価しているのか?」と聞くと、「必要な説明はできたと考えている」との部長答弁…。どうしてそんなことが言えるのか…。
 (2)2014年度入園の人は、卒園するまで公立さいわい保育園に在籍できる、と文書にも明記され、そのうえで入園しています。ところが、今回発表されたスケジュールでは、2歳児、1歳児は、途中で保育園を変わることになります。まったく話しが違う。どういうことなのか、と聞くと、「民営化スケジュールが決まっていないときの説明であり、今はスケジュールが決まったので、それにそって同意のもとに新園に移行してもらう」と。スケジュールが決まったから、入園のときの約束を反故(ほご)にされる。そんなことがあっていいのでしょうか。「重大問題であり、契約違反では」と指摘しました。
 あくまで、行政報告の質疑は、報告の範囲で事実関係を確認するなど、制約があります。私は、これらの質疑をもとに、5日の一般質問で中身について質問する予定です。

黒目川の朝霧
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by hara-noriko | 2014-12-04 00:24 | 市政報告 | Comments(0)

一方的な保育園民営化実施スケジュール発表   

「広報ひがしくるめ」11月1日号で
 11月1日付、市の「広報ひがしくるめ」に、「市立保育園の民営化実施計画を改定しました」と題した記事が掲載されました。そこには、さいわい保育園の民営化実施スケジュールが示されています。先日の市が設定した一方的な「市民説明会」では、具体的な説明に入れていません。
保護者の声を切り捨てる
 当然、保護者の合意もありません。しかも、保護者の方々は、説明会は成立していないのだから広報に載せないでほしい、万が一載せる場合でも、説明会では説明ができなかったことを明記してほしい、と要請していたのです。広報の記事では、説明会について一言も触れていません。
 「市民説明会」は、広報に載せて周知されています。そして、その後にさいわい保育園民営化スケジュールの記事を出すということは、普通は、「ちゃんと説明会をやって理解がされたからスケジュールを発表したんだな」と受け取られると思います。こういうやり方は本当に問題だと思います。
市民合意のない進め方に強く抗議する
 市は、市として計画は決めたのだから発表した、ホームページにもあらかじめ載せている、と考えているのかもしれません。では、なんのための「説明会」なのか? そこで、出た意見にはどう対応するのか?…市民参加、市民合意のない進め方に強く抗議します。

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カワセミ(黒目川)
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by hara-noriko | 2014-11-01 00:43 | 市政報告 | Comments(2)