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福祉の現場で働くみなさんと学習会   

東京 高齢者福祉の現状と課題
 7月30日、福祉の現場で働くみなさんの学習会に呼んでいただき、「東京都の高齢者福祉の現状と課題について」というテーマで報告し、意見交流をしました。高齢者や障害者の施設などで働くみなさんの前で話すのは、本当に緊張…。でも、自分自身、準備をするなかでとても勉強になりました。

高齢者がふえている東京
そのテンポに施策が間に合っていない
 石原元知事が、「何がぜいたくかといえばまず福祉」といって、老人医療費助成や老人福祉手当の廃止、シルバーパスの全面有料化を進めたこと。そうしたなかで、高齢者一人当たりの老人福祉費が、全都道府県で1位から30位にまで低下したこと。現在は7位にまで回復してきているとはいえ、高齢者人口がふえている東京都のテンポからいったら間に合っていないこと。…小池知事は超高齢社会への対応を重点においているが、「見える化改革」では要介護にならない人をどれだけふやすかということに重きを置き、特養ホームの待機者は3万人なのに整備目標は2025年度までにその半分、となっていること…。

気兼ねなく支援が受けられる
自分らしく過ごせる
 私は、高齢者の方々が元気に活躍してくださる場をつくっていくことはとても重要だと思っています。でも同時に、誰もが介護が必要になったり、病気になることはありうることです。そんなときにも、気兼ねなく支援を受けられ、自分らしく過ごせるようにしていくことも、とても大事だと思います。東京都の福祉をどうしていくのか、本当に大事なときにきていると実感です。

現場からの意見は…
 現場のみなさんの意見は本当にすばらしく、学ぶことばかりでした。
 ◆補聴器補助のことをとりくんでいるのはとてもいい。90代で亡くなった父も高くてローンで買い、調整も時間がかかった。でも、合ってくると元気になり、外出もするようになった。家族も大声を出して、まわりから「虐待しているのか」と誤解されることもなくなり、本当によかった。ぜひ補助をすすめてほしい。
 ◆今の政治は、同じ人間だ、という意識が欠けている。障害者も高齢者も人として尊重され、活躍の場があることが重要。
 ◆東京都の施策は元気な人中心では。役に立たない人はいらないという発想ではないかと心配。
 ◆人手が足りないと、高齢者のためにレクリエーションができなくなる。歌ったり、絵をかいたり、という場をつくっていくことが大事。働いている人にとっても、音楽があるような職場、というのは大事。そういう職場にしたいと思って組合もつくった。
 ◆特別養護老人ホームも重度の人がふえていて、90代をこえて入ってくる人もいる。虐待をするかしないか、実は紙一重ではないか。
 ◆ちゃんと給料があがっていくこと、それがよい介護にもつながる。時給も1500円にしてほしい。パートさんもやっていることは正規と変わらない。介護は続けることにより力もつくし、続けられるだけの給料が必要。
 ◆最低限の生活環境で過ごす入所者…国の基準が低すぎる。
 ◆福祉の現場は、人間と人間の仕事なので、人がそろわないとできない。
 ◆人が定着しない。
 ◆介護福祉士や社会福祉士などの仕事の重要性が、社会的に認知されるよう運動してきた。もっと広げていきたい。

「人として尊厳が守られているか」に立ち返って
 たくさんのご意見…書ききれませんが、大事だと思ったのは、「考え方」です。どんな施策をすすめるにしても、どういう「考え方」なのか。だれもが人としての尊厳、人権を守られているか。絶えず、そこに立ち返って考えることの大事さを実感しました。
 来年は都知事選もあります。東京の福祉の前進へ、知恵を出し合ってすすめたいと決意しています。

ハグロトンボ
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by hara-noriko | 2019-08-01 23:24 | 活動日誌 | Comments(0)

子ども期の貧困めぐり議会内学習会開く   

各会派によびかけて
 6月28日、日本共産党都議団主催の議会内学習会をおこないました。各会派、全議員のみなさんによびかけました。タイトルは「日本における子ども期の貧困~国連こどもの権利委員会へのNGO団体報告書学習会」。講師は、子どもの権利条約市民・NGO報告書をつくる会事務局長の世取山洋介(よとりやま・ようすけ)さん。

一緒に考えあうのはとても大事
 学習会には他会派からも参加してくださいました。もとより、主義主張は違いますが、だからこそ、大事な問題を一緒に考えあうというのはとても大事だと思います。とくに、子ども期の貧困問題は共通の重要なテーマ。こういう機会が持てて本当によかったと思います。

久しぶりに世取山先生のお話を聞いて
 世取山先生のお話を、久しぶりに聞くことができ、とてもうれしかったです。以前、子どもの権利条例をつくりたいと市民のみなさんととりくんでいて、国連からの勧告についての学習会に参加したり、東久留米の教育を考える会主催の学習会に講師として来てくださったり。今日のお話しも本当によかったです。市民からの報告書の大事さがよくわかりました。

NGOの報告書 タイトルの変遷に深刻さが
 「子どもの権利条約市民・NGO報告書をつくる会」が国連子どもの権利委員会に提出した報告書のタイトルの変遷に深刻さがあらわれています。1999年の第1回のときは、「豊かな国日本における子ども期の喪失」。このときも、「子ども期」が失われているとの指摘は本当に衝撃でした。それが第4回の今回は、「日本における子ども期の貧困化―新自由主義と新国家主義のもとで」と。「豊かな国」から「格差のある国」へ…。

胸がつまった子どもたちのストレス
 なんといっても胸がつまったのが、「極度に競争主義的な学校環境」と国連から指摘されている状況のなかでの子どもたちのストレスです。そのストレスを子どもたちはどうしているのか…。
 ストレスをこわす→校内暴力、ストレスから逃げる→不登校、ストレスを人に向ける→いじめ、ストレスを感じないようにする→自殺。この4つのデータから子どもたちのおかれている状況が深刻になっていることがわかる、と。ポイントは構造改革が再起動した(第2次安倍政権)2012年。ここから数字が大きく上がっています。

成長発達の社会的条件が奪われている
 先生は、構造改革のなかで、成長発達の「社会的条件」が剥奪(はくだつ)されてきていることを指摘されました。…どんな年齢でも子どもは要求を出すことができる。そして、大人がそれに応える。「ねえねえ」「なあに」という関係のなかで内面が育っていく。しかし、そもそも要求をつくったり考えたりする時間さえ奪われている。…本当にそうだと思いました。

希望もある

 日本の子どもたちの置かれている状況に本当に胸がつまりながらも、お話を聞いて希望も感じました。政府報告書では、政府としては十分に子どもの権利保障をしているとしています。でもそのことについて、実際に子どもに関わる人たちを中心にきちんと実態を報告書としてまとめるとりくみを粘り強く続けている。ここに希望があるのではないでしょうか。そして、国連権利委員会もその内容をよく読み、必要な意見も述べています。

立場の違い超えて子どもたちの成長を支えたい
 世取山先生は、国連の勧告に対し、都としてどうしていくのか、それを議員や職員で議論していくことができれば、地味だけれど、とても大きな一歩になると最後に話されました。6月の都議会では、児童虐待問題が大きな議論となり、全会一致で児童虐待防止対策の強化についての意見書があがりました。子どもたちの命を守り、成長を支えることは立場の違いをこえて共通の重大な問題です。今日の学習会を機に、さらにとりくみを強めていきたいと思いました。


報告する世取山洋介さん
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「子どもの権利条約市民・NGO報告書をつくる会」の報告書
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原のり子都議会報告
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by hara-noriko | 2018-06-29 23:07 | 活動日誌 | Comments(0)